確かに、坂口はそんなにしょっちゅう流血していた訳ではないね。
ただ、シン、上田、シーク、ブッチャーといった、観客も流血試合を期待しているであろう極悪ヒールとの対戦では、
期待に応えて出血大サービスで期待に応えてくれた。
いつも流血して、額がギザギザになってるような流血レスラーとは違う。
端正な甘いマスク、上品で綺麗な坂口のハンサムフェイスが鮮血に染まるというシチュエーションが、プロレス
ならではの興奮と感動のマジックなのだ。
美しいものが邪悪なものに汚される背徳の美。
坂口は流血の量が多かったレスラーではなく、流血姿が世界一美しかったレスラーなのだ。