フェイクビットモビルスーツ
フラッシュシステムにより操縦者の意思一つで自由自在に操作できるビット兵器、それをさらに極限まで推し進め、ビットに単一のMS並みの姿と性能を持たせることに成功した
しかしながらただでさえ高度な空間認識能力と各種端末の情報の並行処理を強いられるビット操作に
さらに各種端末の手足や各種火器の管制という膨大な情報量を追加されたビットMSのを使いこなせる者は
ただでさえ希少なニュータイプ兵士の中においてすら極少数であった
その一方でビットMSは本体のダミーとして機能することで親機である有人機およびそのパイロットの生存率を上げられるという利点もあり
ビットMSを操作できるほどの技量を持たないパイロットにこの恩恵を受けさせられないかと開発されたものが本装備である
外見こそビットMS同様に親機に似せた姿であるが、実際にはMS部分はハリボテでしかなく
ポーズとしてはバスターライフルを構えた状態で静止しており、機能としてみればMSの大きさと形状にそれに対応したスラスター持ったただのビットに過ぎない
それでも撹乱を目的とするには十分と考えられたが、いざ試用するとビットMSよりは軽いとはいえ一般のビットよりは極めて重い故に慣性が強過ぎて思うように動かせず
本来ビットMSが取れるはずのAMBACも使えないためビットとしては非常に性能の低い代物となってしまった
棒立ちのためもちろん地上で運用できるはずもなく、結局資材の無駄でしかないとして実戦投入されることはなかった
・・・と思われていたが、とにかく数が必要で撃てさえすれば良かったコロニー迎撃用GXビットのうち何十機かはサテライトシステムに対応した本機だったのではないかという説もある