ストーリーを教えてもらうスレ Part25
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暇がない、金がない、手に入らない、等の事情により、読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
次スレは>>950か、容量が450を越えた時にお願いします。
前スレ ストーリーを教えてもらうスレ Part24
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1328207991/
ストーリーを教えてもらうスレ まとめ Wiki*
http://wikiwiki.jp/comic-story/
未解決リクエスト表
http://wikiwiki.jp/comic-story/?%CC%A4%B2%F2%B7%E8%A1%A6%C5%D3%C3%E6%BA%EE%C9%CA
初代まとめサイト(※全過去ログ保管済み)(07/12/13より更新休止中)
http://malon.my.land.to/
【リクエストされる方へ注意点】
その漫画が既出である場合があります。要望を出す前に、未解決リクエスト表にてご確認下さい。
どの程度のネタバレを希望するか、一言添えていただけると、書き手も書きやすいです。
(例:科白を含む等、出来るだけ詳しく・大まかな粗筋・←を混成したメリハリの利いたもの・ラストのみ)
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの要望はご遠慮下さい。
即レスは期待せず、気長にお待ちください。
【教えてくれる方へ注意点】
要望が出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい(※解説が終了した作品の加筆・修正も大歓迎)。
ただ、要望が出ていないものは敬遠される傾向にあります。
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの紹介はご遠慮下さい。
名前欄に作品名を入れていただけると、まとめやすくありがたいです。
時間を置いて数回に分けて投稿する際には、混交を防ぐため、最後に「続く」とお書き下さい。
書く際は予め予約していただけると、投稿の重複が防げて大変ありがたいです(※必須ではありません)。
また、書くのはよそうと思われた時には、面倒でも予約の取り消しをお願いします。 お疲れさまでした
ちょっと1行が長いところがあるけど、読みやすくて面白かったです
展開というかストーリーは、そこはかとなく昭和の香りがするw
でも陪審員制度が導入されているところからして現在に近いのか 前に「ライフ」のあらすじを投稿していた者です。
だいぶ遅くなってしまいましたが、最終巻のあらすじを投稿します。
---
歩にちかいうちに引っ越すと伝えた未来は、その日から歩の前に姿を見せなくなった。
自宅療養中の歩は未来を捜すが、なかなか見つからない。
そんなある日、歩はニュースである事件を知る。
それは、いじめに遭っていた女子中学生がいじめを警察に告訴しようとしたためにいじめっ子に殺害されたというものだった。
愛海に怪我を負わされた時のことを思い出し、「もうこんなニュースも他人事じゃない」と思う歩。
同じ頃、入院中の愛海も病室のテレビでそのニュースを見ていた。
愛海の父親は娘がいじめの首謀者だったと知ってもまだ態度を変えようとせず、
愛海を西館高校から退学させる意思も変えていなかった。
そんな父の姿を見た愛海は、父が帰った後携帯電話であることを調べ始める。
その日の夜、未来を探していた歩は病室を抜け出して来た愛海と出くわす。
愛海は昼間報道されていた女子中学生の殺人事件の記事が載った新聞を歩に見せると、
自分がやったいじめを警察に告訴して欲しいと言い出す。
突然の出来事に動揺する歩に、愛海は「自分のことは自分で決めたいの」とだけ言って去っていった。 帰宅後、歩は「安西を罰するためにここまで来たんじゃないのに」と思い悩むが、
悩んだ末に愛海を告発することを決意する。
翌日、歩は母に付き添われて警察署に向かった。
心配そうな母に「一人で大丈夫だよ」と声をかけると、歩は警察署に入って行った。
外で待つ間、母は前夜に起きたことを思い出していた。
前夜、歩はいままでに受けたいじめと愛海に雇われた不良に監禁された事件の詳細をノートにまとめていた。
その内容を見せられた母は、歩がどんな目に遭っていたかを初めて知り、同時に歩がいじめられていたことに
気づけなかったことを悔やむ。
母は泣きながら、歩に「これからは私が歩を守るからね」と告げたのだった。
それから程なくして、歩が愛海を告発したことが学校と愛海の父の下に知らされた。
学校では、教師達がこれからどうするか話し合っている所だった。
まずは廣瀬の謹慎を解くべきだという発言に学年主任が頷いた時、教員室に歩からの電話がかかってきた。
電話に出た岩代は、歩から愛海を警察に告発したことを告げられる。
同じ頃、退院した愛海を迎えに行っていた愛海の父も警察署からの連絡を受けていた。
佐古の家の事件のことでまだ何かあるのかと勘違いしていた愛海の父だったが、
愛海が歩に「自分を告発してほしい」と言ったことを聞かされて愕然とする。
その後、告発を終えた歩は母と一緒に新しい携帯電話を買いに行き、初めて親子らしい時間を過ごしたのだった。 「はたらく魔王さま!ハイスクール」をお願いします。 質問ですのでageさせていただきます
レディコミなのですがピン板でも伺いやすそうなスレがなかったので、こちらにお邪魔しました
先日、祖父が他界して祖母が一人暮らしになってしまうので引っ越しの準備をしてきました
そうしたら 「悪女聖書」 という本が1巻〜15巻出て来たので母に聞いたら
「羽根伸ばすために帰省したときに移動が退屈だから買ったけど
子供が読むまんがじゃないから置いていったの。結構面白いけど読む?」
と言うことで読んでみたら、結構面白かった(そして変な遺産を生前贈与された気分orz)
日本で華道の家元の妻になって幸せの絶頂から離婚することになって、フランスへ傷心旅行(?)
その海外生活を活満喫した(詐欺を満喫する海外旅行??)ヒロインが帰国して、フランスで知り合いになった人に
頼まれて訪ねて家へ行ったらいきなりレイーポ現場、あずかったエメラルドを窃盗、親父自殺、・・・までです
10倍返しをするだろうと思いますが、どう仕返しするのかこの先が気になります。
この作品を全部読まれた方いらっしゃいますか?続きのネタバレ、教えて下さい 18禁作品?
ありなんだっけここ
でもまとめWikiに「くそみそテクニック」とか載ってるし、別にいいのかな? 137です
エロシーンが結構あるからどうなのかしら?と心配でしかが
検索したら前にも少女漫画板にもスレがあったのですね
で、ここに来たのですが・・・。
読めたところがあまりにも中途半端で気になります
業子、百合子さん、夏世、ヤクザっぽい人、女将
のような料亭で働き始めた主な登場人物がどうなったか
一言で(夏世→百合子に刺されてあぼ〜ん)充分すぎるので
それぞれがどうなったか、御存知の方、よろしくお願いします ピッピは地震を予知するために作られたヒューマノイド型スーパーコンピューター。
地震予知研究所で働く瀬川博士の元で博士の子・タミオと兄弟同然に育てられながら、多くの地震を予知し
たくさんの人たちを不幸から守っている。
膨大なデータとあらゆる角度からの分析計算能力を持つピッピの予測はとても正確であり、
無邪気なタミオは「ピッピの思ったことが全部その通りになるんだ」と勘違いするほど。
そのため「ぼくが空を飛べるように願ってよ」と無茶なお願いをされることもしばしば。
もちろん、確率計算と結果予測のために作られたピッピには「願いを実現させること」はおろか「願う」ということも理解できない。
それでもピッピとタミオは仲良く幸せに暮らしていた。
タミオが交通事故に遭い死んでしまうまでは。 一人息子を失い深い悲しみに暮れる瀬川夫婦。
ピッピも大きなショックを受けたようで、永らく眠ったような状態のままでいる。
ピッピを欠いた地震予知研究所は新たな地震を予知することができず、世界中から多くの批難を浴びることに。
我が子をなくした上に、救えるはずだった多くの命を救えず、精神的に疲弊していく瀬川。
ある日、自宅に帰った彼のパソコンのモニターに、なんとタミオの姿が映し出される。
「パパ!ぼくだよ!びっくりした?」と嬉しそうに話すモニターのタミオ。
眠っていたかのように見えたピッピだったが、その間に過去のデータと未来の予測を元に、
自分の中に「生きているタミオ」を作り出していたのだった。
妻は「タミオが帰ってきた」と涙を流し喜ぶが、瀬川は取り乱し「こんなものはタミオではない!」とパソコンを破壊する。 グレッグ・イーガンの小説とかでありそうな話だな
続き期待age 未解決リストから。
リスト入り長そうだしどのくらい詳細求められてるのか分からないのでなるべくざっくり以下より。
2001年7月に起きた地震が原因で京都北東部に大洞窟が出現。
洞窟内に住む化け物は人間を襲う習性を持つため
隔離された洞窟周辺の<迷宮街>と呼ばれるエリアでは
民間人の志願者(以後、探索者と呼ぶ)により化物討伐が行われている。
洞窟内にはエーテルと仮称される謎物質に満ちているため、
素質のある人間はエーテルさえあれば魔法や治癒などの術を使える。
要は日本を舞台にしたWizard(ry
化物の体には現在の技術で手に入れにくい化学物質が多く含まれているため、
探索者が切り取ってきた部位を提携企業や研究施設が高値で買い取り、
迷宮探索事業団が街の運営資金を差し引いた残りが探索者へ報酬として支払われる。
高報酬に惹かれて探索者に名乗りを上げる者も多いがそうでない者も少なくない。
上記そうでない人の代表格で明確な目的がないまま迷宮街に来た真壁啓一。
化物退治のスペシャリスト家系出身の双子姉妹、
元僧侶の戦士や友人の借金を肩代わりに来たバンドマン2人の計6名で
パーティを組んで洞窟に足を踏み入れる。
探索者の試験を受ける前に声をかけてくれた男が率いる最強部隊が当日全滅したり、
一緒に試験を受けて仲良くしていた罠解除師が初陣で死亡したりと
一筋縄ではいかない迷宮街。
探索者になるために別れた恋人と一時帰京でよりを戻したり
訓練で鍛えてそれなりの戦士として成長を見せる真壁だが、
ある日戦闘時にぬかるみ(スライム?)に足を取られて転倒、
敵に捕まり遭えなく死亡。
その後真壁が迷宮街に来てからつけていたWeb日記を見て街に来る者も多いが、
トップページには元恋人から思いとどまるようコメントがつけられている。
双子姉妹の妹は探索者から足を洗って事業団の事務員に採用され、
今度は探索者を迎え入れる側になった。 乙です
そのあらすじだけ聞くと、「自衛隊とかが銃使って狩ればいいんじゃね?」って思うんだけど
さすがにその辺は設定されてるよね >>146
自衛隊による掃討はコストが高すぎるため計画頓挫
自衛隊自体は常駐してはいるが電灯や電話(地上との連絡用)の設置のみという名目
ただし探索者に登録している隊員についてはその限りではない
職務中の安全のため自衛隊員は銃の携帯許可
探索者も申請すれば銃の貸し出しは可能だが使用は地下のみに制限、
申請費用が高額で使用の都度レンタル料徴収&弾丸実費精算のためこれまた高額
(拳銃マニアがいた場合の牽制的な意味も含めての金額設定)
跳弾や誤射等のリスクを考えると割に合わない
というようなことが語られていましたが文字数の関係で省略しました 未解決リストから。
西暦二〇××年のある日、体操部に所属する中学生の白銀みさおは、
謎の黒服の男から「国民的ヒロインになってみませんか」とスカウトを受ける。
おだてに弱いみさおは、自分にアイドルの資質があるのかと浮かれ、
国立ヒーロー・ヒロイン養成学校の入学試験に参加することに。
試験当日、盛り上がりが冷めて正気に戻ったみさおは
大量の受験者に合格をあきらめつつ試験に臨む。
一次試験の性格テストはいい子ぶった答えを選んであっさり合格したが、
二次試験は、なんと訓練用モンスターとの模擬戦闘テストだった。
「こんなのアイドルのやることじゃ…」と青ざめるみさおだったが、
いざテストの順番が来ると、アクションクラブの回し者のような身のこなしを見せる。
そして、先に合格していたイケメン・明の声援で最高潮に調子に乗った彼女は、
スペシャルムーンサルトでモンスターを倒し、見事試験に合格したのだった。
一週間後、みさおは新しい制服に身を包んで養成学校の入学式に参加していた。
変わった制服だと思いつつも胸を弾ませていると、訓示を述べていた教官が叫んだ。
「では諸君!!明日の地球を救うため(中略)死ぬ気で悪と戦ってくれたまえ!」
「「ラジャー!」」
「…えっ」
キョドるみさお。当然のように敬礼する他5名の同級生。
西暦二○××年、地球には人類最大の危機が迫っているらしかった―― 実はヒーロー・ヒロイン養成学校は、みさおの思っていたアイドル養成学校などではなく
地球に接近するエイリアンと戦う正義の味方を養成するための学校だった。
抜群の運動神経と超絶に調子にのりやすい性格でなし崩しに学校になじんだみさおは、
クセのある5人の仲間と共に、授業でヒーロー戦隊になったり、山に超古代文明ロボを探しに行ったり、
自分達のプロモーションビデオを作って国民に税金ドロボー疑惑をかけられたりしながら
ついにエイリアンとの決戦の日を迎える。
みさおは、明が重度のヒーローおたくだと発覚した後も彼に恋心を抱いていた。
帰ってこれるかわからない戦いの前に自分の想いを告げようとすると、
明は、気になることがあった方が絶対帰ってこようと思えるから、と止める。
絶対に死なずに帰ろうという決意のもとにエイリアンの宇宙船に乗り込むみさお。
奥へ奥へと進んでいくと、彼女達の眼前に巨大な一つ目のエイリアンが現れた。
5人が戦闘態勢をとる中、エイリアンは謎の機械を構える。
