歌の天の川
微睡んで 転がり落ちる 心地かな
いつのまにやら 流されてきた 餅つきの 杵を落として 探すうち
月から遠く 地獄に堕ちた 蓮華池 比丘尼の歌の 響くなり
無辜の魂 弔うために いじましく 吾に依り憑く 怨霊の
怨嗟に悩む 朔日の夜 革命と 叫ぶ愚かな あやかしに
五月蠅い雑魚が 供をするなり 歪なる 丸めた団子 供え物
月の女神に 捧げ祀るよ 天罰や 仏罰などは 絵空事
悪は栄えて 善は死すなり 私が詩歌を投稿するとき使う名前を
列挙して書いてみた。
ホントは私のなかの大名跡があるのだけど
その名は穢れた。穢された。
であるので使わないものとする。
使えば必ず大過が起こるのだから。 やはりこうした創作の場が一番
落ち着く。本来の自分に戻る。
私の本領はこういう場所だった。
もう二度と色情の虜になるまい。
魑魅魍魎たちの餌食になるまい。
禍々と 黄泉の国より 溢れたる
悪鬼の群れに 立ち向かうなり 君の夢 吾を引き寄せ 睦言を
何処にゆけば ふたたび出逢う 別れ道 終わりであると 言うのなら
掴むその手を 解いてほしい 連絡を 寄越さないから 動けない
吾の苦しみ 知る由もない ひとり寝の 指先あそぶ 月の夜
声を漏らして 君の名を呼ぶ 白濁の 生暖かく 愛しいものを
くちびる開き 飲み干す日待つ 絡ませる 舌の感触 想像し
にわかに濡れて 背徳に酔う 君を見て 見詰め返され 黙るとき
押し倒される 妄想浸る