ジムキャノン・ロングレンジ仕様

ジムキャノンの後継機として設計された機体である
ジムキャノンUがガンキャノンの量産を目指した機体だとすれば、こちらはガンタンクあるいは旧世紀の自走砲に近い設計思想のMSといえよう
本機はガンタンクに採用された低反動キャノン砲をベースにさらに射程に特化したロングレンジキャノン砲が主武装であり、それ以外の武装を一切排した極端な構成となっている
これは敵基地に対して地平線の向こう側から一方的に打撃を与え、敵部隊が反撃してくる頃には発射地点から離脱しているという運用を想定しているためである
MS部分はキャノン砲を適切な位置に運ぶためのいわば輸送車としての役割のみ担っている
一年戦争時に様々な地形を戦場にしてきたMSという兵器の走破力に着目した設計であった。

試作機が何機か作成されたものの
ミノフスキー粒子下での索敵妨害への対抗策が無いこと
また地球上で今後大規模な要塞戦が行われる可能性が低い事等から正式採用にはいたらなかった