ことし4月に米沢市に新たに組織された住吉会系の暴力団の幹部2人が、
無料で飲食させるようスナックの経営者を脅したとして恐喝未遂の疑いで逮捕されました。
警察は、組織の事務所を捜索して、実態の解明などを進めています。

逮捕されたのは、指定暴力団・住吉会の傘下で、「奥州山口一家6代目」の
中野行秀容疑者(44)と、油井良和容疑者(44)の2人です。
警察は、容疑を裏付けるため、7日午前、米沢市内の事務所に捜索に入りました。

警察の調べによりますと、2人はことし3月4日の夜、米沢市内のスナックで、暴力団の幹部と名乗り、
「金をとらないで飲ませろ」などと女性経営者を脅して酒やつまみなどを無料で提供させようとした、
恐喝未遂の疑いが持たれています。
警察は、2人の認否を明らかにしていません。

捜査関係者によりますと、「奥州山口一家6代目」はことし4月に、
山形市と米沢市に拠点を置いていた住吉会系の2つの暴力団が統合してできた組織で、
2人はいずれも幹部だということです。

警察は米沢市の事務所から資料などを押収して、詳しい経緯を捜査するとともに、
組織の実態についても調べを進めることにしています。