エルディア人の中でマーレに対して罪悪感を感じているのは、タイバー家とレイス家だけ
ヴィリーは「戦槌の巨人と共に記憶を紡いできた」と言っており、これもレイス家と似ている

これらの事実からは、次のような疑問が生まれる

タイバー家やレイス家が巨人を継承すると、先代以前の記憶をほぼ全て受け継ぐのではないか
タイバー家とレイス家は、同一の家系ではないか


そしてさらに、次のような仮説となる

千年以上の間、エルディア王家のフリッツ家が始祖を、タイバー家が戦槌を継承していた
エルディア人はマーレ人を大量に殺し続け、タイバー家の戦槌所有者にその記憶が蓄積された
罪悪感に苦しむ戦槌所有者達は、殺戮中止をフリッツ王に頼んだが、その度に却下された

ある時、ついに事件が起きた
タイバー家の戦槌所有者「A」は、タイバー家の「B」を無垢巨人に変え、145代を食わせた
145代が先代を食った直後の意識喪失の時間を狙えば、作戦成功の確率が上がる

Aが戦槌をBが始祖を持ったので、2人は千年以上のマーレ殺戮の記憶を鮮明に見る事ができた
そして、マーレ殺戮が二度と起きぬよう、次のような取り決め(不戦の誓い)を二人で交わした

Aの子孫が大陸の裏の支配者となり、エルディア人を収容区に閉じ込めマーレ人に自由を与える
Bはパラディ島の三重の城壁に籠もり、その子孫がレイス家を名乗ってパラディの影の王となる

不戦の誓いの直接的目的は、タイバー家(レイス家)以外に始祖を渡さない事
タイバー家が始祖を持てば、大量殺戮の記憶も引き継ぐので、罪悪感で座標を使えない
タイバー家はフリッツ家でないので、座標を使おうとしても使えない

そして、座標を封印する真の目的は、マーレに対する大量殺戮を2度と起こさせない事