尾形もとうとう引退

2月いっぱいで定年を迎える尾形充弘調教師(70)=美浦=が、14日の中山7Rをダウンザラインで制し、JRA通算800勝に王手をかけた。
今週は8頭がスタンバイ。区切りのV達成を目指す。
 王手がかかったことでがぜん、トレーナーは本気モードに突入した。「一時、心の中で800勝つのは無理だな≠ニ思った。
自身のメモリアルになるから、区切りをつけたいね」。目力は強く、言葉も歯切れがいい。
 調教師の定年が迫ると馬主も徐々に距離を置く。馬の質は低下し、じり貧に陥るケースが大半だが、「最後まで付き合っていただいた。
馬主さんあっての調教師。ありがたいこと」と恵まれた人間関係に感謝する。
 土曜中山11R・アレキサンドライトSに出走するクロフネビームスは、目下2戦連続で3着。今回はハンデ戦で斤量が2キロ軽くなるのは好材料。
また、日曜中山2Rのグラスコマチは、前走が頭差の2着。今週中の大台到達が有望だ。