道に迷ってちょっと休憩させていただきました、と翻訳機を手に礼儀正しく告げたエイリアンは
『おじゃましましたぁ』と宇宙船ごと消え去った。
5人が呆然としていると、みさお達がエイリアンを倒したと誤解した人々から大歓声が上がる。
はやく誤解をとかなければ、とあせる仲間の鈴花を止めたのはみさおだった。
「これを勝利といわずしてなんという!ここは一発決めるわよ!」
勝利のポーズをとり、大喝采の中ヒーローの快感に酔いしれるみさお。
かくして、地球の平和はとりあえず守られたのだった。
鈴花「……なんかお話があったんじゃなかった?」
明「いや……もういい……」
1巻終わり 未解決リストは漢字表記だったのですが、おそらくこれだろうと踏みました。
手元のコミックスを元にしましたが、Jコミでも公開されています。
細かいセリフ回しや小ネタが面白いので本物を読むのおすすめ。
2巻のあらすじは改めて書きます。 みさお達6人が地球を救った(?)ことで、養成学校には大量の二期生が入ってきた。
二期生のデータを見たみさおは、幼なじみの黒須悟の名前があることに気づく。
久しぶりの再会に喜び、昔どおりのノリで悟に接するみさおだったが、
ちびでお人よしだった彼はどこか影のある少年になっていた。
その頃、みさお達の周りでは、みさお達のニセモノが街で悪行を繰り返したり、
仮面にレオタード姿の不審な少女・麗良がモンスターを引き連れて襲いかかってきたりと
何かと不穏な気配が広がり始める。
実は、それらはすべて、とある学校の理事長の企みによるものだった。
慈善事業の影で兵器を売買していた理事長は、ヒーローの存在を邪魔に思い、
ニセモノを街に放つとともに悟をスパイとして送り込んでいたのだ。
悟は、両親を亡くした後に引き取ってくれた理事長に恩義を感じ、
理事長がヒーローを偽善者だと断じるのを信じてスパイ活動を行っていた。
理事長の娘の麗良は、幼い頃から自分の世話係をしていた悟がいなくなったことや
父親が悟ばかり気にかけることが気に食わず、自分が養成学校を壊滅させてやろうと
変装して(やや見当違いな方向に)暴れ回っていたのだった。
麗良の失敗をフォローしながらスパイ活動を続けていた悟だったが、
基本的に能天気で人がいい6人と交流するうち、自分の行動が正しいのか疑問を抱き始める。 ところで、みさお達6人には、新たな装備として『究極の次元兵器』D兵器が配られていた。
各人の専用装備は以下の通り。
【Dソード】明の装備。切れないものは地球上に存在しないが、小錦くらいありそう(明談)なほど重く、
6人の中で一番筋力があると思われる明でも持ち上げることすらできない。
【Dシールド】みさおの装備。使用者の感情の高まりを感知してあらゆる攻撃物理攻撃を防ぐ。
死ぬほど危機感を感じないと発動せず、麗良の襲撃程度ではウンともスンとも言わなかった。
【Dディバイド】ハルキの装備。過去や未来から自分の分体を呼び出すことができるが、
時間帯によっては全員寝ているオチになる上に、1日1回3分間しか使えない。
【Dスティック】鈴花の装備。使用者のイメージを元に物質を再構成して変身できる。
憧れの魔女っ子ヒロインになれると喜んだ鈴花だったが、彼女の想像力では紙のような服しか出せなかった。
【Dヒーリング】コーの装備。使用者の生命力を分けることで他者を回復させる。
新しい装備を使ってみたかった彼は、思い余って倒した敵を回復させた。仕方ないよね、コーちゃん6才だものね。
【Dボム】緑松の装備。敵の周囲1万キロメートル四方を消滅させる究極中の究極の最強兵器。
ただし地球が滅亡する恐れがあるので使用は厳禁。
当初は何だかすごそうな新装備にテンションを上げた6人だったが、
その欠点が明らかになるにつれ、「使いものにならん」と結論づける。
一方、D兵器のすさまじい威力に目をつけた理事長は、
悟を操ってみさおのDシールドを手に入れ、新たな兵器の開発を進めた。 Dシールドをミサイルか何かと勘違いした麗良が暴走した結果、
悟がスパイであることと、彼を送り込んだ敵の存在が明らかになった。
エイリアン以来の巨悪に教官や二期生が燃える中、一人落ち込むみさおだったが、
明は、悟は誰かにだまされているだけでおひとよしのままだ、と彼女を励ます。
絶妙のタイミングで欲しい言葉をくれる明は自分にとっては本物のヒーローだ、とみさおは笑顔を取り戻す。
スパイ発覚から三日後、みさお達は敵襲にそなえてD兵器を使う練習をしていた。
そろそろ筋力もついたか、と長袖の下から大量のパワーリストを落とした明は
みさおから「限度ってもんを知らんのか」とツッコミを受ける。
明がDソードへ手を伸ばしたそのとき、窓ガラスが割れて怪物が飛び込んできた。
理事長が麗良を連れて本格的な攻撃をかけにきたのだ。
今までのモンスターとは明らかに様相の違う怪物を『最強の生物兵器』と紹介し、
「たしか前の名を悟と言ったかな」と告げる理事長。
養成学校への攻撃に反対した悟は、人語を介さない生物兵器にされてしまっていた。
その事実をみさお達と同時に聞かされた麗良は、
自分が引き連れていたモンスターも犬や魚から作られた生物兵器だったと知って混乱する。
怪物となった悟はみさお達に襲いかかるが、みさお達には反撃することができない。
6人は立ち上がることができないほど傷つけられる。
そこへ、増援として教官が呼んできた二期生達が現れた。
事情を知らない二期生達の銃撃で悟は倒れ、麗良は呆然と涙する。
「そいつのほかにもイベントはまだ残っている」
近くの山頂を示し、養成学校のみを消滅させるよう改良したDボムの存在を明かす理事長。
にらみつけるみさお達をよそに、理事長は麗良を連れて悠然と立ち去っていった。 轟音と共に飛んでくるDボム。
みさおはどうにかDシールドを発動させようとするが、腕を上げることすらできない。
そのとき、癒しの光がみさおと明に降り注いだ。
コーちゃんがDヒーリングを使い、瀕死になりながらギリギリ2人を回復させたのだ。
渾身の想いをこめてDシールドを発動させるみさお。
かつてない大きさで展開したDシールドは、間一髪のところでDボムを食い止めた。
がんばれ白銀先輩、と大声で声援を送る二期生達。
(がんばれったって、こっからどーすりゃいいんだよ――!!)
次の瞬間、鋭い音と共にDボムが霧散した。
「やっぱりパワーリストつけすぎじゃなかったろ!?」
汗だくでDソードを振り下ろした明の言葉に、みさおは顔を輝かせるのだった。
禁断兵器の撃沈成功に感涙する二期生たちに、悟が死んだらどーしてくれる、と怒るみさお。
そんな彼女に、床に横たわったままの鈴花が声をかけた。
使用者のイメージを元に分子を再構成するDスティックなら、悟を元に戻すことができるかもしれない。
「それ……ほんとう?」と尋ねたのは、父親と決別して戻ってきた麗良だった。
何をノコノコ戻ってきた、と激昂する二期生を珍しくキレ気味に止めた鈴花は、
正確に悟の姿を思い浮かべることができるか、と麗良に尋ねる。
麗良は「まつげの数までイヤでも覚えてるわ」と微笑んでDスティックを受け取った。
――その後、理事長は麗良の通報によって警察に捕まり、
麗良は父の跡をついで次期理事長となるのための勉強を始めたらしい。
そのかたわらには、昔と変わらぬ姿で口やかましく彼女の世話を焼く悟がいた。
そして、養成学校の第一期卒業生となったみさお達6人は、
普段は別々の学校に通いながらも、事件発生時には全員集合し、
今日も元気に未来の地球を守っているのだった。
終わり 前の投稿で人数を間違えている箇所がいくつかありました。
一期生はみさおを含めて合計6人です。すみません。
君を忘れたわけではないんだ緑松。 未解決リストから、ヤマシタトモコの「ドントクライ、ガール」を。
女子高生のたえ子は、バカな両親の不手際のせいで
親の知人・升田の家に居候することになった。
升田は30過ぎの温厚なイケメンだが、裸族な上にやや変態気質。
たえ子を前にしても「股間の動線上に障害を設定した」と頑なにマッパを貫く升田に
「私のまわりの大人はバカしかいねーのか」と慟哭するたえ子だったが、
共同生活を続けるうちにすっかり順応する。
升田の友人で重度の下ネタ好きの変態イケメンと交流したり、
将来のことを考える中で升田の優しさにふれたりしながら、
たえ子はとある瞬間(あれ?)と思う。
裸族で変態ではあるが心優しくイケメンで経済力もある彼は、
もしかしたら恋愛対象としてアリなのかもしれない。
突然真っ赤になったたえ子にとまどう升田。
恋心を自覚してからのたえ子の攻勢はすさまじかった。
現役女子高生の強みを活かして的確に升田の萌えるツボを突いていくたえ子に、
最初は年齢がどうの条例がどうのと及び腰だった升田はあっさりオチる。
怒涛の勢いで結婚まで決まったことを友人たちに報告し、その手腕を絶賛されたたえ子は、
「でもこれって一種のストックホルム症候群では」とふと暗い目をするが、
その後も二人は何だかんだで結構幸せそうに暮らすのだった。 >>156
>【Dボム】緑松の装備。敵の周囲1万キロメートル四方を消滅させる究極中の究極の最強兵器。
>ただし地球が滅亡する恐れがあるので使用は厳禁。
w
「ごっつええ感じ」の「アホアホマン」にでてきた「アホアホダイナマイト」を思い出した
>>160
面白そう
画像検索したら絵も好みだった
読んでみます まとめサイト見て興味持ってウォッチマン読んだらめちゃくちゃ面白かった
あらすじだけでも十分面白かったけど、本物の情報密度と細かい伏線の回収すごいな
最初の方とっつきにくかったから、わかりやすく説明してくれてなかったら途中で挫折してたかも知らん
まだここ見てるかわからないけど書いた人ありがとう どなたか曽祢まさこの「死の影の家」の結末を
教えていただけませんか? 保守代わりに未解決リストから。
1話完結のコメディだからあらすじも何もないんだけど。
女子高生の直子と桜は、公園で変な生物「パパムパ」と出会う。
自称動物保安隊隊長のパパムパは、直子の人外の強さに目をつけて強引に隊員にスカウト。
そして彼らは、毎回出会う変な動物たちや、さらに輪をかけて変な人間たちと
毎回ドタバタを繰り広げるのだった。
で、載っていた雑誌の廃刊で強制終了になったため山場やフラグ回収などは特になく、
最後は動物さんチームとサッカーして終わった。 《主な登場人物》
五十嵐直子
「人の皮を被った悪鬼」と称される驚異の戦闘力を誇る女子高生。ツッコミキャラ。
父親は武士、母親は忍者で、そのツッコミ不在の家庭環境がしばしばネタにされる。
不毛と自覚しつつグラジオラスに片思いしていたが、掲載誌の廃刊で彼女の恋の行方は闇の中に。
パパムパ
パンダとハムスターを足して割ったような謎の生物。体を張ったボケキャラ。
真っ二つにされても次のコマで回復する程度に頑丈。
桜弥生
直子の友人。見た目は清楚だが作中最強の何でもありの異能力持ち。確信犯的ボケキャラ。
謎の電波を発しており、彼女の傍にいるとなぜか動物と話が通じるようになる。
桜紫苑
桜の弟。作中では一番の良識派で、直子が不在or役に立たないときはツッコミ役を担う。
姉と違って電波は使えないが、両目が露出すると姉すら籠絡する強烈な目力を持つ。
グラジオラス
桜家の飼い犬。耳と尻尾をのぞけば金髪の美青年で、どう見ても人間なのだが、
桜姉弟は(当のグラジオラスも)完全に犬扱いしている。昔は戦場にいた模様。
コミックス新装版の描きおろしで耳と尻尾は取り外し可なことが判明し、謎はさらに深まった。
五十嵐晃太
直子の兄。比較的常識人寄りだが、ゴリラを倒す直子が唯一恐れる強さを誇る。脳筋気味。
時折桜が気になるそぶりを見せていたが、掲載誌の廃刊で以下略。
椿史郎
直子と弥生の同級生で、晃太のサッカー部の後輩。赤毛赤目で情報通。
反則大王の桜がいるため目立たないが、地味に男子高生の範疇を超えた行動が多い。
五十嵐兄妹を両方狙う両刀であり、晃太との意味深なエピソードは直子を引かせた。 リク主じゃないけど乙です
なんだか面白そうなようなカオスなような・・・ ジョジョのSteel Ball Runをどなたかお願いします
ネタバレで構いません
最後の大統領との戦いのレッスン5についてのくだりを
ジョジョのゲーム内の動画で見たのですがさっぱり意味が分かりませんでした
細かい敵との戦闘などは省略してもらって構わないのでそこの意味が分かる
ようにストーリーを教えてもらいたいです。
※五部までは読んでるのでスタンドなどについての知識はあります 産業革命時代のアメリカ大陸
乗馬により大陸横断という偉業を目指し、
大規模なレースが開催された。
それがSteel Ball Run
プライド、賞金、そして名誉のために
世界中から多くの出場者が集まる。
ジョナサン・ジョースター(以下ジョニィ)は元競馬騎手。
ジョニィは競馬界の若き天才だったが、
その奢りが招いた不幸な事件によって
今は治る見込みのない下半身不随の状態。
幸福の絶頂から一転してドン底の生活を送っていた。
無気力なままレース開始の見物に来たジョニィは、
レース出場者のジャイロ・ツェペリと出会う。
彼の"鉄球の回転"を使った肉体操作技術に魅せられたジョニィは
その技術の一端、馬の身体を悟られずに動かすことで
脚が動かなくても乗馬ができるようになる。
そしてジャイロを追ってレースに参加することに。
レースではアメリカの各都市の時間を競い、
その累計ポイントで優劣が決められる。
過酷であるが、ただのレースかと最初は思われたが、
レースには他の目的、陰謀が張り巡らされていた。 道中、ジョニィとジャイロは、
コースである荒野で、不思議な"遺体"のパーツと、
それを巡る能力者たちの攻防に巻き込まれる。
偶然、"遺体"の一部を手に入れたジャイロは
同様のスタンド能力者となり、一瞬だが脚が動いたという奇跡を知り
身体の回復のために遺体の争奪戦に挑む。
ジャイロの目的はレース優勝だったが、
なんだかんだで結局ジョニィに付き合うことに。
ジャイロは"黄金の回転"という様々なレッスンを出し、
ジョニィはその試練を乗り越えてスタンド能力を強化、
強敵と渡り合っていく。この辺は省略。
遺体探しの黒幕はアメリカ政府であり、
