「じやあ、いい!訓練始めるけどよ。
わき毛女優は刑務所内では訓練生どころか、
人間以下の扱いを受けるわよ」
「元キャリアのエリート警視という触れ込みだと、
普通の警察官以上に虐められるのは必定ね」
「それに罪状が殺人で、
しかも殺した相手が犯罪者なると、
他の囚人たちにとっては仲
間の仇ということになるかも」
「生きて刑務所から出てこられるかしら」
「看守のほうでも必要以上に虐めるところを見せて、
囚人たちの同情を買うように仕向けるそうよ」
などと若い婦警たちは好き勝手だ
 実際に刑務所にした黒木友香は、
自分の認識がかなり甘かったことを思い知らされた。
 先に潜入した竹之内優子の報告を元に
さらに過激な訓練を受けたにも関わらず、
友香に対する扱いはもっと過酷なものであった。
 黒木友香は、刑務所の長い
廊下を犬のように四つん這い、
首には大型犬が着けるような太い赤の首を着けられ、
首輪以外は何も身に着けていない全裸で、
鎖に引かれながら延々と歩かされた。
 鎖を引くのは模範囚のひとりで、
後から鞭を打ちながら友香を追い立てるのも
もうひとり模範囚である。
 看守はやや距離を
置いて立ち会うだけである。
「ほら、ほら、グズグズせずに歩けよ」
と、模範囚から罵倒される友香
。模範囚にしては言葉遣いや態度が悪い。
「返事ぐらいしろよ」
と、もうひとり模範囚がすかさず
友香の尻に鞭をいれる。
「も、申し訳ありません」
とややくぐもった声で答える友香。
「はっきり、大きな声で返事しろ!」
とまた鞭を打たれる友香。
「ひと月経ったというのに、ま
だまだしつけが身につか
ないなあ」
と看守もせせら笑う。
 しかし黒木友香はさきほどから迫
り来る便意と必死で戦っているのだ。
 大きな声を出したり、鞭の痛みに呻い
たりする瞬間に尻の穴が緩み、
あわや大便が漏れそうな
恐怖と格闘しているのであった。
つづきは (笑)
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