>>291
木村らしいこんなエピソードを紹介したい。
木村は無類の酒豪である。
そんな木村は北海道に遠征にいくと立ち寄るスナックがある。
「スナック奄美」
元国際プロレスのスネーク奄美が引退後に奥さんと札幌に開店したスナックだ。
しかし、奄美はその半年後、脳腫瘍に倒れ、29歳の若さでこの世を去った。
木村は店の奄美のパネルに向かって語り始めた。
そのうちにその頬からは涙が溢れていた。
「なんで、お前が死んでしまったんだ。まだまだ若くて、これからだってのに。
できることならこの俺が代わってやりたかったよ。
でもな、奥さんはみんなに支えられて、一生懸命頑張っているんだよ。
お前も見守ってあげなきゃな。俺も朝まで飲むぜ。」
木村はここで「タンポポ」という曲を歌った。
「踏まれても、それでも花を咲かそうと…強く生き抜くタンポポを…
咲かせてやりたい…」
木村が歌い始めると、店にいるすべての者は涙にくれた。
隣の居酒屋まで静まりかえらせ、聞き入らせたのだった。