機動型イジェクションポッド
全天周囲モニターの副産物として晴れて量産機レベルで実装された脱出ポッドであるが
武装どころか自律移動すら不可能な完全な無防備となってしまう点に不安を覚える声も少なくなかった
それ故にRB-79ボールを参考に最低限度の機動性及び武装を施したモデルも検討された
しかしながら既存の規格に合わせて追加装備を組み込むことは至難を極め
ようやく完成した本機はスラスター類はボール並みの推力を出せば30秒と持たず、武装はMSへの戦術的効果はほとんど期待できない10mmバルカンが一門のみ
おまけにこれらに圧迫される形で生命維持装置の有効時間が1/5以下になるなど本末転倒な代物となってしまった
それでも一部のパイロットは本脱出ポッドの配備を希望し、実際に少数が量産、配備されたものの成果はこのモデルが後世に残ったかどうかを見れば明らかであろう