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ストーリーを教えてもらうスレ Part25
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0001マロン名無しさん
垢版 |
2013/02/04(月) 17:48:12.10ID:???
暇がない、金がない、手に入らない、等の事情により、読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
次スレは>>950か、容量が450を越えた時にお願いします。

前スレ ストーリーを教えてもらうスレ Part24
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1328207991/

ストーリーを教えてもらうスレ まとめ Wiki*
http://wikiwiki.jp/comic-story/
未解決リクエスト表
http://wikiwiki.jp/comic-story/?%CC%A4%B2%F2%B7%E8%A1%A6%C5%D3%C3%E6%BA%EE%C9%CA

初代まとめサイト(※全過去ログ保管済み)(07/12/13より更新休止中)
http://malon.my.land.to/

【リクエストされる方へ注意点】
その漫画が既出である場合があります。要望を出す前に、未解決リクエスト表にてご確認下さい。
どの程度のネタバレを希望するか、一言添えていただけると、書き手も書きやすいです。
(例:科白を含む等、出来るだけ詳しく・大まかな粗筋・←を混成したメリハリの利いたもの・ラストのみ)
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの要望はご遠慮下さい。
即レスは期待せず、気長にお待ちください。

【教えてくれる方へ注意点】
要望が出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい(※解説が終了した作品の加筆・修正も大歓迎)。
ただ、要望が出ていないものは敬遠される傾向にあります。
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの紹介はご遠慮下さい。
名前欄に作品名を入れていただけると、まとめやすくありがたいです。
時間を置いて数回に分けて投稿する際には、混交を防ぐため、最後に「続く」とお書き下さい。
書く際は予め予約していただけると、投稿の重複が防げて大変ありがたいです(※必須ではありません)。
また、書くのはよそうと思われた時には、面倒でも予約の取り消しをお願いします。
0104マロン名無しさん
垢版 |
2013/05/11(土) 09:25:17.19ID:xBcAftCD
ももち麗子「いのち」おおまかなあらすじだけ簡単に書く

主人公は双子の姉妹・のばらとことり。
のばらは快活な性格・ことりは大人しい性格と正反対の性格を持っていた二人はとても仲のいい姉妹だった。
小学生時代に父が川で溺れかけたのばらを助けようとして死んでしまい、
そのことを母に責められたのばらは責任を感じて家を出て母方の祖母の下で暮らしていた。
4年後、高校生になったのばらは、母に会いたいという想いから母と暮らしていることりと入れ替わって度々母に会いに行っていた。
だがある日、二人が入れ替わっている最中にことりが変質者に攫われ殺されてしまい、誰も入れ替わりに気づかなかったためにのばらは死んだことにされてしまう。
その上母は娘を殺されたショックで精神を病み、記憶退行を起こして夫やことりの死を忘れてしまった。
姉の死に責任を感じたのばらは母を支えるためにことりの代わりとして生きることを決意。
その後、ことりを殺した犯人が裁判で無罪になったことを知ったのばらは彼に復讐することを決意する。

概要はだいたいこんな感じ。
詳細はまた今度上げます。
0105いのち 1巻
垢版 |
2013/05/11(土) 10:43:43.96ID:xBcAftCD
明るく快活な「のばら」と大人しい「ことり」は一卵性双生児の姉妹。
二人は正反対の性格を持ちながらも仲のいい姉妹だった。

小学生の頃、二人と両親は一家でピクニックに出かけ、のばらはそこで川に入って遊んでいた。
ところがその川は雨で増水しており、川に近づいてはいけないと親に言われたにもかかわらず川に入ったのばらは増水した川に流され溺れかける。
そこへ父が駆けつけてのばらを助け出したが、父はのばらの身代わりに川に流され亡くなってしまった。
後日、父の葬儀の際に彼の死の原因を作ったことを母に責められたのばらはショックから家を出て母方の祖母の家に移り、それ以来のばらは祖母の下で、ことりは母の下で別々に暮らしていた。

4年後、高校生になったのばらは母に会いたいと思うようになっていた。
しかし、母が未だに自分を恨んでいるとしたらこのままでは母に会えない。そう考えたのばらは、母と暮らしている双子の姉・ことりと入れ替わって母に会いに行くことを思いつく。
以来、のばらは何度もことりと入れ替わって母に会いに行くようになった。
そんなある日、いつものようにことりと入れ替わって母に会いに行ったのばらは、母から「のばらを迎えて3人で暮らしたい」と告げられる。
母が自分を許そうとしていることを知り、もう入れ替わって母に会いに行かなくても済むと喜んだのばら。
その後のばらはことりとの待ち合わせ場所に向かうが、そこで先に待っていたはずのことりの姿はなかった。
同じ頃、母の下に警察からの電話が入る。
0106いのち 1巻
垢版 |
2013/05/11(土) 11:17:58.99ID:xBcAftCD
警察からの電話を受けた母と共に警察署を訪れたのばら。
そこで彼女が目の当たりにしたのは、町外れの雑木林から見つかったということりの遺体だった。
待ち合わせ場所にいなかったことりは、何者かに連れ去られ殺されてしまったのだ。
のばらや母がショックを受ける中、のばら達が入れ替わっていることに気づかなかった警察は、殺されたのは「のばら」の方だと断定してしまう。

