Aleph 錆浅葱の竹蜻蛉 己©2ch.net
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武道とは何か。
武の字は弋(ほこ)を止(とどめ)ると書く。 習うべきは、武士道に裏打ちされた武道であって、
単に肉体の鍛練や技術の錬磨(れんま)を目的とした
武術や武芸ではありません。 体力増強や闘争心の涵養(かんよう)を目指すなら、
ボクシングやレスリングといった格闘技を習うほうが
はるかに効果的です。 __|\
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フ ,リ《\._ノ
イ ,,く゚ ,ヾ.Vメ_゚〉
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リ´ 〈、,,└┘,,〉
し ´⌒`J 求めていらっしゃるのは、この人ではないでしょうか。 一年前の6月30日の夜明け前、わたしは両親に気づかれないよう靴下のまま玄関ドアを開け、
外へ出てから靴をはき、深い藍色におおわれた空の下を、早足で駅へ向かっていました。 わたしの生まれた街は、自動車メーカーの関連産業が集まってひらけた都市を中心に、
朝夕は大勢の人で混雑します。 2年前の春まで通っていた高校は、電車で20分ほど先の場所にあり、
わたしは親友と駅で待ち合わせて、通学していました。
3年前の6月30日もそうです。 待ち合わせた場所は、駅南口の外壁に沿って設置されたコインrッカーの前で、
時間通り着いたとき、親友は同じ高校の制服を着た男子と話していました。 親友は目鼻立ちのはっきりした可愛い子で、男の子に人気があり、
また付き合ってほしいと告白されているのだろうと思いました。 でも彼女の迷惑そうな表情が見えたので、わたしは相手を追い払おうと、
彼女に呼びかけました。 それと同時に、男子が自分の鞄から金属製の光るものを出しました。 彼が親友にぶつかってゆき、腕を二、三度動かすと、
彼女は無言のまま地面に崩れ落ちました。 かん高い悲鳴を発して男子が走り去ったあと、
わたしはスポンジの上を歩くような感覚で近づき、
親友の前にひざまずきました。 まばたきもしない彼女の目は、涙でうるんでいました。 犯人はすぐに捕まりました。
彼女と「付き合ってる」とクラスで話してしまったので、
話を合わせてほしいと彼女に頼み、断られたので刺した、
と警察で話したそうです。 駅前に設けられた献花台には多くの花が捧げられ、
葬儀には大勢が訪れて、みんな泣いていました。
わたしも、親友のお母さんに抱きしめられて泣いたけれど
本物の涙ではない気がしていました。 親友を守れず、自分だけ生きていることが、恥ずかしくてならなかったのです。 学校ではしばらく彼女のことが話の中心でした。
でも、時間の経過とともに話題にのぼらなくなり、
わたしも受験に打ち込みました。 ほかに罪の意識から逃れられる方法が思いつかなかったのです。 東京の大学に合格したものの、喜びはありませんでした。
東京に出て3ヶ月経っても、誰にも心を開けず、
友人もできないまま無為に過ごすうち、親友の一周忌が訪れました。 親友の自宅でおこなわれる法要に参加するため、
自分をせき立てるようにして帰郷しました。 ご両親は喜んでくれましたが、
自分の罪を軽くするために訪ねた気がして、
胸苦しさを感じていました。 ご両親は事件現場へはつらくて行けないと言い、
法要のあと、わたしは一人で駅へ向かいました。
献花台か慰霊碑のような<しるし>の前で、
冥福を祈りたいと思ったのです。 けれど、彼女が倒れた場所には何も残っておらず、
人々がせわしげに行き交(まじ)っているだけでした。 そのとき、あなたもでしょ、と突き放すように言う声が聞こえたのです。
「あなたも、わたしの死を忘れようとしてきたでしょ。
これからもっと忘れていくんでしょ」
違う、と叫ぼうとして、意識が遠のきました。 気がつくと、病院のベッドの上でした。
退院してからは、家に引きこもりました。
死んだほうが楽だと思うのに、両親が涙ながらに説得するので、
出された食事を胃へ流し込むようにして、生き延びてきました。
親友のご両親も心配して、何度か電話をくれました。 でも、自分にも何をどうしたらいいのか、わからなかったのです。 夜明け前の風は冷たく、わたしはデニムパンツとTシャツの上に薄手のスタジャンを羽織り、
ポケットに忍ばせた果物ナイフの柄(つか)をしっかり握っていました。
手のナイフが、用心のためか、みずからあの場所で命を断つ願望のあらわれだったか、
ほとんど意識していませんでした。 誰にも会わずに駅のコインロッカーが並ぶ場所に着きました。
夜が明けてきたらしく、駅舎の背後に、縁(ふち)をオレンジ色に染めた雲が望めます。 どうやら人間であるらしいその影は、左膝を地面につきました。
次に、右手を頭上に挙げ、空中に漂う何かを捕らえるようにして、
自分の胸へ運びます。
左手を地面すれすれに下ろし、大地の息吹をすくうかのようにして胸へ運び、
