デイブ・メルツァーの宮原評

ミヤハラがベストワーカーだとまでは言わない。しかし、これといった特別なムーブもなく、クレイジーなバンプも取らず、
運動能力が抜群なわけでもない選手の中では、ベストワーカーではないか。
実際、それなりに運動能力のある人なら、宮原のような試合をすることができると思う。
セールとペース設定とタイミングがすべてだからだ。彼のスタイルなら、
月に15試合、20試合こなしても大丈夫だろう。

危険なことは何もしていないが、それでも試合は退屈ではない。(正月に日本に行った時に)彼の試合を見たが、
表情やちょっとした動作やら観客とのやりとりをみていて、一番似ているのはリック・フレアだと思った。
確かにフレアの持つ王者のオーラはないが、タイミングのよさはフレアを超えている。

(リー戦の)試合時間は27分くらいだったのだが、本当にあっという間に見終わってしまった。
正月に観戦した時にも同じように感じた。30分の試合が15分に感じられるのだ。翌日の棚橋・オメガ戦は40分弱だったと思うが、
あの試合は40分に感じた。セールの他にはパンチとキックだけで試合を組み立てているにも
かかわらず、だ。全盛期のリッキー・モートンの10倍くらいよい。

OMATSUKI FIGHTより