>>362
ほんとにね
父と母がそれぞれどんな育ち方をした人間なのか、どんな過程で結婚をしたのか段階的に知っていけたら良かったんだろうけど
ダンブルドアが関係者から記憶を引き出して明らかにしたのだってかなりの手間や時間をかけてたんだもんな

自分が何者なのかわからない少年期のトムリドルがホグワーツに入学してやっと自分は魔法界の人間だったんだと体感できるようになったとき
その魔法界はうっすらと純血主義やマグルへの偏見が残ってて、スリザリンでは選民思想に晒されて
「純血や魔法こそ素晴らしいもの」「マグルは愚か」という思い込みが出来上がってしまう
生来の魅力や能力のおかげで周囲は崇め奉るばっかりで等身大の悩みを聞いてくれる仲間ができることもなく
他者に心を開く経験も、弱者をいたぶる性質を恥じる経験もないまま大人になった
自分と純血主義しか信じるものがない

メローピーとトムリドルシニアが愛情なんて生まれようもない関係だったのを魔法で歪めて結婚してしまったのが破綻の原因で
それでもやってしまったのはメローピーがあんな育ち方をしたから
そのメローピーが育ったゴーントの家系が歪んでいたのは長い歴史で純血主義に偏りすぎたから
リドル一家も似たような選民思想の家系だし
純血主義や差別主義の生む弊害は時間をかけて大きな犠牲を生んだよね