ミデア用ガンシップコンテナ

ジオンの地球降下作戦直後、ミデア輸送機の160tものペイロードを利用し、ガンシップ化するアイデアが浮上した。
着脱可能なミデアのコンテナを改造して重武装を施し、輸送機兼ガンシップとして使おうというわけである。
この「ミデアのガンシップ化」を目的に開発されたのが、ミデア用ガンシップコンテナである。

このガンシップコンテナの白眉は「メガ粒子砲」を主武装に据えた事で、サラミス艦の主砲を基に、砲身を短縮化して出力をデチューン
したものを装備していた。
またメガ粒子砲の動力として、MS用に開発途上だった熱核融合炉のプロトタイプを改装したものを2基装備しており、後のガンキャノン
用ビームライフル以上の射程と出力を持っていたという。

メガ粒子砲以外の武装は、61式戦車用155mm砲を6門、フライマンタ戦闘爆撃機の三連ミサイルランチャーを8門、対空装備として防盾
と旋回機構付きの20mmガトリング砲を6門と、相当な重武装だった。

だが、ミデアの機動性ではMSから見ればいい的であり、何よりもコロニー落としの影響で海軍力が激減していた当時の連邦軍にとって
ミデアの輸送力は貴重な生命線であり、ミデアをガンシップに転用して失う事は、各地で抵抗を続けている友軍への補給が滞り、敗北を
招くとの反発から、コンテナ1個の試作のみで開発は中止された。

余談だが、本コンテナの開発時に得られたノウハウが、後のロングレンジスナイパーライフルにつながったという話があるとかないとか。