故・田中八郎元メガネスーパー社長のプロレスに対する認識、ジャイアント馬場の粘着質な性格と、
それを見越した天龍の交渉術、ドン荒川のデタラメ加減と、ターザン山本の人でなしぶり。
いろいろな裏話が満載で、新たな事実、意外な真実が出てきたのが嬉しい。
中でも、馬場との交渉が不調に終わった後、SWSが既存団体とのトラブルを嫌い、
契約が「破談」になるかもしれず、馬場と当時の新日本プロレス(坂口征二社長が就任したばかり)との親密さもあって、
全日本プロレスに戻ることも叶わず、当然、新日本プロレスへの移籍など無理だし、
「行き場をなくし」た天龍は2週間の長期にわたり眠れぬ日々を過ごしたという。
今になってはとても信じ難いし、当時は想像もしなかったエピソードだ。