1975年3月13日、東京・日大講堂大会の目玉は、ジャック・ブリスコとボボ・ブラジルのNWA世界ヘビー級選手権試合でした。
結果はルーファス・ジョーンズの乱入で、ジャック・ブリスコが反則勝ちしています。
マニア的にいうと、このあたりがブリスコがテーズやレイスになれなかったところです。
NWAチャンピオンの反則勝ちなんぞには、何の価値もありません。逆に自分が反則負けをしなければだめなんです。

胸を貸した相手を強く見せてやり、自分が苦し紛れに反則をしたという結末にして、
でも反則負けではタイトルは移動しないというルールでタイトルを守ってはじめて仕事をしたと言えるのです。

ジャック・ブリスコには、そのような芸当ができなかったんでしょうね。