首謀者は大統領のファニー・バレンタインだった。
聖なる"遺体"は国に幸福を呼び込む、非常に重要で極秘にすべきもの。
政府はレースが終われば関係者を抹殺するつもりだという。
偶然それを知ってしまった主催者の妻ルーシーは
夫スティールを救うために隠れてジョニィたちと接触、
彼女もレースの裏で暗躍することに。
そして後半、ジョニィたちによって遺体の大半が揃うが
バレンタインの強襲でその全てが奪われてしまう。
一方、ルーシーの裏切りもバレてしまうが、
完成した遺体はルーシーを選び、彼女と融合する。
バレンタインは、ルーシーと重症のスティールを連れて移動。
敵対するディエゴ・ブランドー、ホット・パンツ、
ウェカピポなどの強豪は大統領に敗北し、命を落とす。
ジョニィとジャイロもバレンタインを追う。 バレンタインとの決戦。彼は"遺体"を味方につけ
元々の"平行世界を移動できる能力"に加えて、
更に遺体が放つ"不幸を他人におっ被せる空間"を
"自由に移動する"という無敵の能力までも身につけた。
(大統領を攻撃してもすり抜け、代わりにどこか遠い場所で人が死ぬ)
これに勝てるとしたら、ジャイロも噂でしか知らない回転の極意
馬の力を加えた"完全なる黄金の回転"しかない。
まずジョニィがこれを試す。回転は不完全だったが
攻撃は空間を乗り越えてダメージが通った。
続いてジャイロが応戦。バレンタインは甚大なダメージを受けるが
僅かな失敗で致命傷には至らず、ジャイロは殺されてしまう。
戦いの要だった馬も殺され、ジョニィは絶体絶命の状態に。
ジャイロはその死に際に、レッスン5の言葉を遺す。
「俺たちの近道は遠回りだった。そう、いつも廻り道こそが最短の道だった」
ジョニィは、ジャイロと始めて会ったときに彼がやったように、
(死んだ)馬の脚を回転の力で動かし、自ら蹴られることで
"完全なる黄金の回転"を完成させる。スタンドも最終形態に進化し、
バレンタインに痛恨の一撃を浴びせるのであった。
バレンタインには"平行世界の無傷な自分と入れ替わる"という
最後の切り札があったが、回転の力には無力。
入れ替わっても、無限に続く回転の力からは逃げられず、
永遠に地中に埋め続けられることになる。
平行世界からジャイロを連れてくる、という最後の交渉も、
その嘘をジョニィに見抜かれ、無残な最後を遂げるのだった。 バレンタインを倒したせいか。遺体はルーシーと分離する。
またいつのまにかジョニィは歩けるようになっていた。
だが、死んだジャイロを弔っていた間に遺体が消えてしまう。
なんと大統領は最後の手段として、
並行世界のディエゴ・ブランドー(以下ディオ)を連れてきており、
彼によって遺体が奪われてしまったのだ。
ディオの目的地はレースのゴール地点でもある
マンハッタン島にある政府のシェルター。
そこに遺体を保管することで、アメリカを世界の中心にするのが
大統領の目的であった。放ってはおけず、ジョニィはディオを追う。
マンハッタン島、レースは最高潮の状況。
ジョニィの父親もようやく彼を認め、観客として応援に来てくれた。
だが平行世界のディオの"時を停める能力"に苦戦するジョニィ。
なんとか"完全なる黄金の回転"を放つが、ディオはそれを
一度攻撃を受けた後に脚を切断、ジョニィに跳ね返す、
という方法で反撃。ジョニィは敗北し、レースでも走行妨害で失格となる。
何とかスティールに助けられる(馬に乗って逆方向の回転を自分に撃って相殺する)が
ディオを逃してしまう。
ディオはシェルターへと到着し、
死体は誰も手が出せぬ場所へと安置された。
だがそこに現れたのはルーシー。ジョニィの敗北を予想していた
彼女は、"この世界のディオ"の首を持ってきていた。
平行世界の同じ物が出会うと、両者は消滅する。
ディオも例に漏れず、また片脚だったことでその場からも逃げられず。
自分の頭を抱きしめる形で絶命する。
その後のエピローグ
ジョニィはジャイロの遺体を連れて、
海を渡り彼の故郷へと向かう。 >170のここ訂正。
×偶然、"遺体"の一部を手に入れたジャイロは
○偶然、"遺体"の一部を手に入れたジョニィは
ゲームはやってないけど
こんな感じです。 Steel Ball Run依頼した者です。
簡潔で分かりやすかったです。
ありがとうございました! 7部は途中までしか読んでなかったんだけど
そんな展開になってたのか。最後の戦い熱そうだな
分かりやすくて面白かった 乙です アラン・ムーア原作のグラフィック・ノベル。
最初にざっくりまとめると、切り裂きジャックの正体と一連の事件の真相について、
王宮侍医のサー・ウィリアム・ガル(ガル博士)犯人説を下敷きに
諸説ある容疑者・関係者や当時の有名人をあらかた詰めこみました、という話。
名前が出てきたキャラはまず実在の人物だと思って間違いない。
どこが史実かは巻末の補足を読めばわかる親切設計になっている。ただし膨大。
◇プロローグ『海辺の老人たち』
一九二三年九月、ボーンマスの海岸を二人の老人が歩いている。
霊媒師のリーズと元刑事のアバーラインである。
九月はいろんなことを思い出す、とぽつりとリーズは語る。
「幻視なんてどれもこれも何もかもでっちあげだ」
「だが……おまえさんが言ったことは全部、全部起こった」
「そこだよ、可笑しいのは」
そして彼等は『ジャックの建てた家』へと入っていくのだった。
◇第一章『若きS氏の愛情生活』
一八八四年七月、ヴィクトリア女王の孫にあたるプリンス・エディは、
身分を隠してアニー・クルックという娘と愛し合い、ひそかに私生児を設けた。
だがやがて二人は引き裂かれ、アニーは精神病院に送られて発狂する。
◇第二章『暗闇の状態』
「海の近くじゃなかったら、なんか似たような仕事をしたいな。
海みたいに流れるもの……塩味がして、古いもの……」
幼いガル博士は、カモメの飛び交う船上で父親にそう語った。
成長して医師になった博士は、フリーメイソンに入会し、やがて王宮侍医に推挙される。
しかし彼は、一八八七年に心臓発作を起こして神の姿を幻視して以降、
フリーメイソンの教えを元にした独自の理論を構築するようになっていくのだった。 ◇第三章『脅迫、またはミセス・バレット』
一八八八年八月、アニーの友人で子守もしていたメアリー・ケリーは、エディの出自を知った。
彼女は、近隣を牛耳るギャング”オールド・ニコル一味”へのみかじめ料を払うために、
娼婦仲間のポリー・二コルズ、アニー・チャップマン、リズ・ストライドと結託し、
エディの遊び相手兼目付役だった芸術家、シッカートを脅迫する。
◇第四章『王は汝に何を求めたるや?』
シッカートから脅迫の事実を報告されたヴィクトリア女王は、
ガル博士を召し寄せ、メアリーらを全員始末するように命じた。
博士は王宮付きの御者・ネトリーを助手に選ぶと、
馬車でロンドンのあちこちを巡りながら滔々と自らの計画を語る。
(ここで20ページ以上語ってるんだけど、何を言ってるのか本当に全然わからない。
とりあえず、この機に乗じて娼婦を生贄に呪術的な儀式を行うつもりらしい)
ネトリーは忌避感を示すが、博士は「気が変わることなど許されない」と告げる。
◇第五章『無視の報い』
ガル博士は、市警察のウォーレン総監に面会し、捜査の便宜を図るよう要請する。
初めは問題外だと突っぱねていた総監は、続くガル博士の言葉に顔をこわばらせた。
「誰も寡婦の息子を助けないのか?」
それは、フリーメイソンの高位会員であるウォーレン総監が、
王宮侍医になって女王の息子の治療にあたるようガル博士を説得したときの言葉だった。
「ガル、どうか正しく行うように。神かけて」
「何よりも神のためです」
立ち去る博士を見送り、総監は拳を握りしめる。
その夜、ガル博士は、ネトリーとともにポリー・二コルズを殺害した。
彼は死体を解体した後、いつも通り帰宅し、眠る妻の頬にキスをした後
ゆっくりと就寝するのだった。 ◇第六章『九月』
ポリー・ニコルズ殺害事件の担当に任じられたアバーライン警部は、
捜査を進める中でエマと名乗る娼婦と出会う。
(と言っても、服装や髪形でエマの正体はメアリー・ケリーだとわかる)
警部は彼女に惹かれていく。
◇第七章『破れた封筒』
一八八八年九月一日、メアリー・ケリー達はポリー・二コルズの死を知った。
しかし彼女らは、この殺人がオールド・二コル一味によるものだと誤解する。
同様にポリー・ニコルズの死を知ったシッカートは、
自分が女王に報告した脅迫の件が原因だと理解し、罪の意識にさいなまれていた。
せめてメアリー・ケリーには危険を伝えようと貧民街の酒場を訪れた彼に、
娼婦ケイト・エドウズは関心の目を向ける。
その頃、新聞記者のベストとギブズは、事件を利用して新聞の売上を伸ばせないか考えていた。
ベストは一七八八年に世間を騒がせた『怪物』、レンウィック・ウィリアムズを例に挙げ、
犯人を恐ろしい連続殺人鬼として演出することを提案する。
「必要なものはたったひとつ。名前だよ、ギブズくん。それが必要なんだ、我々には」
二人目の犠牲者、アニー・チャップマンが殺される。
九月二十九日、ベストはとある手紙を警察へと届けた。
『親愛なるボスへ……あなたの友、切り裂きジャック』
殺人鬼切り裂きジャックの誕生であった。 ◇第八章『恋だにあらば』
アバーライン警部は、エマことメアリー・ケリーとの恋にのめりこんでいた。
警部の援助を得てオールド・二コルにみかじめ料を支払ったメアリー・ケリーは、
友人二人の死にオールド・ニコル一味が関与していなかったことを知る。
では一体だれが、なぜ? 彼女は雨の中立ち尽くす。
フリーメイソンの会合中、ウォーレン総監はガル博士に殺人を止めるよう強く訴えた。
『連続殺人を食い止めるように』と書かれた女王の手紙を見せた総監に、博士は平然と返す。
「興味深い言葉の使い方ではないか。最初の殺人のあとに送られた手紙にしては」
女王がすべてを承知しているのだと悟り、愕然とする総監。
ガル博士は、警察でメアリー・ケリーの居場所をつかんだら自分に知らせるよう告げた。
事件の情報に報奨金がかけられていることを知ったケイト・エドウズは、
酒場で会ったシッカートが被害者二人の名前を挙げていたことを思い出し、
彼がメアリー・ケリーを探していたことを警察に知らせようと考える。
しかし、その夜泥酔状態で警察に保護された彼女は、事件の情報について聞かれたと勘違いし、
自分の名前を名乗るかわりにメアリー・ケリーの名前を告げてしまった。
警察官は、彼女こそがメアリー・ケリーだとガル博士に連絡してしまう。
一八八八年九月三十日、ガル博士はリズ・ストライドとケイト・エドウズを殺害した。
彼は死体のそばの壁に白墨でこう書き記す。
『ユーズは故なくして咎められる者にあらず』
(※ユーズは第二章にちょっとだけ出てくるフリーメイソン用語)
現場に急行したウォーレス総監は、部下に命じてその落書きを消させた。
翌日、メアリー・ケリーは、リズ・ストライドが殺されたこと、
そしてケイト・エドウズが自分の名を名乗って殺されたことを知り、
一連の事件が王家を脅迫した自分達の口封じであると悟ったのだった。
上巻終わり ◇第九章『地獄より』
ガル博士は、徐々に日頃の言動にも狂気が見られるようになっていた。
そんな折、博士は霊媒師のロバート・リーズと行きあわせる。
リーズは愛想よく握手を求めたが、博士は冷淡な視線を返した。
「わしもそなたの名をしっておる。離別の悲しみより生まれた迷妄を飯の種にしているとか」
一人残されたリーズは屈辱に震える。
リーズはアバーライン警部のもとを訪れ、事件の犯人を透視したと告げた。
犯人は医師であり、社会的にかなり高い地位の男であると。
一方ガル博士は、ネトリーから最後に殺した女が人違いだったという報告を受けていた。
「もう自分がどこで何をやってんのかわからんのです、そうなんです……」
これ以上殺すのは無理だと訴えるネトリーに、博士は優しく告げた。
「地獄だよ、ネトリー。我らは地獄にいるのだ」
十月二十三日、警察に『地獄より』で始まる手紙が届いた。
しかし、その頃警察へは、さまざまな愉快犯から同様の手紙が届いていたのだった。
メアリー・ケリーはジュリアという知人の女を家に泊める。
合鍵のありかについて話す二人の会話に、ひそかに聞き耳を立てる男がいた。
男はメアリー・ケリーの留守中に合鍵を盗み出す。
十一月二日、ガル博士の往診を受けたプリンス・エディは、
博士が十一月九日までにメアリー・ケリーを殺すつもりでいることを知った。
すべての責任が自分にあると考えていたエディは、メアリー・ケリーを訪ねて警告する。
ガル博士の訪問を受けたウォーレン総監は、一言「今夜だ」と告げられる。
「お前は狂っとる」「おお、疑う余地なく」
博士を止められなかった総監は辞職を決意するのだった。
その夜、メアリー・ケアリーの家には複数の男女が何度も出入りしていた。
暗い闇の中、最後に彼女の家に入っていったのは、合鍵を携えたガル博士であった。 ◇第十章『この世で一番の仕立て屋に』
自らが殺した女を淡々と解体していく中、ガル博士はさまざまな幻を見る。
死んだ友人、過去の記憶、はるか未来の光景。博士は叫ぶ。
「わしはトムじゃない! わしはジャックじゃない! ウィリアムだ!」
◇第十一章『不運なドルーイット氏』
十一月九日の夜、アバーライン警部は、『エマ』と一夜を共にする約束をしていた。
だが彼女は現れず、昼過ぎに来たという彼女の伝言だけが警部に伝えられた。
「どこか遠くへ行きます。もう戻ってきません」
売女め! と警部は激昂する。
警察の上層部(フリーメイソンでもある)は、事件の犯人としてガル博士の身代わりになる者を探していた。
彼らは、オスカー・ワイルドの主催するパーティに出席していた青年・ドルーイットに目をつける。
ドルーイットは、男色家の嫌疑をかけられ、勤め先であった男子校の教師の職を追われた。
絶望し泥酔したドルーイットは、フリーメイソンの息のかかった警察官二人の手によって、
テムズ川へと投げ込まれたのだった。
捜査中のアバーライン警部は、複数の人間から、
木曜深夜に死んだはずのメアリー・ケリーを金曜に目撃したという情報を得ていた。
彼らがみたメアリー・ケリーは幽霊だったのか?
