押井守 「イノセンス」を真面目に語るスレ
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画質も内容の濃さもぴかいちだろ。
ただ、前作の「劇場版攻殻機動隊」の続編だということを匂わせず、
あたかも独立した作品みたいに告知していたCMは功殻機動隊を知らなかった
俺からしては騙された、はめられたという気がしなくも無いが
見てるうちにだんだんこの作品の奥深さにはまった。 >>436
電脳で常に外部記憶を参照できるから
あらゆる知識も賢者の名言も引用し放題なんだよ 解り難い描写が多いんだよな
例えばバトーがコンビニで錯乱状態に成って撃たれるトコとか
2、3回見ると電脳をハッカーされて自分の腕を撃ったと分かる
ストーリーも単純なのに初見ではよく解らないし
原作の読者に伝わり難い作風を踏襲しているようでもある
まあサイバーパンク作品全体的な傾向だが >>442
コンビニわかりづらいよな。
結局押井の才能って大した事ないんだよw
庵野の今の成功を見るとね。 正直、押井の暴走作だなと感じる
やはり、監督というのは枷や枠があってこそいい仕事ができる
好きにさせるといい結果にならない 映画館で予告見た時はとんでもなくカッコ良くて「見てえー!」って思った。攻殻自体見た事がなくこれがその続編だとも知らず。それはまんまと鈴木Pの術中だったわけだ。そしてまんまと観に行ったよ。 イノセンスは上映中に品川のIMAXで2回目を見たんだが、あの映画館は凄かった。館内が球状で視界がスクリーンで覆われる。
良い思い出。 背中合わせの二人が同時に向き合って銃を突きつけ合うシーン有ったけど
なんで銃を突きつけ合った?レザボアドッグスの真似だけ?
リキッドスカイのお面の真似も有った 相手知ってたよね?ロボット側は完全に相手知ってる
「安全を確認するまで」でOKかもしんなんけど微妙
レザボアドッグスとリキッドスカイの真似なんでしちゃったんだろ? >>452
そんな所がそんなに気になるかね?
押井は「香港ノワールみたいになっちゃった」と言ってるけど。
素子の方もわかってても銃向けないと相手を静止させられないだろ。急な場での挙動としておかしくはない。 見返してみて1つ疑問なんだけど
この世界では違法手段であるダビングされたゴーストにも人権とか認められてるの?
オリジナルが死んでたら確かにその人格はもうダビングでしか存在出来ない訳だけど…
バトーが倫理的な観点で憤るのは分からんでもないが助かりたくて必死な子供に怒ってどうなるんだと ダビングは禁止されている。
少なくとも押井攻殻の世界では。 >>455
禁止されてるのは映画見りゃ分かる
コピー人格も人として認められるのかどうかが気になってさ
でも法的にはやっぱり無理寄りの無理かな
S.A.C.にはそんな説明出てきたような気もするが ダビングで人形に入れられても脳を失ったらもう公式には人間じゃないてのは揺るがないよね
押井攻殻読んだの凄い昔だし今手元になくて確認出来ないや
でもこの世界の倫理観てそこまで現代と大きく変わらんよね
サイボーグは人だがAIがゴースト持つ事例も公式には認められてないよね
なのにモラルをぶち壊す技術だけはものすごく発達してて見てるとたまに線引きがよくわからなくなるわ
だから面白いってのも確かだが >>458
「コピーすると劣化する事がわかって禁止された技術」
このセリフから読解するしかない。
人として認めるかどうかは憲法解釈の上法制化されてるはず。禁止されてもそれ以前に認めてたか認めないかだな。 >>460
↑
法制化されてるはず。
↓
法制化によって確定される事柄。 >>454
>バトーが倫理的な観点で憤るのは分からんでもない
これは疑問だね
バトーは少女に「魂を吹き込まれた人形がどうなるのか考えなかったのか」と詰問しているが、
その人形をマグナムで粉々に破壊したのは当のバトー自身じゃないか
さらに暴力団事務所に乗り込んでは10数人の人間を天国と病院送りにしてる
そのバトーが、誘拐された少女が自分の複製ゴーストを吹き込まれたロボットの倫理コード・
プログラムに細工してもらい、事故を起こすよう仕向けたことで非難できる資格のあろうはずがない
