『MIYATAKE KAZUTAKA MEGA DESIGNER CREATED MEGA STRUCTURES[宮武一貴画集]』

富野作品関連ではガンダムセンチュリー、ダンバインLDボックス用イラスト、∀ガンダムでのザック・トレーガー原案が収録
巻頭コメントは湖川友謙(活字じゃなく直筆文字)

その他富野作品関連エピソード
・ダンバインは曲面を使い極力少ない線でアニメーターが立体を表現できるようにしたが、実際に立体として描けるのは湖川だけだった
 ガンダムのような箱型の方が線は多くなるが立体として描くのは簡単
・∀でシド・ミードと仕事した時は基礎教養のレベルがとんでもなく高いところにあり衝撃を受けてこれは日本のデザイナーは勝てないかもと思った
 何となくひかれた線が一本もなくすべて計算しつくされている
・ガンダムの大気圏突入、TVでは耐熱フィルムで劇場では冷却ガスになっているが、あれは松崎健一がアイディアを出して
 両方とも実際にアメリカが作ったマーキュリー計画の同じデータが基になっている(航空宇宙評論家の江藤巌氏からの賜り物)
・富野監督からは「本当に受けるものを作るなら公開時に半年先であればOKだ、それ以上前に行ってはいけない」
 でも「ぬえはフォアランナーだからどこまで行っても先駆者だ」「稼ぐのはきみらではないよ」と言われた
・∀ガンダムの時森田繁はわからせようと早口でまくしたてて富野監督に何度も「これだからSFファンは!」と言われた

まあ富野関連はごく一部だがその他にもいろいろと貴重なお宝も収録されてるのでメカデザインやSFアートに興味ある向きには強く推奨