それから数日後、許そうとしていたのばらを喪った母は精神に異常をきたし、自宅で自殺を図ってしまう。
幸い命は助かったが、意識を取り戻した母は記憶が夫やことりが生きていた頃まで退行し、彼らが死んだことを忘れていた。
父だけでなく姉まで死なせた、そのせいで母は壊れてしまった…すべては自分のせいだと責任を感じたのばらは、母を支えるために入れ替わりの事実を隠して「ことり」として生きることを決める。

数日後、「のばら」の葬儀に参列していたのばらの彼氏・優羽(ゆうわ)は、ことりと入れ替わったままののばらに会った際に彼女がのばらであることに気づく。
優羽はのばらの家庭の事情や彼女が度々ことりと入れ替わっていることを知っており、また顔がそっくりなのばら達の見分け方も知っていたことからただ一人のばらが生きていたことに気づいたのだ。
入れ替わりを見抜かれてしまったのばらは優羽に事情を話し、自分が入れ替わっていることを誰にも言わないことを約束させた。

ここまでが1巻。次の巻からストーリーが大きく動き出します。
0107いのち 2巻
垢版 |
2013/05/16(木) 12:13:45.09ID:lnQG1uMt
ことりが殺されてからしばらく経った頃、ことりを殺した犯人「五刀田学(ごとうだ まなぶ)」が逮捕された。
のばらは被害者遺族として裁判に出廷することになり、犯人に極刑の判決が下ることを望んでいた。
しかし、五刀田は裁判の席で「犯行前に覚せい剤を使っていた」と証言し、更に覚せい剤の売人だという男が「五刀田に覚せい剤を売った」と証言。
その結果、五刀田は責任能力がなかったと判断され、無罪の判決が下された。
これに憤ったのばらは自分の手で五刀田に復讐すると決意するが、五刀田は出所後行方がわからなくなってしまった。

3年後、五刀田の行方を突き止める手がかりがつかめず無気力な日々を送っていたのばらは、ある日街中ですれ違った男性が免許証を落とす所を見る。
すぐに届けようと免許証を拾ったのばらだったが、拾った免許証には「五刀田学」の名前と顔写真があった。
これで復讐を遂げられる。そう思ったのばらは免許証に記された住所を辿り、あるアパートの一室へ辿り着いた。
が、そこに五刀田の姿はなく、代わりにのばらの親友・姫乃と彼女の彼氏だという青年・村瀬学がいた。
のばらは村瀬に事情を話し、免許証を渡して五刀田の行方を捜してほしいと頼む。
0108いのち 2巻
垢版 |
2013/05/16(木) 12:20:29.30ID:lnQG1uMt
その後、のばらは姫乃を通じて村瀬と仲良くなり、ある日彼を自宅に招く。
だがそこで仏壇に飾られていたのばらの遺影を見た村瀬は驚いて固まり、
更に村瀬の姿を目にした母が彼を「五刀田」と呼んで暴れる騒ぎが起きる。
幸い母のパニックはすぐ治まったが、のばらはその時の村瀬の反応に不自然なものを感じ始めていた。
やがてのばらは、村瀬と五刀田の間に共通点が多くあることに気づく。
下の名前が同じ、住んでいる所も同じ、利き手が左手であるところや左手首にいれている刺青の図柄も五刀田と同じ…
まさか、村瀬は五刀田その人なのか。
疑いを強めていく中、のばらはある日村瀬が整形外科医院から出てくるところを目撃し、更に彼が看護師に「五刀田さん」と呼ばれているのを見てしまう。
0109いのち 3巻
垢版 |
2013/05/20(月) 10:09:01.59ID:TC6ishkd
村瀬が五刀田その人ではないかと疑いだしたのばら。
そんなある日、のばらは何者かに駅のホームから突き落とされそうになった所を村瀬に助けられる。
だが、自分を突き落とした犯人の手を見ていたのばらは、村瀬が手首に入れているのと同じ絵柄の刺青が犯人の手にもあるのを見ていたため、村瀬が自分を殺そうとしたのだと疑う。
のばらは村瀬こそが自分の捜している五刀田その人だと確信し、復讐の機会を狙い始める。
一方、のばらが村瀬を疑っていることを知った優羽やのばらの祖母は、のばらが五刀田への憎しみに囚われるあまり復讐だけを生きる目的にしていることを心配していた。

