Q.たとえばゲーム産業でも、任天堂などの例外はありますが、新規のユーザーを育ててこなか
ったがゆえに、いまの翳りが見えている気がします。マンガ雑誌に関してはどのようにお考えでしょうか。

鳥嶋氏:
 ゲームでも、子どもを手に入れているものはあるんですよ。『ポケットモンスター』がそうですし、
それから一時期の『妖怪ウォッチ』がそう。ちゃんと子どもを向いて狙って作れば、子どもは動く
んです。ただ、子ども向けのものは、当たる確率が低いんですね。
 それはクリエイターがみんな大人だから、自分たちの感性で「面白い、面白くない」と言って
作ると大人向けになってしまうからです。子どものためのものを作るには、「子どもが何をどう
感じているか」を、ちゃんとリサーチしながら作っては壊しを繰り返し、その上に築き上げていか
なければならない。任天堂はそれを考え続けているからできるんですよ。

まんま富野とガンダムだな