東スポトレセン発秘話

セレクトセール2018(7/9・10)の中、最も印象深かったのが福永祐一だ。
馬主への挨拶をメインにするジョッキーもいる中、彼は雨の中でレインコートを着込み、メモを片手に牧場を行ったり来たり。
豪華な食事や高額のセリには脇目も振らず、一心不乱に馬をチェックしていた。
「ホンマに馬を見るのは楽しいね。
そう言えばスワーヴリチャードを初めて見たときは“絶対にいい馬になるな”って思った。
ただ数多く見ても正解は分からない。
分かったらみんなこんなに失敗せえへんでしょ。
まあ、僕は馬に乗るより、見る方が性に合ってるのかもしれないね(笑い)」
そんな福永に対し、今回初参加した美容メーカー「メディアハーツ」社長で“青汁王子”の異名を取る三崎優太氏は「いつか僕の馬に福永さんが乗って欲しい」と目を輝かせた。
今年、悲願のダービージョッキーになった男の変わらぬストイックな姿勢を見て、いつの日か億万長者のオーナーたちが一目置く名調教師になることを記者は確信した次第だ。
(江川佳孝)

福永さんカッケー!!