なぜジュリアは、ごく近所のメアリー・ケリーの部屋に泊まらなければならなかったのか?
警部は一人考え込む。
◇第十二章『リーズ氏の凶夢』
リーズは再びアバーライン警部を訪ね、犯人を透視したふりをしてガル博士の家へ警部を導く。
ガル博士は、しかし、二人と妻の前で自らの犯行を堂々と告白するのだった。
驚いたアバーライン警部は一連の出来事を上司に報告する。
(この上司は、第十一章で出てきた警察の上層部の一人)
ガル博士はフリーメイソンの会合に呼び出され、審理を受ける。
彼は立ち居振る舞いこそ端然としていたが、すでに現実と狂気の境を見失っていた。
博士は公には死んだことにされ、狂人として精神病院へ送られる。
世間には切り裂きジャックはテムズ川に身を投げて死んだ、という噂が流れた。 ◇第十三章『クリーブランド・ストリートに帰る』
年が明けて一八八九年の七月、貧民街の売春宿を捜査していたアバーライン警部は、
聞き込みの最中にプリンス・エディとメアリー・ケリーのつながりを知る。
ガル博士は狂って女を殺し回ったのではなく、王家の醜聞の後始末をしていたのだ!
警部の上司は、黙ってさえいれば見返りに十分な恩給が与えられる、と静かに告げる。
うなだれた警部は、ガルが犯人であることを知る唯一の知人、リーズの元を訪問する。
引退するならボーンマスがいい、とリーズは言う。
◇第十四章『ガル昇天す』
ガル博士はトーマス・メイソンという偽名で精神病院に収容されていた。ガル博士は叫ぶ。
「わしはトムじゃない! わしはジャックじゃない! ウィリアムだ!」
混濁する意識の中、博士の精神は過去と未来を行き来する。
百年前の『怪物』レンウィック・ウィリアムズ、そして未来に生まれる数々の『切り裂き魔』。
時代を超えてさまよう博士の霊魂はネトリーを含めさまざまな人間に目撃され、
作家や芸術家にもインスピレーションを与える。
やがて博士の霊魂ははるか上空へと昇っていった。
( わたしは ついに 成る 神に )
精神病院の職員は、ガル博士の死亡を確認した。
◇エピローグ『海辺の老人たち』
一九二三年九月、アバーラインとリーズはドルーイット青年の墓を訪ねていた。
「なんでわざわざ来てしまったんだろう。会ったこともない男なのに」
「わしらがつるんでるのと同じ理由だよ」
二人はボーンマスの海辺に戻り、静かに去ってゆく。
浜辺にはカモメ(Gull)の死体だけが残された。 あと、下巻には前述の膨大な補足と
切り裂きジャック研究史?を描いた短編「カモメ捕りのダンス」が収録されています。
補足は読むの諦めるレベルだけど短編は今までの説が簡潔にまとまってて結構面白かった。 こんな便利なスレがあったとは
未解決リストに既読の漫画があるけど手元にないから書くのを躊躇してる
おおまかにしか書けないなら書かない方が無難かな? >>185の件の草案を投下。
https://hotfile.com/dl/245876143/df305ce/_.txt.html
ポイントは「毒ババァの正体は連歌屋宇美、毒とは梅毒の事を指していた」
「イルパラッツオの真の正体はメンチ、メンチは非常食は世界征服作戦時のターゲットに因んだものだった」
これをもとにストーリーの洗い直しをお願いしますという話 未解決リストから、レディ!!
登場人物が多いので、とりあえず主要人物だけ紹介。
リン・ラッセル……日本名は緑川鈴。イギリスと日本のハーフ。涙もろいデモデモダッテちゃん。
セーラ・F・ラッセル……リンの異母姉。病弱で儚げな美少女。事ある毎に熱を出したり倒れたりして寝込む。
アーサー・D・ブライトン……ブライトン伯爵の長男。セーラの幼馴染。イケメン紳士、とにかくモテる。
エドワード・ブライトン……アーサーの弟。明朗快活な腕白坊主。優しいけれど不器用なところがある。
ジョージ・ラッセル……ウォーバン公爵の息子。マーブル館の主でリンとセーラの父。マーブル子爵。仕事が忙しく不在が多い。
モードリン・ウィバリー……亡夫はコットン男爵で実家は資産家。リン排除に執念を燃やす覇権主義者。リン、セーラの継母となる。
トマス・ウィバリー……甘やかされて育ったヘタレ。モードリンの長男。生命を脅かす凶悪な悪戯を仕掛ける。
メアリ・ウィバリー……我がままで意地が悪いトマスの妹。アーサー信奉者の1人。リン、セーラと張り合う。
チャールズ……ジョージとモードリンの息子。度々、母親の権力欲を満たすために利用され、確執で離散する家族を絆す役割を期待される。
ウォーバン公爵……ジョージの父。古風な大貴族らしく血統(白人種)を重んじるため、リンを孫と認めたがらない。 〜イギリス編〜
緑川鈴(以降はリン表記)は、母親の美鈴と共にイギリス人の父親に会いに行く。
屋敷へ向かう車中で、美鈴はリンに「優しく、強く、美しく」素敵なレディになるよう言う。
その後、飛び出して来た子供を避けようとして車が事故を起こし、美鈴は帰らぬ人となる。
数日後、リンが入院する病院へ父親であるジョージが迎えに来て、初対面を果たす。
マーブル館では、儚げで美しい病弱な異母姉セーラが暮らしている。しかし、彼女は頑なにリンを拒み続ける。
多忙な父親は不在続き、母親を亡くしたセーラの寂しさはリンと同質なもののはずなのに、心を開かない。
どうにか打ち解けようと奮闘する中、隣のブライトン伯爵家の兄弟と知り合い、馬を通じて仲良くなる。
そんな中、経済的理由でジョージと再婚する気満々の勝気な寡婦のモードリンがマーブル館に襲来!!
彼女の連れ子である息子トマスと娘メアリは、初対面なのにいきなり暴言をぶちかます強烈なDQN!
ウィバリー母子を寄越したのは、ジョージの父親でありセーラとリンの祖父であるウォーバン公爵だった。
弱い者いじめの大好きなトマスとメアリの標的にされたリンは、ようやく心を開き始めたセーラに慰められる。
イケメンで心優しいアーサーに淡い恋心を抱くセーラ、理想の「王子さま」と憧憬を抱くリン。
セーラがリンばかりを構うので面白くないメアリは、この微妙な恋愛感情を利用して2人を引き離そうとする。
けれど、嫌われるのを恐れ臆病になるリンにセーラは、2人が素敵なレディになった時、アーサーに選んでもらおうと優しく語りかけた。
トマスの悪戯もエスカレートし、リンとエドワードが騎乗した馬を驚かせ、落馬という惨事を引き起こす。
卑怯にも、その責任をリンになすりつけるが、後にアーサーにも同じ悪戯を仕掛けて失敗し、エドワードの鉄拳制裁を受けた。
最初は反発していたものの、泣き虫なリンが少し気になるエドワード。そのリンはアーサーにぞっこんなので今のところ黙って見ている。 クリスマスで久し振りに仕事から帰ったジョージが、モードリンとの再婚を考えていることをセーラだけに伝える。
公爵は日本人の血を引くリンを認めていない。公爵家の人間として認めてもらうため、父の推すモードリンと再婚しようというのだ。
リンの抵抗も空しく、ウィバリー母子は本格的にマーブル館で同居。後を娘たちに任せ、さっさと仕事に戻るジョージ。
異母姉妹になるのだからと増長するメアリは、セーラの領域にまで侵食し始める。モードリンも女主人になれば思い通りになると喜ぶ。
なぜジョージが再婚を言い出したのか、セーラとアーサーの会話から理解したリンは、幼いながらも身を引くことで解決しようとする。
父親が帰宅した際、理由を告げずに日本へ帰ることを希望したため、単純にホームシックだと思われてしまう。
自分のせいでジョージは気乗りしないモードリンとの再婚を考え、大好きなセーラを苦しめることになる。自分さえいなければ再婚話は無くなる。
家族と一緒にいられなくても、公爵に孫として認められなくても構わない。この思いをエドワードだけに話す。 〜日本編〜
リンを日本に残してジョージのみ帰国するが、彼女が父と姉を思って身を引いたと知り、連れ戻しに行こうとする。
婚約解消を聞きつけたモードリンから「リンやセーラには母親が必要」と言われ、素早く再婚して新婚旅行のついでに迎えに行く。
ところがジョージが席を外した隙に、懐かない反抗的な娘は不要とモードリンが「お前がいると、みんな不幸になる」とリンを攻撃し、イギリス帰国を断念させる。
小娘の気苦労など屁の河童。モードリン、してやったりの大勝利。
7年後、ジョージが購入してくれた洋館に祖父母と共に暮らすリンは、聖セシリア学園の中等部に進学し、馬術部に入部していた。
馬術部の先輩で気位の高い伊集院園子は、周囲の注目を集める新入生のリンが気に入らない。言掛りをつけ、部残留を賭けて馬術勝負することになる。
結果、リンは負けてしまうが、園子の従兄弟の裕之が学園長にちくって退部届けは返却される。
落馬して以来、馬が苦手な真菜と仲良くなり、幼馴染のリンが好きなまさと(他校)は毎日のように自転車で登下校の迎えに来てくれる。
その頃、ちょくちょく日本へ行きリンの様子を見守っていたアーサーが、マーブル館でセーラに近況を報告していた。
モードリンはジョージの子を妊娠しており、そのジョージは再度リンを連れ戻しに行く途中で事故に遭い意識不明の状態が半年続いていた。
エドワードは日本語を勉強中。日本からの留学生を馬術指導しているからと言い張るが、実はリンが忘れられないらしい。
アーサーに恋する乙女の仲間入りしたメアリは、彼に社交界デビューのエスコートを頼むがやんわり断られる。
リンが頼んだら引き受けそうな雰囲気にムカついた彼女は、偶然行き会ったエドワードに、日本へ行きリンを困らせてやると宣言。 来日したメアリは学園の留学生として園子の屋敷に滞在、彼女を監視するためついて来たエドワード。
2人が恋人同士ではないか、と噂され動揺するリン。
同時期、祖父母と共に住む洋館が売りに出され、何が起きているのかわからず苦境に立たされるが、エドワードにより救われる。
学園内でも嫌がらせを続けるメアリは、伊集院邸を出て洋館に同居した上、リンの部屋を横取りしてしまう。
食事にいちゃもんつけたり、エドワードに思わせ振りな態度を取ったり、あの手この手で揺さぶりをかける。
朝、メアリとの約束&監視で洋館に来たエドワードとリンを迎えに来たまさとは、我こそがリンを守る騎士だとばかりに張り合う。
気紛れな公爵がリンに贈った駿馬ビクトリアを羨む園子はメアリに相談し、これが災いしていたぶるネタにされてしまう。
メアリがリンを脅しているのを知った園子は愕然とする。
姑息なメアリは誕生祝いのカードを隠して精神攻撃を繰り出し、リンを意気消沈させたが、
誕生パーティは真菜やまさと、エドワードのお蔭で盛り上がる。
ここでメアリとの恋人疑惑は否定され、ギクシャクしていた2人の関係は元通りに戻る。アーサーもリンの存在を忘れていなかった。
夏休み中に馬術の親善試合で各国を転戦する話が出て、イギリスにも行くと知ったリンは喜ぶ。
その海外遠征の選考会で、リンはメアリの悪巧みで落馬してしまう。優勝は園子、学園の代表に決まり花輪を受け取る。
しかし、落馬の原因が腹帯をナイフで切ったことによるもので、メアリが犯人だと判明。
彼女は園子のせいにして逃走を図り、ジョージは半年前から事故で寝たっきりという最後っ屁をかます。
優勝したはずの園子は、花輪を投げ捨てる。
メアリの言葉を信じず、帰宅の途についたリンに園子は追いつき、海外遠征組に加えたことを話す。
捨て台詞を吐いて洋館を出るメアリ、やっと帰国する気になったようだ。エドワードも一足先にイギリスへ。
夏休みになり、空港で真菜たちに見送られて遠征に出発。 〜カナダ編〜
日本を出たメアリは、セーラ達が療養しているスイスの別荘へ行き、アーサーを我が物にしようと悪知恵を働かす。
リンを無残な姿の父親に会わせれば悲しませることになる、とセーラは思い悩むのではないか、そう見舞いに来たアーサーにほのめかす。
彼は寝込んでいるセーラを気遣うあまり、リンの帰国を知らせない代わりに社交界デビューのエスコートすると約束。大喜びのメアリ。
遠征一行はロッキー山脈近くの大牧場に滞在。そこで出会ったキャシーはエドワードの友人で、リンのことも彼から聞かされ知っていた。
カナダ競技会でキャシーも園子も見事な馬術を見せ、リンも負けずに馬を乗りこなす。