そんな時、姫乃が村瀬の子供を妊娠しており、更に姫乃と村瀬が結婚の約束をしていることが判明。
のばらは迷いながらも姫乃に自分の考えを打ち明けるが、姫乃はそれを否定した上、のばらを傷つけるようなことを言ってきた。
それでものばらは村瀬が五刀田だという疑いを捨てきれず、町で出会った村瀬に「名前と顔を変えたからといって過去をリセットできると思うな」と思いをぶつける。
それを受けた村瀬は、その晩のばらと姫乃を自宅に呼び出し、「自分は五刀田学だ」と二人に告白。
思わず村瀬を殺そうとしたのばらだったが、姫乃に止められて失敗する。
0110いのち 3巻
垢版 |
2013/05/20(月) 10:10:40.02ID:TC6ishkd
数日後、姫乃に「子供を堕ろしてほしい」と頼んでいた村瀬の下に、彼の友人・ケンジが現れて「のばらに自分が五刀田だと言ったというのは本当か」と詰め寄る。
村瀬が肯定すると、ケンジは彼を殴り飛ばし、「何で関係ない被害者遺族にそこまでしたんだ」と怒鳴る。
それを見た姫乃はのばらの家を訪れて村瀬が五刀田ではないことを伝え、それがきっかけとなって村瀬は姫乃と共にのばらの家を訪れてすべてを告白する。
実は、村瀬の告白はのばらのためを想ってついた嘘だった。
村瀬は数年前に交通事故を起こして人を死なせ、それからずっと被害者のために償いをして生きてきたと告白。
のばらと出会い、彼女が五刀田を憎んでいることを知った村瀬は、のばらの憎しみを晴らすためにわざと自分が五刀田だと嘘をついたのだと話した。
のばらの祖母はその話を聞いて納得したものの、のばらは村瀬が五刀田ではなかったと知って動揺する。
更に、のばらは姫乃から「ことりちゃんのせいで村瀬君が苦しめられた」と言われ、未だに過去に固執し五刀田への復讐だけを生きがいにしていることを非難されてしまう。
姫乃と村瀬が去った後、のばらは姫乃に言われたことを思い返し、他の人々が過去と決別して生きていく中で未だに過去にこだわる自分は間違っているのだろうかと思い悩むのだった。
0111いのち
垢版 |
2013/05/20(月) 10:12:03.27ID:TC6ishkd
以上が物語前半となる1巻から3巻までのあらすじです。
3巻の内容はうろ覚えなので間違いがあるかもしれません。
0112いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 10:13:44.12ID:TC6ishkd
村瀬の素性を巡る騒動から数日後、意気消沈していたのばらは優羽に励まされて元気を取り戻していた。
しかし、その反面で世間では3年前の事件の記憶が風化しつつあることを知ったのばらは「死んだことになっている自分は忘れ去られてしまったのだろうか」と悩んでいた。
そんな中、ことりの月命日の日に姫乃がのばらの家を訪れた。そこで姫乃は近況を話すと同時に、「もし子供が生まれたら『のばら』と名付けようと思う」とのばらに明かす。
姫乃は親友だったのばらの事を忘れてはいなかったのだ。
その言葉を聞いたのばらは「死んだことになった自分はみんなの中で生き続けている」と知り、姫乃と和解を果たし、自分も立ち直ることができた。
だがその数日後、のばらは優羽から「姫乃と村瀬が交通事故に遭った」という知らせを受ける。

姫乃と村瀬が搬送された病院へ駆けつけたのばらは、姫乃が軽傷で助かったものの流産してしまったことを知る。
その場に現れた村瀬に何があったのか問いただしたのばらは、彼らが姫乃の母子手帳を取りに行こうとしていたこと、
その道中でバイクに二人乗りしていた時に村瀬の不注意で姫乃が後部座席から転落してしまったことを知り、どうして姫乃に二人乗りをさせたのかと村瀬を責める。
その時、姫乃の父親が病室にやって来る。父親はのばら達の前で村瀬に「娘との婚約はなかったことにしてほしい」と告げると、のばらに「村瀬の家を知っているか」と訊ねた。

のばらに案内されて村瀬の部屋を訪れた姫乃の父は、のばらに「騙す形になって済まない」と詫びると部屋の中にある姫乃の持ち物を捜し始めた。
驚くのばらに、姫乃の父は「姫乃をこれ以上あの男と一緒にいさせるわけにはいかない、あの子を実家へ連れて帰る」と打ち明け、のばらに姫乃の荷物をまとめるのを手伝ってほしいと頼む。
その時、のばらは姫乃の父親から「村瀬が昔交通事故を起こしたというのは真っ赤な嘘、事故のことを調べたがそんな事故は存在していなかった」と聞かされる。
それと同じ頃、病院にやってきた優羽は村瀬が病室の外で笑いながら誰かに電話をかけているところを見かけ、その様子に不審なものを覚えていた。
0113いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 10:16:04.24ID:TC6ishkd
途中で姫乃の父親が席を外し、一人で荷物まとめを続けていたのばらは、レーベルに自分の名前が書かれた一枚のDVDを見つける。
村瀬の家にあった再生機器でDVDを再生してみると、そこにはのばらやのばらと入れ替わっていた時のことりの姿を隠し撮りした映像が記録されていた。
なぜ自分の姿が撮影されているのか、なぜこんなものが村瀬の家にあるのかと絶句するのばら。その時ケンジが訪ねてきたため、のばらは再生を中断。
密かにDVDを自宅へ持ち帰り、その続きを再生する。
だが、映像の続きにはのばらやことりだけでなく、あの五刀田学の姿が、そしてことりが五刀田に殺害された時の映像が映っていた。

