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そして前田は怪我が多発する現代のプロレスについて触れ、

「プロレスは今のようにルチャっぽくなってると、一発怪我やっちゃうと大きいんでね。厳しい試合、激しい試合、怖い試合、キツい試合=アクロバチックでは無いんですよね。

プロレスに対して、“決めごとで”っていう定義も浸透しちゃいましたけど、それを分かってても『ひょっとしたらプロレスはリングの上でホントにやり合ってんじゃないか』って思わせるようなものをね。

前田日明自身が成功したのは何かって言うと、業界の人達まで騙したんですよね。猪木さんもそれが出来たし、自分もそういう猪木さんを見習って、業界の人間、一緒にやってる人たちも騙すのは最高なんだなって、やってました。
若い人もそこまでやってね、何が現実で何がウソなのか、何が作り込みなのかって分かんないように、やってる内にやってる本人も分かんなくなってくんですよ。
そこまでやったら印象に残るすごいレスラーとして名前が残るでしょうね。

そのへんの部分がゴソッと抜けちゃってるんで、プロレスはどんどんダメになって行きますね。
やってる本人さえも分かんなくなるようなアングルが組めたら最高ですね」
と赤裸々に持論を展開した。