成人の日を祝うにあたって三島由紀夫とルソーの言葉をはなむけとして贈りたい。非常な困難に直面する時があったとしても、ルソーのような不幸な人もいたんだと、比べるのはよくないんだけれども、彼が書いた文章なりなんなりを参考にしてくれれば、ルソーも嬉しいんじゃないか?わからないけれども。
彼は被害妄想がひどかったんだ。ゲーテもルソーはかわいそうな人だとどこかに書いてあったように思う。ルソーの『告白』という本があるんだが、第一部は私小説みたいな形になっていて自伝なんだが、第二部になると被害妄想がすごい。人からもらった手紙をそのまま写していて、俺はひどい目にあってるんだ!って勘違いなんだが、アピールしてるんだよ。あれは逆にみんな怒るよ。
自分の実の子供を家政婦さんに産ませていて、その子供たちを全員孤児院に入らせたんだ。五人だと思ったが、これもまずかった。だから大衆から白眼視されたようだ。
あと尾崎豊が『十七歳の地図』で「どんな人生になるにしても自分を捨てやしないよ」と歌っていた。
これは中上健次の『十九歳の地図』からインスパイアされた曲なんだ。岩波文庫で中上健次の作品集が発売されていて、収録されているから興味があれば手に取ってもらえればと思う。
映画化されていて、探せば鑑賞できるから、小説と合わせて見てもらえばと思う。