DVDの内容をすべて見たのばらは、ことりが殺された事件の真相を知ることとなった。
裁判で五刀田が「事件直前に覚せい剤を使っていて錯乱していた」と話していたのは真っ赤な嘘だった。
実は、五刀田は以前街中でナンパをしようとした時に偶然近くにいたのばらに路上喫煙を注意されたことでナンパに失敗し、それがきっかけでのばらを逆恨みしずっと付け狙っていたのだ。
そして三年前のあの日、五刀田(とDVDの撮影者)はのばらと入れ替わっていたことりをのばらと間違えて拉致し、彼女を雑木林へ連れ去り乱暴しようとした。
しかしその時、五刀田は抵抗することりを押さえつけようとして首を絞め、図らずも彼女を殺してしまう。
その後、自分達がことりを殺してしまったことに気づいた五刀田とその共犯であるDVDの撮影者はその場から逃げ出した後、嘘をついて無罪になろうと画策。
五刀田は裁判の席で事件の時覚せい剤を使っていたと嘘をつき、更に共犯も麻薬の売人に変装して五刀田に麻薬を売ったと嘘の証言を行っていたのだった。
そして、出所した五刀田は整形手術で顔を変え、同時に名前も変えて別人として暮らし始める。その別人となった五刀田こそ、のばらが以前疑っていた村瀬学その人だったのだ。
0114いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:18:07.51ID:TC6ishkd
すべてを知ったのばらは、「このDVDを証拠として提出すれば五刀田をもう一度逮捕して裁判をやり直してもらえるかもしれない」と考え、DVDを持って警察署へ向かった。
だが、バスに乗って警察署へ向かっていた最中にのばらの携帯電話に何者かから「指示に従わなければ母親に危害を加える」と電話が入り、
その指示に従ってバスを降りたのばらは後ろからバイクに乗って走ってきた人物にDVDを奪われてしまう。
しかし、のばらはバスを降りる直前に、近くに座っていたノートパソコンを持った男性に頼んでDVDのデータをコピーしてもらっていた。
何とかデータを守ることに成功したのばらは、コピーしたデータを移したDVDを持って警察署に向かう。
そこで三年前の事件の捜査を担当していた刑事・田中に会ったのばらは「これで五刀田を再逮捕してください」とDVDを差し出した。

DVDの映像を見た刑事達は、三年前の事件で五刀田が嘘の証言で無罪になっていたことを知って愕然とする。
これがあれば、五刀田をもう一度逮捕することができるはずだと期待するのばら。
だが、田中から返ってきた答えは「一事不再理(一度裁判で判決が出ている場合、もう一度同じ罪で訴えることはできないという法律)に基づき、五刀田の裁判をやり直すことはできない」
「殺人罪で逮捕できるのはこのDVDを撮影していた五刀田の共犯だけ」というものだった。
それを聞いたのばらは、ショックでその場に泣き崩れ、「(この国は)どれだけ犯罪者に優しいんですか!」と泣き叫ぶ。

一方その頃、のばらからDVDを奪ったバイクの人物=ケンジは村瀬の家を訪れていた。
実は彼こそがDVDを撮影していた五刀田(村瀬)の共犯で、三年前の事件の裁判の時に出廷した麻薬の売人も彼が変装した姿だった。
以前村瀬がのばらに自分が五刀田だと告白したときにそれが嘘だと判明するきっかけを作ったのも、村瀬と共にのばらを騙すための演技だったのだ。
ケンジからDVDを受け取った村瀬は、これから引っ越してもう一度整形手術を受け別人になると明かし、更にケンジとの会話の中で姫乃のことを最初から何とも思っていなかったことを仄めかす。
0115いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:19:40.14ID:TC6ishkd
予想していなかった法律の壁にぶつかり、絶望したのばらは、遂に自分の手で村瀬(五刀田)を裁くことを決意。のばらはDVDを部屋に残し、村瀬の家へ向かう準備をする。
その時、のばらが飼い猫に餌をやっているところを見た祖母は、猫アレルギーのはずのことりが猫に触れていること、
そしてのばらにしか懐いていなかったはずの猫がことりの手からえさを食べていたことから、現在生きているのがことりではなくことりと入れ替わったのばらだと気づく。
「お前…のばらなんだね!」家を出ようとするのばらに呼びかける祖母だったが、のばらはそれに答えることなく村瀬の家へと向かった。

しかし、村瀬の家に着いたのばらが目にしたのは空っぽになった村瀬の部屋だった。
のばらはその場にいた廃品回収の業者から部屋の主が昨日引っ越したと知らされ、村瀬が真相を知られたために逃げたのだと気付く。
その直後、入院中の姫乃から「村瀬君と連絡が取れなくなった」と電話が入る。
そこでのばらは村瀬が昨日姫乃に何も告げずに突然退院したこと、それきり彼と連絡が取れなくなったこと、ケンジに村瀬の居場所を聞いても「知らない」と言われたことを聞かされ、
ケンジなら村瀬の引っ越し先を知っているはずだと気付く。
姫乃に「村瀬さんはもう戻ってこないよ」と告げるのばら。姫乃は「また変なこと言い出すんだ」と怒るが、のばらは「私、姫ちゃんに嘘ついてた。私は本当はことりじゃないんだよ」と告げて
電話を切り、ケンジの家へ向かった。
その直後、病室を訪れた優羽は姫乃から「村瀬君と連絡が取れなくなった、ことりちゃんに電話でそのことを伝えたら彼女がおかしなことを言って電話を切った」と知らされ、
のばらや村瀬の身に何かがあったことを悟る。
0116いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:25:29.51ID:TC6ishkd
予想していなかった法律の壁にぶつかり、絶望したのばらは、遂に自分の手で村瀬(五刀田)を裁くことを決意。のばらはDVDを部屋に残し、村瀬の家へ向かう準備をする。
その時、のばらが飼い猫に餌をやっているところを見た祖母は、猫アレルギーのはずのことりが猫に触れていること、
そしてのばらにしか懐いていなかったはずの猫がことりの手からえさを食べていたことから、現在生きているのがことりではなくことりと入れ替わったのばらだと気づく。
「お前…のばらなんだね!」家を出ようとするのばらに呼びかける祖母だったが、のばらはそれに答えることなく村瀬の家へと向かった。