しかも細工したのは少女本人ではなく、ロクス・ソルスの検査部長とあってはなおさらだ
つまりバトーが怒る理由はどこにもない
とするとこの不自然な怒りは何か
答えは「人形と人間が地続きの存在だという生命観を強引に提示するため無理やり挿入されたセリフ」
というのが俺の結論だ
要は監督押井の独りよがりから作り出された不自然なシーンということになる TBSラジオ爆笑問題の日曜サンデー、山寺宏一出演中〜♪! この作品で存在の完全形と考えているのは、一つは神と、もうひとつは人形
動物は神に近いが、人間は神にも動物にもなれないから、人形を理想とするしかない
そして最も美しい人形は人間の腐敗する前の死体
ここまではキムの発言から分かる
それを敷衍すると、死体に比肩出来るのはゴーストの脱け出た義体であり、キムはやがていつまでも腐敗しない完全な存在となるべく完全な義体化を選択したのだろう
そして押井守の理想的な死もそこにある、ということらしい
この観点からすると、ゴーストが初めから入っていない義体も完全な存在という点では区別する必要もなさそうだが、鑑識のハラウェイとキムとバトーでは少しずつ考えにバラつきがある
押井としては、人間と人形が地続きであり、理想の死であり得るということさえ示せればよかったのかも知れない >>465
なるほど。
しかし「キムの完全な義体化」って何?
完全な義体化なら少佐もバトーもやってるでしょ?しかもキムも脳は残ってるよね?脳までなくしたらいわゆる「完全な義体化」だけど。
・・・
脳以外完全義体化が叶った、攻殻の世界観では、死の概念に新しい光がもたさらされた、という事かね。
次作のスカイクロラでは、押井はバリバリにダサい憂国観を前面に出しており、「豊かさの中で(笑)、憲法9条により死の機会すら放棄した社会(笑)に生きる、若者の生の模索(笑)」という見立てが自分の創作のテーマなんだとバラしてる。なのでそもそも大したもんじゃない。
そう考えるとイノセンスも「憲法9条の…豊かさの…」という束縛からの脱却の提案、といったところなのかもな。 >>466
「完全な義体化」とは、少佐やバトーも実施済みのサイボーグ化だが、キムの場合は義体化した理由が違う。
キムとバトーのダイアローグによれば、それは「生の哲学」からだ。
キムによれば「人間の認識能力の不完全さはその現実の不完全さをもたらし、そしてその『種』の完全さは意識を
持たないか無限の意識を備えるか、つまり人形あるいは神においてしか実現しない」という。
完全な生を追求する、つまり人間という「種」の完全形となるには、神にも動物にもなれない以上、人形を目指す
しかない。その人形の中でも特に「真に美しい人形があるとすれば、それは魂を持たない生身のことだ。崩壊の寸前に
踏みとどまって爪先立ちを続ける死体」というのがキムの「生の哲学」の帰結だ。
「生の哲学」は反転して「死の哲学」となり、いかに死ぬかが重要となる。
だからキムは「死を理解する人間はまれだ。多くは覚悟でなく愚鈍となってこれに耐える。つまり人は死なざるを得
ないから死ぬわけだ」と言い、バトーはさらに「生身の人形は死を所与のものとしてこれを生きる。キムが完全な義体化を
選んだ、それが理由だった」と補足する。
ここに描かれているのは、「完全な義体化」が実現したら死生観も変革されてしかるべきで、人間と人形は地続きの存在
となるという仮説と、できれば自分もそのような美しい人形として死にたいものだ、という押井の死の理想像だろう。
鑑識のハラウェイ女子が「子育ては人造人間をつくるという古来の夢をいちばん手っ取り早く実現する方法だったのでは
ないか」と無茶な論理を展開するのも、バトーが少女を「人形がどうなるか考えなかったのか」と詰問するのも、人間と
人形の地続きという世界観を代弁させるためだろうが、生憎ここで物語は破綻している。だって義体化なんて、現在は存在
しないのだから。(俺はハラウェイのトンデモ議論が好きだがw)
要は、押井が自分の死生観を描くために物語を犠牲にしたのだと思うね。
「スカイ・クロラ」は他の作品とちょっと違い、押井は自分自身の問題意識を抑えて、若者向けに「永遠の日常を生きる倫理」を
