古の香りを運ぶ薫風に
こころ癒され息をつく
皐月の日向に寝転んで
草がくすぐる背中をば
時の流れに合わせても
失くした恋は戻らずや

あらたにうつる憧憬が
大空わたる千切れ雲に
形を変えてあらわるる
ああ千年万年繋がるる
恋に逢いたし夢かなふ
時を愛でては無聊なり