神戸市の市営住宅で53匹の猫を放置し、糞尿で部屋を汚したとして、市は、住人だった女性に修繕費およそ1000万円を請求することを決めました。

おととし秋、神戸市東灘区の市営住宅に住む40代の女性の部屋で、「猫を飼育していて、悪臭がひどい」と別の住人から市に相談がありました。
市営住宅の規約では、部屋でペットを飼うことは禁止されていて、市は猫の飼育をやめるよう再三にわたって指導しましたが、女性は応じませんでした。
女性は、その後、部屋の賃貸契約を続けたまま別の場所へ引っ越していて、市は、今年4月、明け渡しを求める強制執行に踏み切り、放置された53匹の猫を確認。
部屋から大型トラック1台分の糞尿を撤去し、消臭作業や傷んだ床の修理などの費用およそ1000万円について、女性に全額請求することを決めました。
女性は別の場所に引っ越した後も、毎朝、猫に餌を与えに来ていたとみられ、「知らないうちに猫が増えた」と話しているということです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171108-00010003-asahibc-l28