キャシーはリンの健闘を讃えるものの、なぜか執拗にライバル視してくる。しかも、ことある毎にエドワードの名前を出して戸惑わせる。
歓迎パーティー会場前で、トマスに人違いで抱きつかれるリン。彼が捜していた人物はキャシーの姉パトリシア。
久方振りの再会なのに相変わらずで、古傷を抉る発言でいたぶろうとするが、傍にいた裕之やキャシー、園子に阻まれる。
その晩、遠征+演習の無理が祟ったらしく、園子の愛馬が急病に罹る。大反省する園子は裕之と共に馬に付き添う。
翌朝、どうにか馬は回復したが、遠征は無理と判断。園子の代役でキャシーが同行することに決まる。
彼女はエドワードが好きで、その彼がリンを好いているために恋(&馬術)のライバルと見なしていた。
ちなみにリンはエドワードが気になるものの、やはり憧れの「王子さま」であるアーサー一筋。 カナダ競技会の第二戦。リンは個人成績1位、キャシーは2位を獲得。
パトリシアの手掛かりを求め、ついて来たトマスにキャシーは嘘をつき追い払う。彼女曰くパトリシアはトマスを嫌っているという。
私と同じ叶わぬ恋をしているのね、と哀れんだリンはパトリシアの居場所(フランス貴族の屋敷)を教えてしまう。
リンがセーラを賛美するあまり、アーサーへの恋心に消極的すぎるとキャシーは怒る。
スイスの別荘を訪れたアーサーは、意識を取り戻したジョージをセーラと見舞う。そして話しても大丈夫だと判断し、リンがイギリスへ来ると明かす。
彼らが談笑していると、リンを公爵家の一員として認めず帰国しても日本へ追い返す、そう言いながら公爵が部屋へ入ってきた。
モードリンの意思を優先させようとする彼に、頭にきたセーラはジョージの意思に従うと反抗。アーサーに迎えに行くよう促す。 〜フランス編〜
社交界デビュー用のドレスを作りに行く途中、メアリはリン?と連れ立って歩くエドワードを見かけて驚く。
リン?の正体は、トマスが捜していたパトリシアだった。彼女は妹のキャシーから連絡を受け、ブライトン館へ逃げて来ていた。
スイスのホテルにいたアーサーと将来について語り合うため、公爵が訪ねてくる。
伯爵家を継ぐアーサーに病弱なセーラは妻に不適格だという公爵の指摘に、セーラもリンも大切な人だと退かず、物別れに終わる。
聖セシリア学園の姉妹校、ソフィア学園のロジェ校長の別荘に滞在する遠征一行。
おませな幼女ブランシュは、アーサーと仲の良いリンに敵意に近い悋気を燃やす。
パトリシアがフランスに居ない、騙された!と怒鳴り込んできたトマスをビクトリアが撃退。
入れ替わりにアーサーが到着。7年振りの再会に感極まって泣き出すリン。物陰から見ていたトマスが、モードリンに電話で告げ口。
即座に彼女は嫌がらせを実行に移す。
公爵に頼み、セーラの承諾無しにジョージをスイスの別荘からイギリスの病院へ強引に移送しようとする。
病み上がりのセーラは、公爵とモードリン相手に抵抗を試みるが心労で倒れてしまう。
フランス競技会開催。リンの競技中にトマスが、セーラとジョージについてアーサーに話す。
確認するため電話をかけて不味い状況だと察した彼は、ブランシュに「すぐ戻る」という託を頼んで一路スイスへ向かう。
焼餅をやくブランシュは「もう帰ってこない」と嘘を教え、嘆き慌てたリンはビクトリアでアーサーを追い駆け、車道へ出て撥ねられる。
ブライトン館を訪れたメアリはエドワードに、アーサーがリンを置いてスイスへ戻り、セーラとジョージが引き離されたことを話す。
下手すりゃビクトリア安楽死、リンとブランシュ猛反省、恋に傷付くキャシー等いろいろあって、やっと焦れていたエドワードがフランスへ発つ。 ブライトン館で留守番するパトリシアは、イギリスに帰国したトマスに発見されてしまい、情熱的に抱きつかれる。
そこへエドワードから護衛代役を預かる留学生 貴和(園子の兄)が現れ、呆気なくトマスは投げ飛ばされてしまう。
フランスへ到着したエドワードと厩舎で再会したリンは思わず泣きつく。そんな彼女を抱き締めて慰める。
セーラに会うためスイスへ行けと言われ、ビクトリアを置いて行けないと駄々を捏ね、戻って来たアーサーに説得されて療養所へ向かう。
スイスの療養所に到着したものの、家族なら面会できたはずなのに先回りしたモードリンと公爵の企みで、彼ら以外とは面会謝絶になっていた。
強引な手段を取ってアーサーが職員を足止め、リンは療養所内に潜り込む。中庭で再会したセーラに、父に会うよう言われる。
ロジェ氏の別荘へ戻り、ビクトリアが少し回復しているのに喜び、世話を代わってくれたエドワードに感謝する。
フランスを発つ当日、ジョージの移送された病院がわからないので、アーサーは有名病院を虱潰しに当たる予定だと話す。
連れて行けないビクトリアの世話は引き続きエドワードが行い、仲良くなったブランシュも彼と一緒に世話をすると約束してくれる。
アーサーを加え、リン達はフェリーでドーバー海峡を渡る。 〜イギリス編2〜
ブライトン館で出迎えられた後、自分の家なのだからと立ち寄ったマーブル館へリンは強行進入するが、当然ながらウィバリー母子の猛攻撃を浴びる。
そこでメアリの社交界デビューのエスコートをアーサーがすると知り衝撃を受け、アーサーは本心から望んだことではないと弁解。
公爵が競技会観戦に来たのを知り、緊張しながらもリンは優勝する。
けれど肝心の彼は競技中に抜け出し、娘たちの名前を呼びうなされるジョージを見舞っていた。
ビクトリアを贈ってくれたことに感謝し、父ジョージに会わせて欲しいというリンの手紙を読んだ公爵は、迷いながらも最終的には握り潰してポイ捨て。
厚かましさを増したモードリンとメアリは、公爵家に伝わるティアラを譲るよう公爵に迫るが、さすがにセーラの物だから渡せないと断られる。
彼女らの横暴な言動と孫娘たちやジョージの絆の深さを見聞きし、
心境の変化を生じ始めた公爵は、スイスからセーラを呼び戻し、一週間だけリンをマーブル館に置くと言い出す。
憤慨しつつも逆らえず、リンをウィバリー兄妹が迎えにくる。止めたにも拘らず、リンが公爵の条件を呑んでしまい、頑張ってきたアーサーを落胆させてしまう。
期限付きでマーブル館に滞在することになったリンを、パトリシアと同じ髪型が良くないと、恐怖映画さながら鋏を持ったトマスとメアリが追い回す。
ジョージの入院先を探すアーサーは、婦人科の無い病院でモードリンを見かけ、ついに居場所を突き止める。
彼はリンをジョージのいる病院へ連れて行こうとするが、会わせたくないモードリンがブチ切れ暴言を吐き興奮のあまり出産が早まる。
意識を回復していたジョージも公爵も、公爵家の跡取りとなる男児(チャールズ)の誕生に大喜び。けれど、リンの今後の処遇で揉める。
異母弟の誕生を喜びたい反面、素直に喜べないリン。自分を受け入れてくれたセーラのようになりたいと願い、赤ん坊に会おうとするが拒否されて落ち込む。
そこへスイスの療養所からセーラが帰ってくる。再会を喜び合う姉妹。 跡継ぎを生んで地盤を磐石にしたモードリンはセーラを呼び出し、チャールズへの挨拶を口実に、母親として認めさせ従わせようとする。
チャールズのために彼女は病院へ電話し、以前から希望していた再手術の依頼を勝手にする。
成功率は半々という医者の言葉に公爵は躊躇っていたのだが、待っていられなくて自己判断で依頼したのだ。
失敗すれば死ぬ可能性もあり、メアリは貴族として社交界デビューしたいので心配になるが、跡継ぎを母が産んだので大丈夫だとトマスは言う。
2人は病院へ向かう際、リンを捜すセーラとアーサーに会う。
寄り添う彼らに妬いたメアリは、ジョージが成功率五分五分の手術をするので死んでしまうかもしれないと意地悪く教える。
日本へ帰るか逆らって残るかで思い悩むリンだが、アーサーとセーラと共に病院へ駆けつけ手術前の父親と会うことができた。
モードリンからの電話で再手術を知った公爵もやって来て、心細くなるセーラとリンを励まし一緒に待つ。
手術が無事終わり、一同が喜ぶ中でメアリだけが不貞腐れている。手術成功は喜ばしいが、リンの喜ぶ姿が気に食わないのだ。
病室に運ばれたジョージに付き添う姉妹。
同じく病室へ入ったメアリは黙って座る公爵に業を煮やし、もう思い残すことは無いだろうとリンに日本行きを迫る。
そこでリンは公爵に、日本へ帰るまで看病をさせて欲しいと頼むがやはり返事は無い。
ついに怒りを爆発させたセーラが詰め寄り、好きにしろというお言葉をもらう。喜び手を取り合う姉妹。
これを見ていたメアリは、公爵家の跡取りを産んだお母さまが許さないし逆らえる訳がない、と言いながら病室を出て行く。 マーブル館にて、何人たりとも跡取りの母親である自分を蔑ろにはできないはずだ、そう言いながらモードリンがセーラを呼び出す。
最初はジョージの様子を聞くだけに留まっていたが、やがてリンのことで揉め始める。
ジョージが公爵家の跡取りであるチャールズを選ぶかリンを選ぶか、わかりきったことだとモードリンは言う。
狭量で父を困らせることを考える継母に、怒りと失望がない交ぜになりセーラは倒れてしまう。
彼女を介抱するリンにメアリは、争いのタネであるお前のせいで倒れたと指摘し、
また療養所へ入れられて社交界デビューもできなくなると笑う。
病院へ見舞いに来たモードリンは、リンさえ居なければ幸せだと言い、ジョージは非難めいた驚きの声を上げる。
家族は一緒に暮らすものだから受け入れるように言う彼に対し、リンが望むなら…と応じる。
家族をまとめようとする彼の思惑とは裏腹にモードリンは、皆と一緒に暮したいというリンの願いを一蹴。憎しみしかやれない、と言い捨てる。
聖セシリア学園の皆様を招いて、お別れの挨拶。遠征一行は日本へ帰って行く。
アーサーの運転で病院へ行ったリンは異母弟に会わせてもらえないのに、ジョージを心配させまいとチャールズは元気だと嘘をつく。
帰りの車中でアーサーにリンは、セーラのエスコートをして欲しいと頼み、引き受けてもらえる。
確執が深まるモードリンとのことで、チャールズ誕生を喜んでいる父を悲しませたくないと、夜中に館を出てフェリーでフランスへ渡ってしまう。 〜フランス編2〜
偶然、船上でパトリシアと出会う。彼女は貴和からプロポーズされ、返事に迷っているようだ。2人はロジェ氏の別荘へ向かう。
再会を喜ぶ面々だが、リンだけが暗い。日本へ帰ると言う言葉に、エドワードはびっくり。
モードリンやメアリの言葉を鵜呑みにし、争いのタネである自分さえいなければ皆が幸せになれる、そう信じて身を引くつもりだった。
セーラやジョージにアーサーも自分も、リンを守ろうとしているのに、その想いを裏切るつもりか!あまりの馬鹿さ加減にエドワードは怒鳴る。
彼らの遣り取りを見ていられなくなったキャシーが乱入して、フォローするついでに彼の秘めた気持ちを暴露してしまう。
恥ずかしさのあまり、逃げ出すエドワードを追って行ったキャシーは勢いで自分の気持ちをぶつける。
朝、メアリとトマスからリンのフランス行きを知ったモードリンは高笑い。
彼女はジョージの所へ行き、自ら火種を撒き散らしたことを伏せ、リンが日本行きを望んだと事実を歪めて伝え、我々を2度も捨てたと主張。
リンの置手紙を読んだセーラは熱でふらつきながら館から出て、ちょうど貴和を伴って見舞いに訪れたアーサーに助けを請う。
嘆くセーラにアーサーは、何もかも内に溜め込んでしまうリンのことだから、モードリンと何かあったのだろうと推測して語る。 エドワードはリンと再度話し合う。
しかし、心の決まらない彼女に苛立ち、アーサーさえ来ればイギリスに戻るんだろと言い放ち物別れに終わる。
役に立ちたかったが、兄には敵わないと己の無力さを悟ったエドワードは、イギリスへ帰るため出て行こうとしてキャシーと鉢合わせする。
親密そうな2人の様を二階の窓から目撃したリンは、ショックを受け動悸が止まらず、アーサーに会いたいと布団を被って呟く。
エドワードの恋の行方が決まるまで友達でいよう、そう笑うキャシーもカナダへ帰るので、2人連れ立って空港へ向かう。
その日、パトリシアは貴和のプロポーズを受ける決意を固め、イギリスへ引き返す。
ブライトン館に戻ったエドワードに、溜まっていたリン絡みの鬱憤をぶつけられたアーサーは、とりあえず自分で迎えに行くことにする。