しかし、村瀬の家に着いたのばらが目にしたのは空っぽになった村瀬の部屋だった。
のばらはその場にいた廃品回収の業者から部屋の主が昨日引っ越したと知らされ、村瀬が真相を知られたために逃げたのだと気付く。
その直後、入院中の姫乃から「村瀬君と連絡が取れなくなった」と電話が入る。
そこでのばらは村瀬が昨日姫乃に何も告げずに突然退院したこと、それきり彼と連絡が取れなくなったこと、ケンジに村瀬の居場所を聞いても「知らない」と言われたことを聞かされ、
ケンジなら村瀬の引っ越し先を知っているはずだと気付く。
姫乃に「村瀬さんはもう戻ってこないよ」と告げるのばら。姫乃は「また変なこと言い出すんだ」と怒るが、のばらは「私、姫ちゃんに嘘ついてた。私は本当はことりじゃないんだよ」と告げて
電話を切り、ケンジの家へ向かった。
その直後、病室を訪れた優羽は姫乃から「村瀬君と連絡が取れなくなった、ことりちゃんに電話でそのことを伝えたら彼女がおかしなことを言って電話を切った」と知らされ、
のばらや村瀬の身に何かがあったことを悟る。
0117いのち 4巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:31:37.74ID:TC6ishkd
すみません、さっきのは間違いでした…
---
ケンジの家に向かったのばらは、電話でケンジを外におびき出して殴り倒し、彼を拉致する。
3年前の事件の真実を知ったこと、「村瀬の再逮捕は不可能だがケンジは殺人罪で逮捕できる」と刑事に聞かされたことを話すと、
のばらは村瀬のアパートから持ち出したという包丁を突きつけて「軽い量刑が下っても面白くないから」とケンジを殺す素振りを見せて村瀬の居場所を言うよう脅しをかける。
それに怯えたケンジは、のばらに村瀬の引越し先が書かれたメモを差し出した。
ケンジはメモを受け取ったのばらに必死に謝るが、のばらは「DVDの映像は警察に見せた、じきに警察がケンジを逮捕しに来るはずだ」と言い、
「直接手を出してないから刑は軽いなどとは言わせない、ことりを殺したことを悔やめ」と告げて立ち去っていった。

村瀬の引越し先へ辿り着いたのばらは、包丁を手に村瀬の部屋へ向かおうとした。だが、そこへ彼女を追ってきた優羽が現れる。
優羽はのばらから包丁を取り上げると、自分がのばらに代わって五刀田を殺すと告げた。
0118いのち 5巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:32:30.53ID:TC6ishkd
「五刀田は俺が殺す」と言い出した優羽。驚くのばらに、優羽はそう決めた経緯を語る。
村瀬とのばらがいなくなったことを知った後、二人の行先を聞き出そうとケンジの家を訪れた優羽は、そこでケンジから3年前の事件の真相とのばらが村瀬に復讐しに行ったことを教えられた。
だが、ことりを殺したことを全く反省していなかったことを優羽に責められたケンジは逆切れし、
「殺された女子高生が悪いんだ、あいつが生意気なことするから」なとのばらを侮辱することを言い放つ。
それを聞いた優羽は怒り、ケンジを殴り倒すと「五刀田を殺すのは俺だ」と告げて来たのだった。

優羽はのばらに「女の力じゃ簡単に捻じ伏せられてしまう、俺ならあいつを殺せる」と説得し、すぐにここから逃げろと告げて村瀬の部屋へ向かおうとした。
だが、のばらはその後を追い、「優羽を殺人犯にするくらいなら村瀬を殺すのを諦める」と優羽を説得する。それを受け、優羽は村瀬の下へ乗り込むのを断念した。
その直後、優羽は隙を突かれて後ろからのばらに殴打され、気を失ってしまう。そしてのばらは警察に通報を入れると、一人で村瀬の部屋に乗り込み、遂に村瀬=五刀田と対峙する。
0119いのち 5巻
垢版 |
2013/05/20(月) 13:34:51.28ID:TC6ishkd
のばらが現れたことに動揺を隠せない村瀬だったが、のばらが自分を殺そうとしていると気付くとすぐさま余裕ある態度を見せ、のばらを馬鹿にするようなことを言い出す。
更に村瀬は「ことりちゃん、今までにも俺を殺そうとしたけどできなかったでしょ。今回だってきっとできないよ。」と告げ、のばらを更に挑発する。
しかしその直後、マンションに近づいてくるパトカーのサイレンを聞いたのばらは薄笑いを浮かべて言った。
「ようやく着いたみたいね。」
マンションの前に止まっているパトカーに気づいて何かあったのかと不審がる村瀬に、のばらは「ここに来る前に警察に通報を入れた」と告げた。
のばらが「人を殺した」と通報を入れてからここに来たのだと思った村瀬は、彼女が本気で自分に復讐しようとしていると気付いて焦り出す。
そんな彼にのばらは「もう時間がないから」と包丁を構えると、村瀬に語りかけた。
「三年前のアンタの計画は完ぺきだったよ。でも、アンタは一つだけ大きなミスを犯してる。」
そう前置きしてのばらは話し始める。
三年前、のばらが殺される直前に「たすけて、『のばら』」と叫んでいたことに気づかなかったのか、と。
殺されたのは確かに「のばら」のはずだった。なのに何故「のばら」が自分の名前を呼んで助けを求めていたのか、おかしいと思わないか、と。
訳が分からず困惑する村瀬に、のばらは自ら真実を明かす。
三年前のあの日、自分とことりは服や持ち物をすべて交換して入れ替わっていた、と。
それを聞いた村瀬は、ようやく目の前にいるのがことりではなく三年前に殺したはずののばらだと気づき、同時に自分が三年前に殺したのは人違いだったことを知る。
「一回で決めてあげる。これでアンタの人生もおしまいだよ。」
のばらは笑ってそう告げ、包丁を構えて村瀬へ向かっていった。
0121いのち 5巻
垢版 |
2013/05/22(水) 14:34:16.63ID:up21Aive
一瞬の後、「ドンッ」とぶつかる音が響き、床にポタポタと血が垂れ落ちる。
しかし、次の瞬間床に倒れたのは村瀬ではなくのばらだった。
のばらは村瀬ではなく、自分自身を刺したのだ。
予想していなかった彼女の行動に驚き混乱する村瀬に、のばらは「これが自分の復讐だ」と告げる。

