>>258
止まっている自動車から時速100kmの矢を放てるとする(矢の速度が遅いのはわざとである)
このとき、走行中と棒立ちで矢の運動エネルギーが変わらないと仮定する

すると、時速100kmの車から前方へ矢を放ったら、矢は射手から見ると全く前進せず後退していく事になる
が、そんな事はないよね?まあそれくらいは誰でも分かってると怒りたくなるレベルの話ではあろう

時速100kmの車から放たれる矢は時速100kmの時の2倍のエネルギーを持ち、時速144kmで発射される(初速)
自動車には推進力があって矢には推進力がないから、矢は放たれた瞬間は前に飛び出すが
やがて自動車に抜き去られるか地に落ちるかするだろう
恐らくこの現象で完全な合算にはならないと錯覚するんじゃなかろうか

走り続けるレッドキャップと、弦なり腕なりからエネルギーを得た後は減速するばかりの矢
しかし発射した瞬間は間違いなく全てのエネルギーを合算した運動エネルギーを持っているはず
だから全ての動作によるエネルギーはそのまま加算してもよい

ただし、走りながら弓を引き、さらにぶん投げるという複雑な身体操作によるロスは熟練度によっては大きく生じるであろうね