右手の上に重ねました。 横顔が見えるあたりへ回り込むと、その人物は目を閉じて、
何かを唱えているらしく、唇が動いています。 「何をしているんですか」
思わず言葉をかけていました。
まるで祈りをあげているような相手の姿に、動揺したのです。 影が静かに立ち上がりました。
若い男の人でした。
前髪が目にかかる程度に髪を伸ばし、やや面長で、
柔らかいもの問いたげな目をしていました。
膝に穴のあいたジーンズ、擦り切れたスニーカーをはき、
足元に大きなリュックを置いています。 「いたませて、いただいていました」
彼は、瞳の奥まで透かすようにわたしを見つめ、
意外に細くて優しげな声で言いました。 「ここで、或る人が亡くなられたので、その人を、いたませていただいています」
彼の答えを聞き、いたむという言葉が<悼む>であることにようやく気づきました。 でも、なぜ。
親友とどんな関係の人なのか。
いえ、親友を悼んでいたのかどうかさえまだわからず、
尋ねようとすると、彼が先に親友の名前を口にして、
「あなたは、彼女のことを、御存じですか」
と訊きました。 わたしは、びっくりして声が出ず、無言でうなずきました。 「でしたら、彼女のことをお聞かせ願えませんか。
彼女は、誰に愛されていたでしょうか。
誰を愛していたでしょう。
どんなことをして、人に感謝されたことがあったでしょうか」 その言葉を聞いたとたん、胸の奥にしまい込んでいた彼女の思い出があふれてきました。 親友は多くの人に愛されていました。
大勢の人を愛していました。
そしてわたしのこともきっと愛してくれていたはずです。 でも彼女が死ぬまで、わたしはそれに気づいていなかったし、親友もたぶん同じでしょう。
当時のわたしたちは、愛ということを、男女の関係か、家族の愛情に限定して
考えていたからです。 でも、その人の質問で、親友が生きていたことが愛だったのだと思い当たりました。 彼女が朝起きて、家族と小さな言い合いをし、
わたしと学校へ行き、仲間とばかな話で笑い合い、
将来を不安に思いながら勉強して、塾でため息をつき、
帰宅して家族と食事をし、友人とメールを交換して、
眠りにつく ばかげて聞こえますか。
でも彼の問いを聞いたときは、そう信じられたのです。 わたしは彼に親友のことを話しました。
思い出すかぎりのことを伝えました。
わたしが話し終えたところで、 「いまのお話を胸に、悼ませていただきます」
と、彼は、先ほどと同じ姿勢で左膝をつき、
右手を宙に挙げ、左手を地面すれすれに下ろして、
それぞれの場所を流れている風を自分の胸に運ぶようにしてから、
目を閉じました。 __|\
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フ ,リ《\._ノ
イ ,,く゚ ,ヾ.Vメ_゚〉
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し ´⌒`J どんな笑顔で包んであげたら
君の悲しみ癒せるだろう 頬なでる風がきっと言うから
「転んでもいいさ、君は君がすてきさ」 __|\
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フ ,リ《\._ノ
イ ,,く゚ ,ヾ.Vメ_゚〉
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リ´ 〈、,,└┘,,〉
し ´⌒`J いつだって本当は、さがしつづけていた
まっすぐに見つめること、こわがっていた どんなときも、おそれないで
少しずつ、近づいてゆく、二度と迷わないで いつだって本当は、求めつづけていた
心ごと休める場所、つつまれたくて __|\
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イ ,,く゚ ,ヾ.Vメ_゚〉
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し ´⌒`J 240 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 06:58:57.39
しかしカミングアウトは不味かった。
本当に信頼できる友と呼べる人がいないのもあるが、
何より1対1で互いの悩みや深い話をするには、ハードルが高すぎた。
気まずく、そして疲れてしまう。 241 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 07:01:08.03
所詮ネットだけよ。
感覚が麻痺し油断していた自分を責めたい。 242 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 07:15:35.76
そっちの世界には興味が無い。という立場の方が楽だったか。
かといって異性の話にはついていけないし。
これだから同性と話す時安心できない、させられない。 243 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 07:31:17.85 ID:cgC+AwIO0