実は、のばらが考えた復讐は「村瀬を殺す」のではなく「村瀬をもう一度殺人罪で裁いてもらう」ことだった。
そのためにのばらは村瀬に刺殺されたように偽装して自殺し、村瀬に殺人の濡れ衣を着せようとしていたのだ。
アパートから包丁を持ち出したのも、部屋に踏み込む前に警察に通報を入れたのも、全ては村瀬を殺人犯に仕立てるための計画の一環だった。
包丁を持ち出したのは、村瀬の指紋がついた凶器を使うことで物的証拠をでっち上げるため。
警察に通報を入れたのは村瀬を現行犯逮捕してもらうためで、のばらは電話口で「包丁を持った人に監禁された」と伝えていた。
そんなことで警察を騙せるものかと反論する村瀬だったが、のばらは状況証拠だけでなく犯行の動機も既に作っておいたと言い、
ケンジが奪い返しに来る前にあのDVDのデータをコピーしておいたこと、警察に行ってDVDの映像を刑事達に見せたことを明かす。
「三年前にあんたが無罪になった時のように、私も周到な用意をしてからここに来たんだよ。」
そう言うと、のばらは最後の仕上げとして自分の外傷を村瀬に刺された傷に見せかけるため、腹部に刺さっていた包丁を更に深く押し込んだ。
0122いのち 5巻
垢版 |
2013/05/22(水) 14:46:37.05ID:up21Aive
その直後、意識を取り戻してのばらの後を追って来た優羽とのばらの通報で駆けつけた警官が部屋に踏み込んできた。
部屋の中の光景を目にした彼らは、のばらの思惑通り「村瀬がのばらを刺した」と誤解。
焦った村瀬は部屋から逃げ出したが、マンションの入り口で警官に取り押さえられ、そのまま現行犯逮捕されてしまった。

村瀬が連れていかれた後、優羽は救急車を呼んでのばらに付き添っていた。
意識が朦朧とする中で優羽に気づいたのばらは、刺さった包丁を抜こうとした優羽を止め、
自分で自分を刺したことをジェスチャーで伝える。
のばらが何をしたのかを悟って愕然とする優羽。その目の前で、のばらは意識を失った。
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ここまでが5巻前半となります。


4巻のあらすじに抜けがあったので補足。
のばらがケンジを捕まえて村瀬の引っ越し先を聞き出す場面で、
のばらが「前に私を駅のホームから落とそうとしたのもあんただったんだね」と追求する描写があります。
実はケンジは右手首に村瀬と同じ絵柄の刺青を入れており、
駅の一件で犯人の手を見たのばらは犯人の「右手首」に刺青があったことから
自分を突き落とそうとしたのが村瀬ではなくケンジだと気づいた…というくだりがこの場面の中に入っていました。
ちなみに麻薬の売人=駅でのばらを突き落とそうとした人物=ケンジだと気づいたのは、
三年前の裁判で麻薬の売人に扮したケンジを見た時に彼の手首の刺青も見ていたためでもあります。
0123いのち 5巻
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2013/05/22(水) 16:03:32.70ID:up21Aive
5巻後半

