一章 蛇の目

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ストロングゼロを飲んで風呂に入ったら
揺り篭の中にいたでござる。

気が付いたら揺り篭の中にいた。
なんにせよ、俺は転生したのだ。とにかく前世の記憶がある。
正直、この記憶がいつまでもつかはわからんが、とにかく今、流行の転生ものだ。
前世の記憶のあるチートスタートだ。

さて、どんな世界に生まれたのか?セオリー通りに異世界なのか?
セオリー通りに勝ち組スタートなのか?ならいんだが。
流石に最近は飽和してたから、裏をかいてとんでもない負け組スタートかも知れない。
まどマギみたいなやつだよ。ほら。セオリーの裏かっえしの。

が。
しかし、その心配は無用。
なんせこの揺り篭だ。普通じゃない。金の装飾とかあるぞ。これ。
超いい感じ。絶対に金持ち。