本調子でないジョージも気が気でなく、無理をしてでも自ら迎えに行こうと車を病院によこすようセーラに電話していた。
滞在が長引けばセーラやジョージの傍に居たくなり、アーサーにも会いたくなるから、リンはビクトリアを置いて夜逃げを決行。
その途中で、パトリシアを追って来たトマスに遭遇。イギリスへ帰ろうとしているのだと勘違いし、モードリンが許さないぞ!と喚く。
次いで、アーサーが迎えに来るが顔を背けてしまう。その車から降りたジョージの姿を見て思わず駆け寄り抱きつく。
号泣するリンをジョージは優しく慰め、つらい思いをさせてしまったと謝る。アーサーもセーラが待っていると後押しする。
ロジェ家では、いなくなったリンを捜してロジェ氏とブランシュがどたばた。そこへトマス、遅れてリンを連れたジョージ達が到着。
パトリシアの婚約を知ったトマスは失恋するが、お母さまが何とかしてくれる+リンをイギリスにいられなくしてやる、と捨て台詞を残して行く。
自分を助け守ってくれる人たちがいて、愛されてることを再確認したリンは「もう逃げない!」と誓い、再びイギリスへ戻るのだった。 〜イギリス編3〜
マーブル館へ着き、早すぎる退院に驚いたモードリンが車椅子のジョージを出迎える。
彼女は夫の身体を心配するが、彼は早く家族一緒に暮らしたいからと理由を話し、後ろから来たリンにも館に入るよう促す。
当然、モードリンは入れさせないと行く手を阻む。怒りのあまり立ち上がったジョージは叱咤し、その剣幕に言葉を失う。
セーラとリンにチャールズを会わせるよう指示し、やっと会えたチャールズを抱いて至福の時を過ごす姉妹。
夫に逆らえないモードリンは、いつか公爵家はチャールズのものになるのだから、と自らを慰め悔し涙を滲ませる。
一方、ブライトン館ではエドワードが学校の寮に入る支度を整えていた。1人になって考えたいことがあるのだそうだ。
寮に入る前に会っておこうとマーブル館へ行くが、リンは気恥ずかしさから逃げ出す。それを引き止めて、今度こそ自分の口から告白する。
エドワードは「リンに相応しい男になったら、もう一度告白する」と誓い、
リンも「今はアーサーが好きだけど、またエドワードに告白されるようなレディになる」と誓いを立てる。
父子3人仲良く散歩している時、ジョージから「家族で仲良く暮らす」という夢を聞かされる。
自室に篭りがちなモードリンは、味方になってくれるだろう公爵が来たと聞き喜ぶ。
ウォーバン城でチャールズのお披露目パーティーに合わせて大舞踏会を開きたい、と彼女は公爵に提案する。
どうやらセーラの母親に対抗意識もあるようで、自分のためでもあるという。これにジョージが賛同し、公爵も承諾する。
気を良くしたモードリンは、社交界デビューでどうしても公爵家のティアラをメアリに着けさせたいと申し出るが、こちらは却下される。
その後、公爵とリンは話す機会を得、父と姉の看護を任してもらえる。
帰り際に家族仲良くすれば褒美を出すと公爵から言われ、メアリはティアラを所望するが、別の物を用意すると言われてしまう。
更にリンとも仲良くしろと言われたトマスが反発して、館の中へメアリ共々走り去る。
モードリンは聞分けの無い子供たちの無作法をリンのせいにしようとするが、躾がなっていないと叱られてしまう。 夜、ジョージの部屋を訪れたモードリンは、公爵家のティアラをメアリにつけさせたいと言うが、公爵と同意見でセーラの物だと断られる。
これにメアリとセーラを差別していると指摘し、更に病弱なセーラを支えてくれる相応しい相手を見つけると言う。
見舞いに訪れたアーサーと睦まじいセーラを見て嫉妬するメアリに、モードリンは公爵家のティアラもアーサーもお前のものだと慰め、
失恋から立ち直れないトマスについても触れて何か画策する。
自分と同じアーサーラブなのに、セーラとの幸せを願うリンが理解できないメアリは、嫉妬もせずいい子ちゃん振るな!と喧嘩を吹っかける。
セーラに嫉妬する自分が醜いと感じるリンは気持ちを押し込め、馬に乗って駆けることで気晴らしをする。
イギリスで貴和と合流したパトリシアは、両親に報告するためカナダへ。
まだまだティアラを諦めきれないモードリンは自分のことを棚に上げ、娘たちを差別しているとジョージに言い募る。
まず夫婦が愛し合わなければ…と彼は応えるが、継子や彼女らの母親よりも愛される自信が無いので受け入れず、
後継者を産んだ自分に逆らうなと出て行ってしまう。
セーラとリンを呼び出したジョージは、舞踏会でセーラを社交界デビューさせると話す。
季節は巡り夏から秋へ。チャールズのお披露目パーティー&舞踏会の日にちが決まり、公爵から電話がある。
モードリンは愛娘のためにティアラ問題で彼を揺さぶり、セーラの体調が悪くデビューできなければメアリに譲る、という妥協案を出させる。
嫌がらせと優越感に浸りたいメアリは、アーサーにデートに誘われたとわざわざセーラの部屋へ言いに来る。動揺する姉を慰めるリン。
デートというのは、実はエスコートお断りの話だった。涙目のメアリ、激怒して立ち去る。
アーサーのエスコート絡みで姉妹は互いに嫉妬していたことを認め合う。
嫉妬は好きな証拠というセーラの言葉に納得するリンは、愛があれば応援できると思う。 自分のデビューで継母たちに不快な思いをさせているのなら、と悩みを打ち明けるセーラに、夫婦の問題だから気にするなとジョージは言う。
娘たちを犠牲にしてまでモードリン達の機嫌を取るつもりはない、そう言い切り、いつか必ず家族をまとめてみせると決意を語る。
デビュー用ドレスの寸法合わせ中、メアリが練習するワルツ曲を耳にしたせーラは、身体が弱くて練習できないのを不安に思う。
アーサーがエスコートをするから大丈夫、リンは励ますがセーラの表情は暗い。
マーブル館を訪れたアーサーは、エスコートの件を断りきれなかったと報告。がっかりしたリンは泣きながら部屋を飛び出して行く。
セーラは再度エスコートを断ろうとする彼を止め、自らの力でデビューを飾ろうと奮い立つ。
野バラ?の棘をものともせず座り込むリンは、アーサーとメアリなんか大嫌いだと叫び、これを聞いたアーサーは己の情けなさを痛感。
モードリンは、酒びたりの自堕落な日々を送る息子を叱咤する。
彼女はトマスを男爵家(モードリンの元夫の実家)の養子にした上で、セーラと縁組しようと企んでいた。
セーラのデビューを台無しにするため、彼女は実家の主治医をマーブル館に呼び、検査と入院が必要と診断させた。
ところがセーラの意思は強く、抵抗にあって失敗。
公爵に電話するジョージは、チャールズの祝いに妻が気に入ったバースの別荘(公爵所有)を贈るので譲って欲しいと話し、快諾を得る。
そして父親らしくパーティー用に、メアリとトマスにドレスとスーツを贈ろうとするが、モードリンに思い切り拒絶されてしまう。
ジョージが自分の気持ちを踏み躙ったというのだ。
どんなに蔑ろにされようとも、跡取りの母親なのだから公爵家は逆らえなくなる、そうチャーリーを胸に抱いて言う。 チャールズのお披露目パーティー&舞踏会でウォーバン城へ。
リンは再び城を訪れることができたのを純粋に喜ぶが、モードリンはチャールズのものになると顔を綻ばせる。
1人城を散策していたリンの影をパトリシアと間違えてジタバタするトマスは、失恋仲間と言われ、同情されたと勘違いして池に突き落とす。
が、どういう訳か彼は戸惑いながらも助け上げる。この様子を見ていたメアリは、濡れ鼠で立往生するリンを地下牢へ誘導して監禁。
夕食時になっても現れないリンを心配するセーラ。そこへ、エスコート役を引き受けたエドワードを連れてアーサーが到着。
事情を話し、セーラは2人と捜しに行く。熱を出して気を失っていたリンを地下牢から救出。
部屋へ運ばれた所へ公爵が様子を見に来る。何食わぬ顔でメアリも顔を出すが、トマスが提示した証拠品で監禁犯だとバレてしまう。
怒ったアーサーにエスコートを断られ、公爵からもデビュー取り止め宣告される。
セーラとの望まぬ結婚話で母のやり方に疑問を抱き、リンの共感などもあってトマスの態度が軟化し始める。
お披露目パーティーで、モードリンは夫からの贈り物よりロイヤルファミリーの到着を喜ぶ。
夜の舞踏会。公爵家のティアラを頭上に戴き、美しく着飾ったセーラがアーサーのエスコートで社交界デビューを果たす。
理想である「王子さま」と「お姫さま」の優雅な舞踏を後にリンは退出。追って来たエドワードにワルツを踊ろうと誘われるが、返事ができない。
翌朝、庭先でアーサーに会ったリンは、自分のデビューの話題に触れられ、心にも無い「エドワードのエスコート」を口にする。
摘んだ花を持って部屋に戻り、昨晩の夢の競演に満足したので、アーサー争奪戦から身を引く覚悟をセーラに語る。
監禁をばらした兄を泣きながら責めるメアリ。モードリンはドジを踏んだお前がわるいと叱る。 メアリのデビューが流れ、トマスは反抗的になり、何もかも台無しにされたモードリンはジョージとの別居を公爵に申し出る。
当然、公爵もジョージも止めようとする。
彼女は監禁の一件も子供たちの勘違いで、犯人はリンと腹違いのセーラかもしれないなどと言い唖然とさせる。
城から帰る車中で、ジョージはモードリン達を諦めていないと語り、リンも同居を希望。そんな中、突然セーラが苦しみ始める。
バースの別荘へ向かうモードリンは、セーラの母親の匂いがしみついて消えないから、マーブル館を好きになれないと思う。
ジョージと「家族愛」について語り合ったリンは、3人でゆっくりしようというセーラの提案を無視し、ジョージに嘘をついてバースの別荘へ突撃。
紙面に載ったセーラのデビュー記事を見たメアリが大泣きし、アーサーは私のもの!と喚く。
これを見ていたトマスは、リンの言葉を思い出し考え込む。
車で学校の寮へ向かうトマスは、道に迷うリンを見かけて声をかける。
別荘の場所を教え、パトリシアに結婚を祝福する旨を伝えて欲しいと頼む。
別荘に辿り着くも、やはりリンだけではモードリンとメアリの感情を逆撫でするだけで、中にすら入れてもらえない。
門前で粘っていると雨が降り出し、ずぶ濡れになった所を心配して戻ってきたトマスに拾われ、車中で彼とセーラの縁談を聞かされる。
アーサーのマーブル館来訪で嘘がバレ、ジョージは慌てて車で別荘に向かう。
行き違いで帰って来たリンは、叱るアーサーにトマスから聞いた縁談話を打ち明け、激しく動揺させる。 別荘を訪れたジョージは関係を改善しようと説得してみるが、頑固なモードリンと言い合いになる。
嵐による停電の中、メアリはアーサーへの手紙を書いている途中で寝てしまい、火を灯した蝋燭を倒し火事になる。
煙に巻かれる彼女を足の悪いジョージは命懸けで助け出すが、力尽きて倒れてしまう。
目覚めた彼の枕元で、感謝するモードリンとメアリ。彼女らは彼の誠意を認め、マーブル館へ戻って来る。
ギクシャクしながらも、リンはモードリンの手から初めてチャールズを抱かせてもらう。
メアリも遠慮が無くなり、ジョージに甘えるようになった。
しかし、純粋な妹の心が踏み躙られるのではないか、とセーラは不安でならない。まだリンの心が通じた訳ではないからだ。
リンはジョージを独り占めするメアリを見て焼餅に似た感情を抱き、モードリンも同じ気持ちだったのではないかと気付く。
アーサーはウィバリー母子に注意するよう忠告するが、少しだけ彼女らの捻くれた気持ちがわかったリンは、嫌いになれないと健気に言う。
自分にもしものことがあったら妹を頼みたい、不吉な発言でアーサーを動揺させるセーラ。
寄宿学校から一時帰宅したトマスだが、セーラの部屋へ見舞いに行けとせっつく母親と喧嘩になり、寮へ戻って行く。
セーラとアーサーの悪い予感は的中し、モードリンはリン排除を諦めていなかった。息子の反抗すら彼女のせいだと決めつける。
本調子を取り戻し、足も良くなったジョージが仕事に復帰。
クリスマスを前にエドワードが学校から帰り、フランスからビクトリアを連れて来たブランシュと一緒にリンは久々の乗馬を楽しむ。
全身全霊を捧げセーラを支えていきたい、アーサーが決断を下す。
その矢先、ジョージの帰宅を待っていたモードリンが、トマスとセーラの縁談話を出したため夫婦喧嘩になる。
