0006不安 ◆AAIX.pwMao
2018/03/30(金) 18:36:54.63ID:E2+yXu/r0続けようか。
当時、俺の限られた視界に入るのは
乳母のデボラ
やたら顔色の悪い禿かかった父親。名前は「旦那様」。
たまに顔を見せる母。ほんとにたまにだ。あまり愛されていないのかも知れない。名前すらわからない。
そして、ギョッとした。
初めて見た時には本当にギョッとした。
俺を見下ろす、その少年の目はまるで蛇のようだった。
俺を見ながら笑いもせず、ただ無感情に見えた。そして最後にフッと笑って去っていった。
蛇は兄だった。