単に気の合った人達だけで楽しんでいるだけならいいのだが、他の人達を否定する、排他的になってしまう集団になってしまう事だってある。
所謂“トーエイ オタク”だの“ルネルス オタク”、“昔のカンパ オタク”などである。
確かにトーエイやルネルスも、昔のカンパもいい、自分でもトーエイは他ブランドを含め十台程所有したし、古いカンパの部品も多数持っている。

ただ、トーエイ以外の自転車は二流品だの、また、ルネルスが最上のものでトーエイはそれのコピーだなどと平然と言い放つような集団が本当にあった。
実は昔、このような集団のミーティングに一度だけ呼ばれた事があった。行ってみると、何と言うか、まあ想像を絶する発言が飛び出す。
自分達の信じるもの以外は異教徒である、まるで宗教みたいなものである。

自分達は一般サイクリストとは違うといった妙なエリート意識さえあり、一生懸命走っているツーリストが安い自転車に乗っていようものなら、
同じ休憩地点でも挨拶もしないといったような、そんな連中だった。

それ以来、そのような集会には二度と行かなくなったが、ランドナーなどが一時期衰退していったのはMTBの台頭とかの問題もあったが、
そのような一部、凝り固まったような連中がいたからかもしれない。
つまり、新しいモノ(自転車や部品等)を受け入れきれない、昔の製品にばかり執着してしまう少数派のせいだったかもしれない。

実はその頃、自分自身もこういった連中のいるツーリングの世界に嫌気がさし、レースの世界(ホビーレースや役員)の方に重きをおいていった。
今また、ツーリングやランドナーというものが復活してきたのは、このような連中が、年月を経て消えていったからかもしれないと思う時がある。

https://www.kagawa-g.co.jp/kiyo311.htm