翌朝目覚めるとどうも昨晩のことが思い出せない 
見ると耳まで真っ赤丸裸の高木さんが
タオルケットで口元まで体を隠しながら
瞳を潤ませて熱っぽく、でもどことなく嬉しそうな表情でおれを見てる
よく見るとおれも裸だ
…シーツに大小の赤黒い染みがあるが、血のあとだろうか
断片的に記憶がもどってくる
やわらかであたたかい体温、汗でぬめる感触
汗と吐息の匂い
痛みに耐える苦痛の声
泣き笑いのような高木さんの表情



「…一体どうやったらこんなからかい方が出来るんだ…?」