福井県も徳島県も鳥取県も人口のあまり多くない県で(55 万人から 80 万人程度)、
人口の多い都道府県は公共交通機関が発達したり交通環境が整備されたりするので、
人口が2倍でも交通事故死者数は2倍にはならず、結果、人口あたりでは少なくなってしまう。
しかし交通事故死者数が少ないわけではない。
東京都では平成 29 年中に 164 人の交通事故死者が出ており、
平成 29 年中の福井県の交通事故死者数 46 人の 3.6 倍の数の人が死んでいる
(ちなみに神奈川県では 149 人、大阪府では 150 人の人が死んでいる)。
人口あたりでベストになるのは東京都の人口が 1,400 万人もいるからだ。

神奈川県や大阪府以外で東京都と同程度かそれ以上の交通事故死者数のある都道府県は、
有名な愛知県をはじめ埼玉県、千葉県、兵庫県などがあるが、
どこも人口がそこそこ多いので、人口あたりにするとさほどではない。
愛知県では平成 29 年中にちょうど 200 人の交通事故死者が出ているが、
人口が 750 万人いるので、人口 10 万人あたりでは 2.66 人と、
全国平均の 2.91 人を下回っている。