続き。

金を持ってるだけのブスなんて彼には相応しくないと、一度はプロポーズを断る私。

「気持ちは凄く嬉しいけど、あなたは全国の女性の憧れの人。私みたいなブスが独り占めしていい人じゃない。……お願い、これからも、一人のファンでいさせて」

「仮に君が全財産失ったとしても、僕は君が好きだ!……全部知ってた。
君がいつも同じ便箋に万年筆で丁寧に書いてくれた手紙、極秘で病気療養中、部屋に届けてくれた花、
毎年バレンタインに匿名で贈ってくれたプレゼント……君が大金持ちじゃなくたって、君は僕にとって必要なんだ!……愛してる」

そっと抱きしめられ、私の頬を一筋の涙が伝う。

お金では手に入れられない彼の本心、プライスレス、この想い、永遠に。