病院に運ばれたのばらは一命を取り留めるが、傷が深かったために意識不明の重体になる。
連絡を受けて駆けつけたのばらの祖母と会った優羽は、彼女がのばら達の入れ替わりを知っていたことに気づく。
祖母は未だ記憶が元に戻らないのばらの母に、「のばらが生きてたんだ、あの子はあんたを支えるために三年間ことりの代わりをしていたんだよ!」と呼びかけた。
そこに今回の事件のことを知った田中刑事が到着するが、彼の姿を見たのばらの祖母は
「あんたが一事不再理のことを教えなければのばらは五刀田の所に行ったりしなかった、
あんたのせいであの子は二度も五刀田の手にかかった」と田中を責めて泣き崩れてしまう。
それを見ていた優羽はいたたまれずにその場を離れ、
「自分がのばらの苦しみをちゃんと理解してやればのばらはあんなことをせずに済んだ」とのばらを止められなかったことを悔やんだ。
そこに田中が現れ、優羽に「村瀬学が取り調べで容疑を否認し、『自分はのばらに嵌められた』と主張している」と伝える。
更に、彼はのばらと会った時に彼女が五刀田の再逮捕を強く望んでいたのを知っていたことから、のばらが村瀬に濡れ衣を着せたではないかと疑っていた。
それを聞いた優羽は「村瀬の言うことを信じるのか」と怒り、
「のばらの外傷は体を貫通する寸前で止まっていたという深いものだった、
仮にのばらが自分を刺したのならそんな傷を女の子の力でつけるなんてできるはずない」と反論する。
しかしその時、田中は優羽の頭に傷があるのに気づく。
その傷は、優羽がのばらに殴られ気絶した時についたものだった。
このままでは嘘がバレると焦った優羽はその場から逃げ出すが、病院を出た彼の前に別の刑事達が現れる。
0124いのち 5巻
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2013/05/22(水) 16:16:58.85ID:up21Aive
優羽は刑事達の要請で事情聴取を受けることになった。
警察署に到着して取調室へ向かう途中、優羽とすれ違った田中は「頭の傷は隠しなさい」と小声で伝える。
田中は優羽の想いを知り、彼が嘘をついていることを見逃してくれたのだった。
その後事情聴取を受けた優羽は、
「のばらは村瀬の再逮捕ではなく彼からの謝罪の言葉を望んでいた」「のばらが村瀬の家に行ったのは彼から謝罪の言葉を聴くためだった」
と嘘の証言をし、自ら共犯となってのばらの復習を遂げさせることを決意する。

事件から数日後、ニュースやワイドショーで三年前の事件の真相が一斉に報道される。
それにより、今回の事件で逮捕された村瀬学が元殺人犯・五刀田学であること、彼が三年前に共犯と共謀して偽証を行い無罪になっていたこと、
そして三年前の事件の被害者であるのばらが事件当日に双子の姉・ことりと入れ替わっており、三年間ことりとして生きていたことが明るみになった。
この事実は連日大きく報道され、やがて村瀬は「市場最悪の殺人犯」として、のばらは「二度も殺された悲劇のヒロイン」として脚光を浴びるようになる。
今回の事件の報道を知った世間の人々はただ驚くばかり。その中には、以前バスの中でDVDのデータをコピーしてくれたあの男性の姿もあった。
0125いのち 5巻
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2013/05/22(水) 16:30:03.50ID:up21Aive
見返してみたら誤植だらけですね、すみません…
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数日後、村瀬の裁判が始まった。
裁判の形式は裁判員裁判。それは、のばらが望んでいた裁判の形式でもあった。
優羽や祖母が傍聴席から見守る中、裁判が開廷する。
村瀬は容疑を否認し「自分はのばらに嵌められた」と訴えるが、三年前の事件の真相を知っていた傍聴人達は誰も彼のいうことを信じなかった。
更に、今回の事件の凶器である包丁から村瀬の指紋しか検出されなかったこと、被害者側の証人として出廷した外科医(のばらの執刀を行った医師)が
「被害者の外傷は狂気の刺さった角度や傷の深さから見て『長身で左利きの男性』が力を込めて刺したもの」だと診断したことから村瀬は一気に不利な状況に立たされる。
証拠となるのばらのハンカチは、既に優羽が密かに持ち帰って処分していた。
(補足:のばらは自分を刺す前に包丁の柄にハンカチを巻いて持っており、自分を刺す直前にそのハンカチを解いて服の袖で手を隠して包丁を持っていた)
犯行の瞬間を見た者もいない上、一度偽証で無罪になった村瀬の言うことを信じる者は誰もいない。
これで村瀬はもう負けたも同然。優羽がそう思った時、被告人側の証人としてケンジが現れる。
0126いのち 5巻
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2013/05/22(水) 21:33:09.11ID:up21Aive
ケンジはのばらが言ったとおり逮捕されたらしく、手錠をかけられ警官に付き添われていた。
証言台に立ったケンジは、のばらが自分の下に来て村瀬の引っ越し先を聞き出していったこと、
その時に「アパートから包丁を持って来た」と言っていたこと、村瀬が言った通り包丁の柄にハンカチを巻いていたと証言。
(補足:村瀬は凶器を見せられた時に「のばらはその包丁にハンカチを巻いて持っていた、そのハンカチが彼女の服のポケットにあったはずだ」と言っていた)
村瀬を擁護しようとしたケンジは更に「のばらは完全犯罪によって村瀬を嵌めた」と言うが、それを聞いていた傍聴人の一人が
「お前の言うことなんか信じられるか! お前は三年前の事件の時の共犯だろう!」
とケンジを糾弾。
これを聞いた傍聴人達は「またケンジが偽証で村瀬を無罪にしようとしているのではないか」と疑い始めてしまう。
焦ったケンジは偶然傍聴席にいる優羽を見つけ、「今ここで本当のことを言わなきゃ三年間のことを謝罪してやらないからな!」と喚くも、
そのために法廷で暴言を吐いたと見做され強制的に退廷させられてしまった。
ケンジが去った後、傍聴人の何人かは「ケンジの言ったことは本当なのではないか」と疑っていたが、
やはり大半は「あの男がまた口裏を合わせて嘘の証言をしたに違いない」と思っていた。
(補足:ニュースで三年間の事件の真相が報道された後、世間の人の一部は今回の事件の状況を不自然に思い、「のばらが村瀬に濡れ衣を着せたのではないか?」という声が上がっていた。)
一方、優羽は反省も贖罪もしていなかったケンジがなぜ今になって謝罪などと言い出したのかと疑う。
0127いのち 5巻
垢版 |
2013/05/22(水) 22:09:31.57ID:up21Aive
裁判の終盤、裁判員から被告人への質問が行われる。
その中で、一人の女性裁判員が「今被害者は意識不明の状態だが、もし彼女の意識が戻ったらあなたはどうしたいか」と質問を投げかける。
村瀬は「被害者に謝罪して罪を償いたい」と答えたが、それを聞いた別の裁判員から思わぬ質問が返ってきた。
あなたが「謝罪」という言葉を口にしたのは、実刑が迫っていることへの恐怖からではないのか。
もし被害者が死んでしまうとあなたの罪は殺人未遂罪から殺人罪に変わる。
そうなればより重い実刑が下されることになり、村瀬は過去の事件と合わせて二人殺したことになるため、最悪極刑の判決が出る可能性もある。
あなたは被害者が死ぬ前に裁判を終わらせたくて「謝罪したい」と言い出したのではないか、そして表向き反省しているように見せることで自分の刑を軽くしようとしているのではないか…。
村瀬が何も言えず黙りこくる中、裁判は閉廷した。