提示したものだ。若者向けという意味では「天使のたまご」と同系列かな。 >>467
なるほどね。素子のように、自我がないんじゃないかと悩むのは前時代的性質からくる悩みであって、キムに言わせれば「それが良いんじゃないか」ということになるわけか。 ハラウェイが言う「子育ては人造人間を作りたいという夢」というのは、キムのあり方において答えられたという事か。
作品全編において、実は素子が喋らせてるたいう仕掛けになってるらしいが、どこがどこなのか。そんな作劇されてもわかるわけなくて迷惑なだけだが。 イノセンス懐かしいなぁ
バトーが犬丸食品の値上げにブチ切れて店主の頭を吹き飛ばそうとしたシーンが忘れられない あのシーン、コンテが失敗だよ。
いくらわかりづらくしようと言ったって、何してるかほんとにわからなくしちゃったらダメだろ。
バトーが他人から撃たれてるように見える。自分で自分を撃ってるように見せなきゃダメだろ。 誰かに撃たれたように見せかけて電脳ハッカーされたっていうオチのためにわかりずらくしたんだと思ってた そのハックされたバトーが止められた瞬間に画質変わるのも中途半端でわかりづらい アキ絵
アキら
空き「アキ」あります
イノ、ウエ、こうせぇ アキら!
キヨハラ、こうせぇ アキら!
天皇あきひとに人権を
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/shugi/1381000082/ 一番最後にトグサ(ほぼ人間)とバトー(ほぼサイボーグ)とトグサの娘(神≒子供)と娘の人形(≒神)とバトーの犬(動物≒神)が勢揃いしてるのいいよな そういう押井の主観でのメインテーマ性は俺にとっては調味料みたいなもん。 アマプラにある「フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ」…微妙なエピソードも多いけどブレードランナーの地続き感があって良い。
「ブレードランナー2049」よりよっぽど良い。 真面目に語るスレなので、参考1
「誓って言うが、諸君、あまりに意識しすぎるのは、病気である。
正真正銘の完全な病気である。人間、日常の生活のためには、世人
一般のありふれた意識だけでも、十分すぎるくらいなのだ。(中略)
たんに意識の過剰ばかりでなく、およそいっさいの意識は病気なのである。
(中略)いったいどうしたわけで、ぼくはあの瞬間、つまり、一時期、
わが国でよく使われた≪すべての美にして崇高なるもの≫の微妙な
ニュアンスをあまさず意識するのに最適となるあの瞬間に、まるでわざと
のように、それを意識するどころか、あんな見苦しい行為をしでかす羽目
になっているのだろうか?」(ドストエフスキー『地下室の手記』) 真面目に語るスレなので、参考2
ドストエフスキーが『地下室の手記』を書いたのは1864年だったが、それより20年
ほど遡った1844年、マルクスはドストエフスキーが苦しめられた自意識について、
次のように記している。
「意識的な生命活動をおこなう点で、人間は動物的な生命活動から袂を分かつ。その
ことによって初めて人間は類的存在である。いいかえれば、人間はまさしく類的存在
であることによって、意識的な存在であり、みずからの生活を対象とする存在である。
だからこそ、この活動は自由な活動なのだ」(マルクス『経済学・哲学草稿』) 真面目に語るスレだけども受け答えするとは言ってない。 ガキがロボットにされかかったので、システムを操作して犯罪を起こしたということだが
最後にシラケさせようという気満々だ 攻殻1を全く見てないでこれを見たので最初はわけわかんなくて困った。1を知ってる人は素子登場で萌えたの? 3回観に行ったな~
好きかといわれれば好き
面白いかといわれれば特に
こんな作品です 前作はいいがイノセンスは駄作とかぬかす奴が多いけど
サイバーパンクの世界観を思弁的に突き詰めた名作だと思うわ まあ貧者より金持ちキャラが仕事するアニメを見ていると錯覚していないし、ここも数日間隔で見たかどうかってことはないよなあ…
兼オタなんてこと? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています