●メモ 下書き ●

メモ

安倍を取り巻く環境

A 安倍
B 安倍側近(萩生田や下村など)
C 菅
D 二階
F 麻生
G 岸田
H 茂木・加藤・河野・小泉など
G 石破

内閣改造政局でよく見られた記事がある。
「安倍は二階を副総裁に上げて岸田を幹事長にしようとしている。
萩生田の二階衆議院議長論はその現れだ。」というものだ。

しかしこれはありえない。

なぜか。岸田という政治家の位置づけを考えればわかる。
岸田は安倍内閣当初から外務大臣と政調会長を歴任していて、
年齢も含めると、安倍後継ではキャリアが突出している。
しかし第五派閥でしかない上に、国民的知名度も低い。

その岸田に「安倍後継」を確実視されるようなポストを与えれば
党内力学のバランスが壊れてしまう。

岸田幹事長誕生なら
安倍は死に体になるし、二階や菅の権力の源泉(カネを触れるポスト)も薄れてしまう。
また 「Hグループ」 の連中も岸田が後継になれば自分たちの出番が遅れてしまう。

岸田の突出を嫌がっている勢力が多いことは
去年の財務官僚の虚偽答弁問題で、麻生辞任を安倍と菅が必死になって止めたこと
(麻生が辞めれば後継は岸田しかおらず、また麻生の政治家引退も確実になってしまう)や
参議院選挙で菅と二階が岸田派潰しをしたこと、また茂木の「安倍4選容認論」にあらわれている。

では「岸田幹事長論」の記事は何だったのか。
結論から言うと、安倍が二階と菅に放った牽制球であると思われる。

安倍は党内勢力を見ながら、一番いい立ち位置を維持したい。(組織のトップだから当たり前)
しかしここに来て、菅と二階が突出してきた。
菅は「令和おじさん」で知名度が急上昇し、安倍後継に目されるようになった。
二階はブラックホールのようにいろんな人間を派閥に入れて勢力が拡大している。

この2人が結びついて露骨に岸田つぶしを敢行した。
これ以上放置すると、安倍が浮かされてしまう可能性がある。