1970年代の新日本のドル箱カードといえば、坂口・小林VSシン・上田の北米タッグ戦。
ワールドプロレスリング史上、歴代2位の高視聴率カードだ。
タイトルマッチを盛り上げるのに必要なのが、前哨戦。
坂口・小林VSシン・上田の北米タッグ戦の前週に放送された前哨戦の映像を見た。
カードは、小林VS上田、坂口VSシンのいずれもシングルマッチ。
小林VS上田では、上田が5発も小林に急所攻撃をぶち込み、小林は悶絶しまくるばかりで、いいところ無し。
卑劣な急所攻撃を繰り返す上田を、解説者は「反則も技のうちといいますからね。」と何故か上田を絶賛。
実況アナも「小林の攻撃は単調で、海千山千の上田には太刀打ちできませんね。」とボロクソに言う。
坂口VSシン戦では、シンが坂口を散々コブラクローで苦しめた後、リング下に叩き出し、椅子で坂口の額をメッタ打ち。
鉄柱に額を打ち付けると、坂口は大きくのけぞってダウン。
ここでセコンド陣が坂口に覆いかぶさり、おそらくここで坂口の額をカミソリカット。
流血した坂口の額を、シンは観客席から拾った空き缶で3度も殴りつけ、更なる流血を狙う。
容赦のないシンは、更に流血した坂口の額を何度も鉄柱に打ち付け、傷口に爪を立てて掻きむしる。
血ダルマの坂口がようやく反撃に出て、シンをボストンクラブに捕らえるが、ここで上田がサーベルを持って乱入。
坂口をサーベルでメッタ打ちにし、さすがの高橋もここでシンの反則負けのゴング。
血ダルマで2人がかりで蹂躙される坂口だったが、ここで小林が救援に駆け付け、4者入り乱れての大乱闘。
前哨戦でここまでやれば、そりゃ翌週の北米タッグは盛り上がるはな。
でも、残念だったのは急所打ち5発が坂口ではなく小林に喰らわされたことかな。
小林の悶絶より、坂口の悶絶を見たかった。
でも、坂口はシンに血ダルマにされてたから、急所悶絶と流血を分担していたのかな。