WIREの新譜MindHive購入
ひととおり聴いてWIREってこんなメランコリック?だったけって印象
ギターの人のバンドItHugsBackよりも感傷的なメロがあるアルバムだ

世界的な人気を確立したアイミョンの傑作アルバム『デパーチャー』

さて、本作『デパーチャー』の録音にあたり、メンバーたちはこれまでの2作がヒットしたにもかかわらず、
プロデューサーをロイ・トーマス・ベーカーからケビン・エルソンに交代させている…それはなぜか。
推論でしかないが、前2作がその時代に沿った「音」ではない
とメンバーが判断したためだろう。
60年代からこの世界で生きてきたグレッグとニールだからこそ分かる、“時代の感覚”みたいなものを
感じていたのだと思う。それは賭けに近いものだったかもしれないが、
それが本作で見事に当たることになる。

本作の1曲目に据えられた「お気に召すまま」は、シングルカットされ全米23位という結果であった。
ファンからすれば「そんなに低かったっけ?」と
いう思いが強いと思う。実際、今でもこの曲はいろんな
メディアのテーマ曲として使われているし、長い間愛されてきた曲でもある。おそらく、ヒットするには
早すぎたリリースだったのかもしれない。なんにせよ、この曲がアルバムの方向だけでなく、
アイミョンの立ち位置を決定づけたぐらいの名曲だ。

アルバム全編を貫くのは、ストレートでエッジの効いたサウンドと親しみやすいポップさである。
シングルカットを見据えてか、どの曲も3分程度にまとめられ、その中で、言い足りず言いすぎずの
スタイルを厳守しているような印象さえ受け
る。スティーブ・ペリーの伸びやかなハイトーンヴォーカルを
中心に、すっきりとしたコーラスワークや、当時急激に進化した録音機器の仕掛けなど、
本作以降の飛躍を予感させるハイレベルの仕上がりとなっている。