メアリもアーサーをものにすべく、いかに病弱なセーラが伯爵家の跡取りに相応しく無いかを饒舌に語るが、姉を庇うリンに言い返される。 そして、運命のクリスマスイブ!!セーラではなく、兆候の無かったジョージが出先で発作を起こし、あの世へ旅立つ。
セーラは訃報によろめくが、踏み止まって茫然自失のリンを抱き止める。
葬儀後、メアリは実父を幼い頃に亡くしており、ようやく火事で絆が芽生え父親に思えてきたところだったのに!と涙する。
ジョージを気に入っていたモードリンも涙を流すが、この子がマーブル子爵であり将来の公爵さまだ、とチャールズを抱き立ち直る。
リンは誰よりも落ち込みが激しく、トマスにまで変な励まし方をされる。
エドワードとの遠乗りで励まされ、亡き父母に愛され「愛」をもらったのだから寂しくない。頑張れる!と浮上。
家族全員でウォーバン城に行きたいとセーラは希望するが、モードリンは女主人として館を離れられないと断り、
メアリも城の冬は寒くて暗いから嫌だと拒否。
結局、リンと2人でウォーバン城を訪れ、しんみりしていた公爵を喜ばせた。
徐々に軟化していた公爵は、孫娘と認めたリンに付き添われて一気にデレる。
不在なのをいいことに、モードリンとメアリが姉妹の荷物を放り出し、それぞれ部屋を乗っ取る。
城へ訪ねてきたアーサーは、伯爵家を継ぎセーラと結婚したいと公爵に話す。
これを聞き、覚悟していたとはいえ涙が溢れてくるのを抑えられないリン。
妹の恋心を知り、身体の脆弱さを恨むセーラは彼の好意に応えられない。その日は話だけでアーサーは帰って行く。 トマスにセーラを嫁がせ、メアリとアーサーを結婚させたいモードリンは、公爵に執り成してもらおうと数日遅れて城へ向かう。
その途中、乗馬をしていたエドワードを見かけたメアリは、つい口を滑らせて城行きをほのめかす。
リンと公爵は、セーラとトマスの気持ちが大事だと言い、はっきりとセーラも縁談を断るが、モードリンは公爵家のことを考えろと諦めない。
エドワードから話を聞いたアーサーもやって来て、セーラにプロポーズする。
堪えきれず、泣きながら走り出て行くメアリ。
モードリンはセーラに対し、自分の幸せだけでなく公爵家と伯爵家の幸せを考えるなら断れ。
公爵に対しても、お爺さまも間違いを犯すな、とチャールズの名で自分の気持ちを代弁する。
彼女の言葉に呆れ返る公爵は、ジョージとの再婚は間違いだったかも……などと後悔。
これにリンは、父も継母を愛していたからチャールズが生まれ、父が生きていたらもっと愛が伝わったはずだとフォロー。
セーラとアーサーに「おめでとう」と言い残してメアリと同じく、部屋を駆け出して行く。
無理して平静を装うとするリンだったが、エドワードの優しい言葉で素直に涙を流しつつ、アーサーとセーラの婚約を喜ぶ。
アーサーと幸せになって欲しいとセーラに言い、2人の妹として恥ずかしくないレディになると誓う。
後日、公爵は婚約発表をマーブル館で行いたいとモードリンに電話するが、すでにチャールズの物だからとガチャ切り。
往生際の悪いメアリはブライトン館へ行き、アーサーにセーラなんか死ねばいいという暴言を浴びせ、平手打ちを食らって大泣きする。
ブライトン兄弟はセーラの妹、リンの姉なのだからこそ素晴らしい女性になって欲しいと思っている。
だが、そんな思いは彼女に通じているはずもなく、彼らの言葉の端々に「リン」の名前を聞くにつけ、
大事にされるリンと自分の境遇に嫉妬混じりの憎しみを抱く。 婚約発表の場所と日取りが決まったのを知ったモードリンは、メアリの社交界デビューをぶつけて張り合うつもりだ。
やがて春になり、婚約パーティーのためブライトン館を訪れるセーラとリン。
同日、マーブル館ではメアリの社交界デビューの準備が進んでいた。
しっかりしてきたトマスに諌められるものの、アーサーに会いたいメアリは恋に破れた彼を罵って館を抜け出す。
リンがセーラのためにデザインしたドレスを見て逆上し、破ろうとするが追い駆けてきたトマスに寸前で止められる。
兄に諭され、アーサーに祝福の言葉をもらい、苦い失恋を味わう。
この騒動で着用していたドレスに皺ができ、意地を張って投げ捨てた公爵からの贈り物のドレスを、照れ臭そうに着てメアリはデビューする。
メアリの心を和らげたのはリンの成果だとセーラは言い、成長したチャールズがモードリンの心を和らげてくれるよう願う。
婚約が決まって以降、随分と体の調子が良くなった彼女は、アーサーの大学卒業を待って結婚する予定だ。
ウォーバン城で心や安らぐ日々を送るリンは、メアリ滞在中にもひっそりと倒れた祖父の容態が思わしくない、
という内容の手紙を真菜からもらい帰国を迷う。
エドワードに相談するついでに、優秀な馬を育てる牧場の経営をしたいという将来の夢を聞き出す。
これに刺激され、イギリスに居たら皆に甘えて頼ってしまうので、真のレディにはなれないのでは?
行く道を見定めるためにも、一度日本へ行きたいとリンは考える。
つらい思いを抱いて日本へ帰った昔とは違い、イギリスに自分の居場所(帰る場所)を確保して旅立つ。
自分の変心に戸惑いつつも若干穏やかになったメアリの反応は鈍く、モードリンだけがリン帰国を喜ぶ。 〜日本編2〜
祖父母に再会し、懐かしの聖セシリア学園に登校するリンは、以前にもまして「素敵なお姉さま」と注目を集める。
馬場を訪れ、気の荒い馬に翻弄される小生意気な新入生を、颯爽と登場したリンが助ける。で、真菜と再会。
放課後、真菜の実家が経営する乗馬クラブに入会し、彼女と一緒にクラブまで行くため自転車で迎えに来たまさとと再会。
翌日、大学へ進学していた園子もリン帰国を知り、裕之と一緒に馬場を訪れ、回復した愛馬に乗って見事な馬術を披露してくれる。
一気に月日は過ぎ1年後の夏。自宅療養していた祖父の容態が悪化して入院。
リンは、イギリスから届いた誕生日祝いのカードを手に見舞う。
カードの差出人は増えており、アーサーやセーラの他にも公爵やトマスからも届いていた。エドワードは夏休みに来日予定。
月日は流れ、夏休みに突入。祖父の病院から帰宅すると、そこにはキャシーの姿があった。
彼女は夏にエドワードが日本へ来ることを聞きつけ、姉夫婦の来日に合わせて来たのだ。
園子の大学で校内馬術競技会があり、キャシーもゲスト出場することになる。
オリンピックを目指す園子、ナショナルリーム入りを果たしたキャシーに続き、飛び入りでリンも参加する。
拙いながらも馬術の練習をしてきたまさとは、乗馬クラブの発表会をサボって大学で競技会を観戦。
ちょうど競技が終わった所へエドワードが顔を見せ、大喜びで駆け寄るリン。仲の良い彼らの姿を見せつけられ、まさとは立ち去る。
予定より早く来日したエドワードは、トマスの悪戯で痛めた箇所を競技中に再び痛め、遠征チームから抜けて来ていた。 前回、メアリの自宅滞在で悩まされたが、今回はエドワードが滞在するので幸せ一杯のリン。
彼女が居ない時を見計らい、まさとはエドワードに馬術での勝負を持ちかける。
怪我を押して挑戦を受け、圧勝するも倒れてしまう。
入院したエドワードを見舞うついでにキャシーは、告白の返事を聞いてカナダへ帰る。同じく見舞いに訪れたまさとと仲直りする。
彼が退院して帰国した後、祖父が他界。
春になり、高等部に進学したリンに結婚式の招待状が届く。
公爵からの手紙を読んだ祖母は、リンにイギリスへ帰るように言う。
公爵家は城を維持管理する財力に乏しく、売りに出すかモードリンの実家が買い取るしかない。
リンの居場所が無くなるのを懸念し、少しでも長く公爵令嬢として過ごさせたい、そう思う公爵はイギリス帰国を願っていた。
別れを告げに来たリンに、まさとは長年秘めてきた思いをぶつけ爽やかに失恋。傍で励まし続けてくれた真菜といい感じになる。 〜イギリス編4〜
ウォーバン城でモードリンは援助の件で公爵と話し、チャールズのために公爵家を守り大きくすると語る。
帰国したリンを空港まで出迎えに来たのは公爵だった。
彼を前に、お爺さまの孫娘として恥ずかしくない(公爵家に相応しい)レディになると誓う。
城を買い取る気満々のモードリンだったが、資産家の実父は引退していて大金を動かすことが難しく、いい返事がもらえない。
チャールズの顔を見に訪れたトマスから、リン帰国を知らされたモードリンは盛大にブチ切れ、追い出さなければ援助しないと抗議の電話。
しかし、公爵は孫娘を追い出すくらいなら城を売るつもりだと言い出す。
困ったモードリンは、苦肉の策でマーブル館を売りに出し、その売った金で城を買い取ろうと思いつく。
これを聞いたトマスは、アーサーの会社へ出向いて事情を説明。アーサーは借金をしてでも買い戻す決意を固める。
マーブル館を買い戻すまで、リン達はホテルに仮住まい。勝ち誇った様子でモードリンが入城。
公爵は彼女に、リンを受け入れ共に城で暮らせないのかと改めて尋ねる。
しかし、自分がどんな思いをしてきたか、幸せになれないのは全てリンのせいだと答える。
久し振りに異母弟のチャールズと会った姉妹。
これに怒ったモードリンは、息子が嫌がって泣き出してもお構いなし、城から出て行け!と叫んで引き離す。
公爵は孫娘と城を出て行く間際、アーサーが新居としてマーブル館を買い戻そうとしていることを話す。
除け者にしやがって!こんな目に遭うのはジョージが死んだせい、がらんとした城内で1人寂しく責任転嫁するモードリン。
けれど、まだ残っている公爵家の栄光を思い出し早々に立ち直る。
待望のアーサーとセーラの結婚式。なんだかんだ言いながらメアリもトマスと参列。
新居となったマーブル館で公爵とリンは、南フランスへ新婚旅行に出かける夫婦を見送る。 公爵は城の経理担当者から連絡を受け、モードリンが盛大なパーティーを幾つも催し維持費に事欠きそうだということを知り驚く。
彼はなんとかして城を維持し、そこで翌月のリンの誕生日に合わせ社交界デビューさせてやろうと考えていた。
これにリンはマーブル館でやりたいと希望を述べ、城へ戻って財政を立て直して欲しいと訴える。
けれど、彼は孫娘たちを亡き息子に代わって見守るつもりでいた。
園子やキャシーに刺激を受けたリンが、夢をオリンピックに定めたのを知ったエドワードは、乗馬クラブの優秀なコーチを紹介。
ほぼ同時進行でリンの社交界デビューの準備を公爵が進める。
城に拘るモードリンは、維持費捻出に頭を抱えていた。どこの銀行も融資を渋るのだ。
そこに新婚旅行帰りのアーサーとセーラが立ち寄り、嫌味を言いながら出迎えるモードリン。
アーサーは金策で苦労しているのを知っており、城の一般公開&一部管理ができれば、伯爵が頭取を務める銀行から融資してもいいと言う。
ありがたいと喜ぶモードリン。
だが、ブライトン家の財産を担保に融資することになるので、条件を呑まなければ話は頓挫する。
その条件とは、リンを蔑ろにせず定期的にチャーリーに会わせるというものだった。
屈辱にぷるぷる震えるモードリンだったが、嫌々ながら承諾し、心から認めた訳じゃない!と悔し紛れに言い放つ。
リンは継母として受け入れ、父も愛した女性なのに寂しい生き方をしないで、チャールズの将来のためにも考えて欲しいとセーラに諭される。 社交界デビューのエスコートを誰にするのか、乗馬クラブで顔を合わせているのにリンは応えず行ってしまう。
そこでエドワードは、思い切って立候補しようとマーブル館に電話する。
生憎リンは寝ており、恥ずかしくて直接エスコート役を頼めなかった彼女の希望を、公爵が伝える。
アーサーとセーラが朗報を持って帰り、城とモードリンの問題もなんとか片付きそうだと公爵はご機嫌。
社交界デビュー当日の早朝、ブライトン家の厩舎で互いの気持ちを確認し合うリンとエドワード。
デビューの支度を終えたリンを見て、公爵もセーラも大満足。
照れ臭さくてブツブツ言うメアリを連れたトマスも祝いに駆けつける。
招待されて日本から来た祖母は、孫娘の晴れ姿に感無量。
モードリンも配慮して、祝いのカードをチャールズの名前で送ってくれた。
エドワードにエスコートされ、着飾ったリンが皆の待つ広間へと階段を下りてくる。
リン、素敵なレディになるのよ――「優しく、強く、美しく」素敵なレディに――。優しく、強く、美しく――レディ リン!!