話そうとするから駄目なのか。 244 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 07:46:47.27
「あいつAVとかアイドルの話とか全然しないよな」
「ホモなんじゃね?」
「まさか、ハハハ」
僕の居ない間、やり取りしていた事実は聞いた。 245 名前:きんちく。 ◆Vu9HRZADP2 [´∞`] 投稿日:2016/02/19(金) 07:49:47.65
だからカミングアウトした時も
「あ、ふ〜ん。でも正直引くわ」
こいつやっぱりって感じだったのだろう。
一気に格下に見られ、厳しい目で見られただろうと。
実際、差別は絶えない。明らかに距離は置かれる。
報道で理解を報じても、当事者となれば壁を張られる。
こうして段々と孤立するのは必然。 身長170以上の強面、体格の良い男性に抱きつきたいのだ。
体格の良い男性に興味を示されるのはレアだろう。叶わぬ夢。
だからといって、女装には興味無いし。 キスとか尻穴は勘弁。
ソフトなやり取りをしたい。
だが、需要がなさすぎる。相手にしたら時間の無駄と見られるだろう。 不思議なのは、この手のアウトプットをしていく内に、
ゲイの感覚は次第と薄れていくのだ。
自分でも引く感覚が、自戒となっているのか。 ロッカーで男性の裸見ても普通は勃たない。そこまでじゃない。
あるにあらゆる屈折した推察されようが、それは違う。
性的趣向は変わっていても、本来は感情を持つ同じ人間なのだ。
理解しろと言える権利は無いので、自分は後ろ向きに捉える。 ただ、ただのうのうと生きている自分が罪であり、
いずれ罰せられて蹂躙されて死ぬ、もしくは自殺というシナリオ。
微々たる希死念慮は不意に起きる。 嫌なことがあるとバイオリズムに影響したのか、こういう考えが過(よぎ)る。
マイナス思考が加速して、衝動で動いてしまう。
自分を責めて責めて、生きる価値の無い塵だと、繰り返し言い聞かせる。苦悩。 ところで、私は境内に訪れると、本尊に参拝してから、
もう一つ小さな祠に祀られている、
疫病鎮めの神、素戔嗚尊を拝ませていただいている。 性的マイノリティでも、心正しい人間でありたい。
この姿を白か黒かといえば、確かに黒だが白に憧れている。
だからといって黒は否定しない。黒を知っているからこそ、白になれる。
そう信じているのである。 何れにせよ(怪しい用語だが)二律背反から逃れられない。 ついでに言っておくが男勝りの女は苦手である。
これはデイケアで経験した。こいつは駄目だな、と。
ボーイッシュ?野球部のマネージャーか?興味ない。 女は女らしくしてろ。
なにより、らしく、だから当然反発を買うだろう。
諍いの種になるから、被害は御免だ。 とすれば、私は男らしい男に憧れているのか。
理想の人間を恋愛対象にしているという指摘は確かにあった。
この事実に、どこか曲がっている自覚は持つべきだ。 らしく、という言葉に迷いが苛まれている。
この言葉はパブロフの犬が如く、反射的に敵愾心を向けるのが御時世。
自分らしくは寛容なのに、男らしい、女らしい、大人らしいにこういった反応がある。
とすれば、らしくは結局コンプレックスからきているのだという結論に至る。 ところが、私が本物の女性に求めてるのは顔なのである。
目の細いよりは、大きい、鼻が整っている、メイクもしっかりしてる。
一緒にいると安心するのだ。 あと、ガツガツとした性格よりは、
控えめで奥ゆかしい、笑顔を忘れない、
受付嬢という考え、それが理想。 肝心なセックスが問題だが、私は27歳で恥ずかしながら(風俗も行ったことない)童貞なのだが、
この行為が最もハードルが高すぎるのだ。不安だらけ。
女性の全身の露出、おっぱいやお尻を見て反応するのが学説<セオリー>だろうに。 女性のプライドを傷つけるのが本意ではないのだ。なさすぎるのだ。
不甲斐無い自分が、相手を怒らせる結果になったら、
後に首を吊るレベルくらいの恥ずかしさと後悔、そして鬱へと導く。 ちょう‐ほう〔テフ‐〕【×諜報】
敵情をひそかに探って知らせること。また、その知らせ。
「―機関」「―員」 何かをすべき時の前に、心身を癒しておくことも大事だわ。 私が知っている以前のあなたは、奴を、
もう一人の自分を、力を、受け入れる強さがあった。 それは多分、あなたが苦しいこと、辛いこと。悲しいこと・・・
色々な苦難を乗り越えて手に入れた強さだ。 それを、あなたが今更切り離すなんて、
私はどうしても考えられない。 だからこそなのかもしれませんが、あなたが何故その強さを
切り離したのか、それが何を意味しているのか あなたにとってそれは、今までの何よりも恐ろしいことなのかもしれない。 この話は、完全に私のわがままだ。
影を求める本体の私としてね。 もうひとりの私と、一緒になれたら、
私は記憶を取り戻せるのだろうか。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています