そもそも井上らがすでに記者会見で発表された(9月7日)全面対抗戦を
ボイコットする形で新日を拒絶、全日に転出したのは、5日後の9月12日頃に
「新日が一本釣りに出た」ことが選手間に知れ渡ったから、と言われてる

もともと吉原社長は国際の選手との契約を保持したまま、全選手一括で
新日とプロモート契約をし、自分が契約した選手を新日に「貸し出す」形で、
新日から月決め報酬を受け取るやり方を考え、新日と交渉していたという

 (日プロ崩壊後、芳の里が全日本に選手を貸し出していたやり方がこれ、
芳の里はその後選手との契約が切れて報酬を絶たれる形になった)

ところが鶴見五郎のいわく

「新間さんは策士だから、『国際(=吉原社長のマネジメント)を通さずに来い。
その代わり新日でずっと使うから』って。それで木村さんや浜口さんは
(吉原を通さず、個別に直接契約する形で新日に)行っちゃった」

ということが発覚し、当時鶴見が「裏切者がいるみたいだぞ」と聞かされる
ことになり、「対抗戦に出たとしても、(それが終ったら)一本釣りの人以外は
何の保証もないわけですよ」と先行きに不安を感じて、9月16日に冬木、米村、
菅原らも全日に鞍替えすることを発表することになったと言われてた

(もっとも真っ先に新日行きを拒絶した井上は、「その話は全然知らなかった」と
例によって状況の読めない我が道を行くスタイルだったらしいけれど・笑)