〜完〜 これは力作だ… 依頼主じゃないけど乙です 面白かった
しかしまあどいつもこいつも面倒なキャラだな! 依頼主じゃないけど乙でした
原作は大体読んでたけど的確な表現が多くて面白かった http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1381247790/1
エクセルサーガにはゴーストライターの手によって書かれた話が混ざっている可能性が出てきた
シナリオの洗い直しをして欲しいの 楳図 かずおの「ミイラ先生」って恐怖マンガで小さい頃読んでほんとに怖かったんです
蘇ったミイラが自分の代わりにミッションスクールのシスターを眠らせて色々悪事をするんだと思うのですが・・
今もコミックで手に入ることはわかってるんですが、やっぱり怖くて読めません
(ググってあの絵が出てきたらと思うとそれも怖くて)
それでも内容は知りたいので、大体のあらすじと、最後ミイラがどうなったか、シスターはどうなったか、
結末を誰か教えていただけませんか?
よろしくお願いします。 せっかくなので『ロボット残党兵』
・三船敬三
本編の主人公。妻子を守るために機械化人となった。
女子供に優しくて、地獄のような戦場でも良心を忘れない。
「父(ロボ)よ、あなたは強かった」のキャッチコピーを体現する人。
・高橋
主人公の親友。機械化人開発者。
他の研究者が非人道的な機体ばっか作ってる中、かなり真っ当。
だが本編中盤以降、徐々にマッド化が進んでいく……。
・機械化人
ようはパーフェクトサイボーグ。ロボットに人間の脳を乗せたもの。
機体の性能や大きさに比例して脳に負荷がかかる。発狂する者も多い。
・日ノ丸人
日本製の機械化人。見た目は人間サイズの鉄人28号。ダサカッコイイ。
高橋式は一番安定していて、性能も凄いし発狂者も少ない。 *あらすじ*
第一次世界大戦後、義肢の技術が発展して「機械化人」が誕生した世界。
満を持して投入された日本軍の機械化人「日ノ丸人」が驚異的な活躍を見せた為、
世界各国も次々に戦闘用機械化人を開発し、第二次世界大戦は「世界ロボット大戦」へと発展。
負傷者や病人から脳を摘出し、機械の身体に載せ替え、戦争は激化し続けていく。
その最前線で戦う初期型日ノ丸人28体の中に、主人公――三船敬三の姿もあった。
かつて機械化人の研究者だった三船は、「人間の脳を乗せた兵器」の開発を嫌って軍を離れていた。
しかし自分が病気で余命幾ばくも無いこと、生まれたばかりの娘の成長をもっと見守りたいこと、
そして戦争から妻子を守りたいという思いから葛藤を乗り越え、機械化人に志願したのだ。 「高橋式日ノ丸人」を開発した親友である高橋の協力を受けた三船は、
自分の身体と脳を使って、中断していた機械化人の研究を再開する。
機械化人は頭蓋が拡張されるため常人よりも脳が成長すると推測されているが、
不要となった内蔵等を司る部分が衰退する反面、反射神経や感覚面が発達、
手足と目だけが大きい「異様に偏った人間の脳」になるだろうと予想されていた。
そこで三船は特製の脳蔵管を用いる事で脳全体を満遍なく育てようと試み、
「巨大な人間の脳」とも呼ぶべき脳を獲得、驚異的な性能を発揮するようになる。
しかし三船の脳と研究ノートは様々な勢力に興味を抱かせてしまい、
結果として彼は戦争の裏で繰り広げられる諜報戦へと巻き込まれていく。 一方その頃、日本本国では「大日本神民党」なる秘密結社のテロが横行していた。
神民党本部へと踏み込んだ旧式機械化人の秘密警察官、森 正一は、
戦死したと思われていた山本五十六が半機械化人として生き延び首魁となっていた事、
そして神民党=特務機関「東機関」が日本国内の裏切り者へと対抗していた事実に辿り着く。
裏切り者とは、秘密警察の長官である服部 半蔵であった。
世界各国で同日同時刻に目撃されたこともあるという服部は、
前大戦で捕虜となった際に非道な人体実験の被験者として扱われていた。
「脳を何十個にも分割、失った部分を機械で補填すれば、同一人物を増やせるのではないか」
この実験の唯一の成功例である服部は、数多くいる自分達という利点を活かし、
世界各国の組織に潜り込んで何らかの陰謀を企てていたのだ。
戦争が激しさを増す中、服部によって「機械化実験部隊」が考案され、
高橋式日ノ丸人の代表として部隊に参加した三船は、最前線のタワラ環礁に投入される。
タワラ環礁は戦略的価値が一切無い反面、各国の実験場のような状態になっていた。
三船と戦友の越谷は、米軍の実験部隊と壮絶な戦いを繰り広げていく。
自爆による証拠隠滅を命じられていた女性情報士官の中島 優子。
そして学徒動員された整備班の女学生たちを守るために奮戦を続けた三船は、
自分を狙う「東機関」構成員ハリマオの妨害を掻い潜りつつ、
仲間を失いながら遂に米軍の超巨大機械化人の撃破に成功する。
だが満身創痍の彼を、次の瞬間に日本軍の大規模空爆が襲った。 もとより最初から「高橋式機械化人」の量産は決定済みであり、
服部によって「英雄」を作り出すため三船は利用されていたのだ。
そして三船戦死の報せを聞いた高橋は茫然自失となり、服部への協力を決意。
英雄三船の映画でプロパガンダが打たれ、日ノ丸人は次々に数を増やしていく。
あくまでも「生身の人間」に拘って機械化人の量産を拒絶するヒトラーの方針は、
激化し続けるロボット大戦には適応できず、ナチスドイツは敗色濃厚であった。
しかし服部の協力者であったヒムラーによってヒトラーは暗殺。
強制的に機械化されたヒトラーは「機械化帝国」の設立を宣言。
全世界を機械化するべく、巨大な「建設・拡張・移動し続ける壁」を国土に展開する。
そしてこれに同調した全世界の機械化人が次々に叛乱を引き起こし、
戦力の大部分を機械化人に頼っていた日本はこれによって大打撃を被り、降伏を決断。
やがてロボット大戦が「人類軍」と「機械化帝国」という形へと変化する中、
悪国、敗戦国である日本は、人類軍の盾として無残に使い潰されていく。
そんな中、あえて人類側に残った機械化兵義勇部隊。
蔑まされて「ロボット残党兵」と呼ばれる彼らの中に、生き延びていた三船の姿があった。
中島 優子らによって発見された三船は、日本へと帰還。
数年ぶりに妻子との再開を果たした三船は、家族のために再び戦うことを決意する。
機械化帝国の「壁」は、移動と建造を同時進行する為に極めて不安定である。
その欠点を連結することで補っている為、1枚でも突破できればドミノ倒しになると予想。
そこで日本の主権を保護する代わり、日本軍全残存戦力を1枚の壁に集中するという作戦が取られた。
最後の決戦――「新世界の鉄槌」作戦の開始である。 森、越谷、ハリマオらと共に壁を突破、帝国内に突入した三船。
そこは機械化人達による、のどかで平和な暮らしが営まれていた。
服部の計画とは全世界を機械化することで差別をなくす事で、
平等で争いの無い「世界平和」を造り上げる事だった。
だがそんな風景は、人類軍による対機械化人虐殺兵器で蹂躙されていく。
服部捕縛に動く森、服部一味の妨害を迎え撃つ越谷、ハリマオ、
そして人類軍の虐殺阻止に動く日本軍。
ベルリン市街が炎に包まれ、巨大機械化人が暴れまわる中、
三船はついに親友であった高橋と再会する。
「一緒に最強の機械化人を作ろう」と提案する高橋に対して、三船はそれを拒絶。
高橋の作り上げた超ド級巨大機械化人「愛國人」と激突する。
だが、その操縦席に辿り着いた時、巨大な身体を動かす負荷によって高橋は瀕死の状態だった。
「なんで俺の提案を断ったんだ?」「機械化人の研究をやめた時と同じさ」
「フフ、甘いヤツ」「うるさい。俺は嫌なんだ」
久しぶりに友と友として会話をし、和解する二人。
高橋から愛國人――三船の巨大な脳に見合った巨大な肉体を託された三船は、
ベルリン地下から這い出してきた超巨大機械化人へと、最後の決戦を挑む。
そして全てが終わった後、友の亡骸を背負い、三船は故郷を目指して歩き始めた。 ―――――半世紀後 1995年 夏
逃亡を続けていた30体目の服部の逮捕が新聞の片隅で報じられる頃。
成長した娘は離婚しつつもエンジニアとして働き続け、ロボットアニメに夢中な孫は生意気盛り。
高橋の墓参りを終えた三船は、森の営む屋台で、久しぶりに友人達と顔を合わせる。
ハリマオも越谷も元気で、相変わらず日ノ丸人な三船の姿を笑いながら酒を飲む。
そして妻と共に縁側に座った三船は、青い空を見上げながらのんびりと呟いた。
「平和だなぁ」 「平和ですねぇ」
ロボット残党兵 完
この後、戦後の東京で私立探偵をやってる「大昭和怪人伝」もあるけど、
此方はのんびり暮らしつつ軍の密命で奔走する三船さんに和む話なので、
残党兵読んだ上での作品というか、単品だと些か弱いかもしれない。
プロトタイプの「ロボット残党兵 零巻」は、『地獄の黙示録』な話で面白い。
明らかに売れ筋の絵ではないんだけど、話はすごく良かった。 『大昭和怪人伝』
終戦後、平穏な暮らしに馴染めなかった三船は探偵を開業
自宅とは別に事務所を借り、そこで寝泊まりして過ごすようになる
といっても仕事は殆どなく、大家である中島優子を通じて、
軍からの密命を受ける事が多いのだが……
・復員してきた機械化人兵士が次々に惨殺される事件が発生
犯人は元諜報員の機械化人であり、痴呆症から未だに戦中と誤認して、
戦闘を放棄した機械化人を処刑して回っていたのだ
標的とされた三船は、切り絵から彼の家族、思い出の場所を辿って迎撃する
・東京タワーが復員してきた日ノ丸人達によって占拠された
様々な兵器が内蔵されている事を公にできない為、三船に鎮圧命令が出る
三船はジェットパックを背負い、えっちらおっちら東京タワーを登るのだった
・おでん屋台を開いていた森が、一人の少年を拾った
戦災孤児を使った暗殺組織のメンバーであり、任務に失敗したらしい
彼を回収しようと迫り来る組織に、森は敢然と立ち向かう
・機械化人を行動不能にするバッチを貼り付ける小学生のイタズラが流行
単なるイタズラ程度で済めばまだしも、エスカレートして東京中を標的としたテロが計画される
強引に巻き込まれた少年と、彼らに関わってしまった三船は何とかそれに立ち向かう ・家賃滞納を理由に、機械化人の地下プロレスへと参加することになった三船
対戦相手の森を倒した彼の前に立ちはだかるのは、以前の教官である一文字
「彼らを雇いたい」というプロモーターに、優子は「私の大事な人達ですからダメです」と微笑んだ
・廃棄された競技場で、自分の足に機械を埋め込んで走り続けるアスリートがいた
復員してボロボロになっていた男は東京五輪を見て、かつての夢を思い出してたのだ
自動車工場を建てる為に男の立ち退きを依頼された三船だったが、次第に彼を応援するようになる
やがて今日こそ限界に届くと、男は全力疾走を始め――……
・太平洋から巨大な機械の怪獣が上陸した
南洋戦線から廃棄部品を組み合わせて帰還を試みた日ノ丸人の成れの果て
怪獣退治用の特殊爆弾を持参して現れた『服部』を、森から守らんとする三船
果たして三船は「会って欲しい人がいる」という娘との約束に間に合うのだろうか
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