14: 08/21 09:07 J56dQqYn0
六年ぶりの再会だった。
甲子園の決勝戦。
奴はバッターボックスに、俺はピッチャーマウンドに立つ。
「久しぶりだな」と奴が言う。
「ああ」と俺は答える。
小学校の同級生だった俺達は、家の引越しで離れ離れになった。
あれからもう六年も経つのか。
眼鏡の向こうから俺を見据え、奴が言う。

「磯野、野球しようぜ」