男の子は女の子の気持ちを知らない。
つまり男の子は愛を知らない。

> 愛を語るものに愛がなければ
> そんなもの意味ないわな

まさにPやんが言うように、男の子はだから「ツキデス。」を月の話だと考えた。
即物的に。現実的に。

しかし、漱石の話、それから橋の上というシチュエーションは、
それが愛の告白であることを暗示している。
男の子はこのとき、この状況が愛の喩えであることに気がつかないけれども、
彼はのちのち、物語の終わりあたりで、別の小さな橋の上で女の子に自分の気持ちを伝えることになる。
そのときにはお月さまは空にはなくて、満天の星空が広がっている。

喩えが喩えを読んで、物語がつづれおられていく。
愛を知らないということは、いつも愛の喩えの出発点なんだよw