昔、気の迷いで腋臭のデブスとやっちゃって付き合うことになった。
そんで俺は「卑屈なヤツって嫌いなんだよね、それが自分の彼女だろうが何だろうがね、それだけは頭に入れとけよ」と。
そんで、後によくあるたわいない痴話喧嘩で「私がデブスだから、そんな態度取るんでしょ?」とキレたんで、卑屈なヤツは嫌いのセオリーで別れた。

それまでは普通に付き合ってあげてたんだよ、友人に紹介もしたし、彼女の友人とも会ってあげたし。

要するに「雪女」の逆バージョンみたいなもんだな。
言っちゃあならんよ、と言ったことを言っちゃったみたいな。

泣いて許しを乞うて来たけれども、約束は約束で問答無用に別れた。