最近つくづく思う。プロレスとは観客の数だけで判断できるような
単純なジャンルではないということを。
私は遅い休暇(9月に夏休みをとるあたりに、この業界の忙しさが表れているだろう)
をとったため足を運べなかったのだが、WJの9・24後楽園の入りが芳しくなかったと報告を受けた。
もちろん、そのへんのインディーと比べたら入っている方となるのだが、
WJであることを考えれば、それは「不入り」と表現しなければなるまい。
言うまでもなく、これはWJのやっていることが間違っているとか、
ましてや選手の責任ではない。X−1の失敗の影響ががWJにまで及んでしまったにすぎない。
ど真ん中の本道にまで悪影響が出てしまっては本末転倒ではないか。
長州の言っていた通り、X−1はやらない方がよかった。
私は開催前からそう思っていたのだ。
それはさておき、客入りは芳しくなかった同大会ではあるが、
大森のあまりにも非情すぎる健介への負傷個所攻撃で
異常なまでに盛り上がったという。
一方、その2日後には闘龍門が東京武道館を超満員にした。
この2つを単純に比べると客の多い闘龍門の方がWJよりも上ということになる。
しかし、本当に客数だけで判断していいものか?
そこに会場での熱や選手個人のポテンシャルというものを加味しなければ
真の評価など下せるべくもない。
確かに闘龍門の観客動員は評価すべきことだが、本誌の敷居はもっと高いところにある。
闘龍門には、観客動員だけでなくプロレス団体としての評価を高めていくよう、エールを送りたい。
WJに追いつき追い越せだ!