・モーリスは性格的にカリカリしているところがなく、とても扱いやすい。
・母父カーネギーや父系のグラスワンダーやスクリーンヒーローも同じで、普段はポーッとしているほのぼの一家。
・馬体的にも性格的にも3歳から本格化するタイプ。
・誤解して欲しくないが、2歳戦から動かないというわけではなく、たくさん食べて、強い調教をしていけるのは少し時間が掛かる。
・その部分は母父カーネギーが出ていて、若い時は良い意味で緩さががあるため、あまり急がせると良くない。
・せっかく能力があるのに、その能力を出し切れる状態になる前に仕上げてレースを使うと、大事なところで本来の力を発揮できなくなる。
・モーリス自身も早い時期にトレーニングセール等で時計を出したことの影響で2、3歳時に背か腰を悪くし調子を崩した。
・転厩を機に活躍したと思われているが、休ませて、馬が良くなったタイミングで堀厩舎に来たと堀調教師は言っていた。
・モーリス産駒には2歳よりも3歳以降、大きなレースを獲りに行ってもらいたい。
・生涯獲得賞金を最大化することが重要。漁に例えると、船が出来上がってない2歳時に小さなイカやサンマで船を一杯するのが目的ではなく、モーリス産駒では大きなマグロを狙って欲しい。
・モーリスの肉体的な特徴としては、後ろの繋ぎが長い。前の繋ぎが長い馬はいるが、モーリスは後ろも長くて柔らかい珍しいタイプ。
・繋ぎが長いので、蹄が前に出て沈み、スナップが利く。この繋ぎの長さはモーリス産駒にも遺伝している。
・後ろ脚の使い方が粘っこいので、じっくりと負荷をかけていく方が良い。スクリーンヒーローも繋ぎが長めで柔らかかったので、同じ傾向。
・前に行くよりは、脚を溜めて、後ろからビュっと行くタイプ。 マイルのスピードにも適性がある。
・良い意味での緩さと完成スピードは、ハービンジャーにイメージが近い。
・ディープインパクトの後継争いはどれだけディープ直系が頑張っても、父ディープに繁殖が集まる以上超えていくのは難しいが、モーリスは母父ディープの繁殖牝馬の力も借りられるため、ディープに立ち向かうチャンスは十分にある。