[アキシャルピストンカップリング]
[オートコントロール4WD(日産)]
 前輪と後輪の間にアキシャルピストンカップリング(AXC)を付けて、前輪と後輪の回転差でトルクの伝達を行う。
 4山のなだらかなカムリングと7つのピストンを備えたローター、オイルの流れを制御するバルブで構成されている。
 低速と高速で伝達トルクが異なり、低速では伝達トルクが大きく、回転差が大きくなると直結になる。
 高速の場合は伝達トルクが小さく直結にもならない。

[リアルタイム4WDデュアルポンプシステム(ホンダ)]
 リアデフ手前にデュアルポンプシステムを付けて前輪と後輪の回転差でトルクの伝達を行い、
 前輪側のオイルの吐出量と後輪側のオイルの吐出量の差でクラッチの圧着を行う。
 このシステムが他のパッシブトルクスプリット式にない特徴としては、
 前進減速時に起こる、後輪の回転が前輪の回転を上回った場合には4WD状態にならずABSの作動と干渉をしない点が挙げられる。
 伝達レスポンスの悪さは現在では改良されており、
 初期のクラッチ圧着は回転差によりボールカムがクラッチを圧着する事によりトルク伝達を行う様になっている。