【天皇賞(春)・結論】平成最後はロマンと共に
水上学の血統トレジャーハンティング
日曜京都11R 天皇賞(春)(G1)(芝3200m)
◎本命馬
Fグローリーヴェイズ
(牡4、美浦・尾関厩舎、戸崎騎手)
平成最後の天皇賞春に、平成の盾男・武豊騎手の姿がないのは何とも淋しい限りだが、
それでも馬で見ればなかなか興味深いメンバーが揃った。
日本競馬におけるスタミナの要素の必要性と、
また近年は特にこのレースの重要な要素となっているスピードの調和が、有力馬の大半に見られる。
平成日本のサラブレッドの質の向上を裏付けるメンバーだ。そこから軸に採るのは、Fグローリーヴェイズだ。

直前に急逝してしまったシャケトラに乗る予定だった戸崎騎手が手綱。
本来は川田騎手が乗る予定だったが、よもやの騎乗停止。
この鞍上を巡る綾、そして母の血統表にはメジロライアン、メジロラモーヌの名、
さらにメジロイーグル、メジロティターンの母など、天皇賞に執念を燃やしたメジロの粋が凝縮されている。
鞍上には綾に導かれた騎手を迎え、平成に惜しまれつつ閉じたメジロ牧場が、平成最後の天皇賞を制すー。
たまにはそんなロマンもいいだろう。

長い前置きはさておき、今年は春天平成最多勝のステイゴールド産駒の代表エタリオウが勝ち切れないタイプ、
2着5回のハーツクライ産駒には頼れる馬がいない。
8大競走完全制覇にこのレースを残すのみのディープインパクトに、最大のチャンスがやってきた。
フィエールマンも甲乙つけがたいのだが、近年重要な芝2000m前後の高速対応能力において、1分56秒6の佐渡Sで証明した切れと速さに軍配を揚げたい。

$お宝馬
Gパフォーマプロミス
荒れる要素の少ないレースだと思うが、しいて穴馬を挙げるならこれ。
天皇賞春4勝のステイゴールド産駒でありながら、人気の盲点。
意外と非力なのは母の血統のためで、速い芝で直線に坂のない京都はピッタリだろう。
同じ父を持つエタリオウほどのスケールはないが、複穴としてはマークしておきたい。

上位評価はIフィエールマン、Aエタリオウ、Kクリンチャー。
押さえはHユーキャンスマイル。