中島梓「弥勒」
ネットで面白いレビューを見かけたので読んでみたけど
ちょっと知恵遅れ→脳性麻痺で3歳で意思疎通不可能になった弟への複雑な感情が包み隠さず書かれてて壮絶だった
口がきけるようになる前に寝たきりになっちゃったらそりゃ弟可愛いとは思えないよなあ…
数々の作品から漂う自己憐憫から察するに、この作者は結局死ぬまで「親の愛情を横取りされた可哀想な女の子」から抜け出せなかったんだと思ったら悲しくなった
でも「うちの弟は近所で見かけた醜悪な障害児よりは見た目可愛いし…」というdisと謎のマウントかますあたりに往年の中島梓節を感じてちょっと笑ってしまう