裁判後の評議で、裁判員達は村瀬の言うことを信じるか否かで悩んでいた。
彼の言うことが真実である可能性もある。しかし、一度偽証で無罪になった彼の言葉を信じてもいいのか…
裁判員達が悩む中、裁判で村瀬に「被害者の意識が戻ったらどうしたいか」と質問した女性の言葉が評決を決めるきっかけになる。
「余計な感情が冤罪を生むことは理解しています。しかし、私は今回の事件をどうしても三年前の事件と切り離して考えることはできません。」
こう前置きした上で女性は言った。
仮に今回村瀬の言うことが真実だったとしても、被害者が自分の命と引き換えに三年前の事件の真相を明らかにしたという事実は変わらない。
今回村瀬を再び無罪にすれば、のばらの行動を無駄にすることになる。
それを思うと、村瀬を再び無罪にすることには納得がいかない、と。

そして、判決の日。
村瀬は、懲役15年の実刑を下された。
0128いのち 5巻
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2013/05/22(水) 22:19:05.30ID:up21Aive
未だ意識が戻らないのばらは夢を見ていた。
夢の中でことりと再会したのばらは、彼女と一緒に裁判を見届けていた。
村瀬に下った刑が思ったより軽かったことに不満を抱いたのばらは、自分が死ねばもっと刑が重くなっていたはずだと呟く。
「ことりの仇を半分も取れなかった」と呟き、ことりが殺される原因を作った自分のことを恨んでいるだろうと後悔を吐露するのばらを、
ことりは「私はのばらを恨んでなんかいない」と励ます。
そんな中、ことりはのばらに「おばあちゃん達が心配している、もう戻った方がいい」と呼びかけるが、
のばらはそれを拒み「ここでことりと一緒にいる」と言う。
復讐だけを生きがいにしていたのばらは、復讐を遂げたことで生きる意欲を失い死のうとしていたのだ。
そんなのばらに、ことりは「優羽くんにだけ責任を負わせるつもりなの?」と問いかける。
それを聞いたのばらは、優羽にだけ今回の事件の責任を負わせる訳にはいかないと気づき、祖母や優羽の下に戻る決意をする。
ことりに送り出され、元の場所へと帰って行くのばら。

そして、のばらは病室で意識を取り戻した。
0129いのち 5巻
垢版 |
2013/05/23(木) 14:52:00.09ID:SmygZz4n
エピローグ

すべてが終わってから五年後。
ことりの命日に、のばらの旧友・チイちゃんがのばらの家を訪れる。
チイちゃんは一児の母となっており、娘を連れてきていた。
のばらと優羽はチイちゃんの娘と戯れながら楽しいひと時を過ごすが、もう一人の旧友である姫乃は姿を見せなかった。
チイちゃんはのばらに、今朝姫乃から「私は行くことができない」と連絡があったと伝える。

のばらと優羽は共に介護福祉士として働いていた。
すべてが終わってようやく五刀田との因縁から解放されたかに見えたのばらだったが、
実際は復讐のためとはいえ村瀬に濡れ衣を着せたことや優羽を復讐に巻き込んでしまったことに対して責任を感じ続けていた。
このままでいいのかと思い悩むのばらだったが、優羽は「いつか真実を話すべき時が来たら俺も一緒に真実を話す」と励ます。

ことりが殺された雑木林は整備され、公園になっていた。
その一角に花を供え、のばら達は静かに手を合わせる。
あの日のことを思い涙を流すのばらの下に不意に一人の女の子が近づき、四つ葉のクローバーを手渡した。
のばらはそれに気づくと、クローバーを受け取って女の子に笑い返したのだった。

「いのちって アクセサリーみたいにキラキラしているものでもないけど
今この子が笑った
それだけで愛しいと思いました」

のばらの独白で、物語は終わる。
(終わり)
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