邦題「働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち」トム・ルッツ 著
原題 Doing Nothing
A History of Loafers, Loungers, Slackers, and Bums in America
デイヴィスは、建築家、大学院生、大学の研究者などを経て、いまはフリーランスで細々とコンピューター・プログラマーをしている。ある程度の短時間で非常に集中した作業を必要とする仕事だ。
「そのあとで、ちょっと逃げだすんです。」建築家として働いていたある日、彼は極限まで退屈していた。腕時計を見ると、2時13分を指していた。あと3時間すればパブにいられるな、何もしたくない、と思った。
腕時計を見た。まだ2時13分だった。彼は待った。長い時間のように思えた-やはり2時13分。時間が止まっていることに、心底うんざりした。
彼は仕事を辞めた。いまではほとんどの時間は彼自身のものだ。
「朝は11時まで起きません。でも何の罪悪感もありませんよ」デイヴィスは「ホワイワーク・オルグ」の初期の常連のひとりだった。
怠惰についての彼の文章は、サイト内で進行する議論フォーラムの参加者たちからよく言及された。