静岡県バスケットボール協会の一般社団法人移行手続きや基金の扱いを巡り川村修会長と事務局が対立している問題で、
川村会長側は19日、静岡市葵区で記者会見を開き、1990年代に同市で開催した女子バスケット五輪アジア予選の大会経費について
「一部役員らが県や市の補助金を原資にした余剰金約8800万円を裏金として蓄え、国債や地方債の購入などに流用していた」とする調査結果を公表した。

会長側の説明によると、五輪アジア予選は1995年と99年に開かれ、一部役員が余剰金約8800万円を定期預金として静岡市内の金融機関3カ所に
分散して入金し、その後、2002年に静岡県債、埼玉県債(計1995万円)を購入、運用したり、09年に国債(3千万円)の運用を始めたりしていたという。
07年には、浜松市などで06年に開かれた男子世界選手権の運営赤字補填(ほてん)名目で日本バスケットボール協会(JBA)に1千万円が振り込まれた。

このほか、99年に解約された約600万円の預金と10年に出金された1千万円の使途が不明という。これら入出金や運用について、会長側は
「前理事長や現理事長らが関与していた。代議員会などでの説明は全く行われていない」と指摘した。
発表によると、95年と99年の五輪アジア予選で、県から約3700万円、市から約7400万円の補助金が交付されている。会長側関係者は
「一部役員が予算を全て使い切ったと虚偽報告していた」とした上で、協会の当時の財務委員長が最近、別の元役員に
「時効になったとしても県と市に知れたらまずい」と不正の認識を打ち明けたと説明した。
川村会長は法的手段を検討し、余剰金の県、市への返還に向けた組織内の手続きを進める考えを示した。

 ■「内容精査したい」 事務局側 渡辺理事長 静岡県バスケットボール協会
 県バスケットボール協会の川村修会長が公表した調査結果に対し、事務局側の渡辺正知理事長は19日、書面で「詳細を把握していないのでコメントは控えたい。内容を精査し、第三者による『特別調査委員会』の調査に役立て、結果を報告する」と発表した。


「余剰金8800万円裏金化」 静岡県バスケ協、会長側が公表
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静岡県バスケットボール協会・裏金報道まとめ
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