負け試合でも、シン、上田戦のように、サカの急所悶絶、血ダルマ、首絞め苦悶姿が堪能できる試合
ならいいんだけどな。
坂口は、シン、上田、シーク、ブッチャー、クラップなどの極悪ヒールとの対戦が、一番見応えがある。
長身で均整の取れた肉体美、いかにも人のよさそうな好青年の風貌、端正で甘いマスクの元柔道王者が、
いかにも怪しげな極悪ヒールに悪の限りを尽くされ、理不尽に蹂躙されるのは、プロレスならではの醍醐味。
善(善玉・正義の味方・ベビーフェイス)対悪(悪玉・悪役・ヒール)の対戦は、プロレスの最も分かりやすく、
感情移入できるシチュエーション。
時代劇のように勧善懲悪とは必ずしもならないところが、またプロレスの魅力。
完璧なまでのルックスのベビーフェイス・坂口が、ハンサムフェイスを鮮血で染め、痛みと屈辱に耐える姿は
見る者の感動と興奮を呼ぶのだ。