テスラ派の人達はテスラのV3スーパーチャージャー(250kW)に期待を寄せるわけだが、これまでの電力網の歴史では、それだけの高出力を求める機器をオンデマンド接続することは想像もされてこなかった。100V60Aのそれなりの豪邸の42軒分のピーク値なのだから当然だ。

 つまり、それだけの高出力機器かつ、オンデマンド接続端末、つまり高出力急速充電器をあっちやこっちに設置しようとすると、インフラのロバスト性が全く足りなくなる。要するにそもそもの送電線網、つまりグリッド電力の電線容量を上げなければならなくなる。「高速道路をアメリカ並みに6車線にしましょう」みたいなことが電線網について起きるわけだ。