2021
飛び降りる 積もりで際に 立ったけど ここは二階だ 死ねそうもない
最後に残ったお金でもって、タイの北部の町で薬と女に浸っていた。その期間は二度目だったが、三ヶ月ぐらいで何種類かのアップ・ダウン両方の薬を使っていた。具体的には、三種類といったところであろうか。そして、お金も尽きそうになり、バンコクの空港近くの宿にて解毒して、帰国をしようと考えて、それなりにしっかりした朝食付きのゲストハウスに滞在していた。部屋の中でもがき、時折湯船にお湯を溜めて漬かっていると、紅色のバスタオルが一組。二枚並んでいるのが見えて、酷く寂しい気持ちになった。ベッドもシングルが二つだったと思う。本当に苦しくて、ベランダに出て下へ飛び降りようとも思ったが、二階だったので死ねやしないであろうと…ふと、庭の片隅に仏壇があるのに気がついた。
永遠と一日 / baobab + haruka nakamura 伊江島の 大麦使用 やんばるの 水で仕込んだ オリオンビール
オリオンビールの大麦が伊江島のものだと知って、昔の…子供の頃のことを思い出した。一緒に親せきの少し年上の女の子がいて、凄くかわいかった。ビーチで水着姿だったのを思い出す。彼女は白いワンピースを着て、階段の上からピースサインを出している…彼女は今ではゴルフのキャディーをしていて(これも十年前のことだが)シングルマザーでおばさんである。病気が酷くノイローゼで籠っていた時、彼女を助けてやりたいなどと考えていたが、助けが必要なのは自分の方だった。
アン・サリー / 椰子の実 あなたには社会が分かってないのだと言われて治まらない怒り
作業所は明日相談員に連絡をして、利用を辞めることを伝えようと思う。疑問は幾つも抱えていた。しかし、今迄頼りにしていた相談員…サービス管理責任者に「…◯◯さんは社会のことを分かってない…」という一言、この言葉で大きく自尊心が傷付けられて、ずっとイライラしている状態だ。本来は医師に伝えてからと思っていたが、今すぐに自分で決断することとした。